こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきです。
梅雨入りしましたね。しとしとどころか、バケツをひっくり返したように降る雨にたじろぐことの多い今日この頃。皆さま体調管理はうまくいっていますか?雨に濡れたあとのクーラーには気をつけましょうね。お知らせ!6月19日(木)13:30~15:30の【みずがきひろみの心理学サロン】は「手放し」について学びます。変化は誰にとっても怖いもの。でも、進化も深化も、何かを手放すことで新しい何かを獲得した歴史です。心に夢を抱きながら手を空っぽにして前に進む。そんなあなたの勇気を応援します。

さて、本題。
「シンプルに生きる」「嫌われることを怖がるな」など、自分の気持ちに素直に、正直に生きることを後押しする言葉、コピー、スローガンはたくさんあって、それを目にするたびに私も、「そうだ、そうだ」と励まされるのですが、自分のどの気持ちに素直に、正直になったらいいのか、というのはいつだって難しい問題です。
いつもいつも人に気を遣い、自分の想いよりもまわりの人の気持ちに合わせることばかり考えて生きてきた人にとっては、「イヤ」とか「嫌い」といったネガティブな気持ちを表現することこそがチャレンジです。気乗りしないお誘いを断ったり、欲しいものを「欲しい」と言い、「自分の気持ち」を優先することは「ワガママ」ではありません。「自分」という人間を相手に差し出し、ガチで相手と向き合おうとすれば。どうしたってネガティブな感情のコミュニケーションも必要になるし、自分のニーズを相手に伝え、お願いすることだって避けて通れません。
でも、怖い。
嫌われたらどうしよう。ものすごく不安になるかもしれませんね。ここですごく不安になる方は、共感すること、同じであることが「愛される」ために是非とも必要だという思い込みがあります。あなたが相手と違う心をもつ、一人のユニークな存在であることを頭では理解していても、それが許されないように感じるみたいです。
だから、好きな人と必死で同じであろうとしますし、自分が相手に合わせたのと同じだけ、相手も自分に合わせてくれるだろう、しかも、言わなくても察してそうしてくれるだろうと期待してしまいます。
自分で「自分」を表現することを禁止していると、誰かに表現されない「自分」に気づいてもらうしか、「自分」の気持ちが満たされる道がありません。それをしてくれそうなパートナーに大きく期待しちゃうし、依存しますよね。
「わかってほしい」「察してほしい」という気持ちが痛いほど募るのは、自分が「自分」の想い、特にニーズを素直に、正直に表現できないからなのです。

では、ということで頑張って勇気を振り絞って「寂しい」「会いたい」と伝えて、二人の距離が近づくならば、これまで素直に愛を表現できていたところもあったのでしょう。
実際には、そうならないことも多々あります。
なぜでしょう。
もっともっともっと正直になることが求められている、のではないでしょうか。
「わかってほしい」「察してほしい」のさらに奥にある「大好き」な気持ち、あなたはどれだけ表現していますか?
「いっしょにいたいのは好きだからに決まっているじゃない!」って怒られそう。
そうなんですけどね。
でも、厳しいことを言えば、「いっしょにいたい」はあなたのニーズ。パートナーもあなたと同じように「いっしょにいる」ことで温かさや安心感を得たいのかどうかはわかりません。残念ながら、違う心をもったユニークな存在だから。
「私があなたといっしょにいるときに感じる温かさや安心感をあなたにもあげたい。私がそばにいることで安心して幸せな気持ちを感じてほしい」、
そんな「愛したい」気持ち、「大好き」な気持ちは、とてもデリケートだからこれを拒絶されるのはすごくキツいです。
「あなたをこう愛したいのだけれど、それはあなたにとってどうかしら?」
そう聞いて、自分の愛したい愛し方を否定されたり、自分の愛そのものを拒まれるとあまりにも傷ついてしまいそうで、「大好き」な気持ちは言わなくても「わかってほしい」「察してほしい」と思ってしまいます。
なのに、相手には自分のことを「大好き」な気持ちをわかるように伝えてほしい、って思っていませんか?
ニーズを伝えて嫌われるよりも怖いのは、「大好き」な気持ちを拒まれること。だから、「大好き」と言いたいのに、「何でわかってくれないの!」とケンカをしてしまうのです。

傷つくことを怖れずに、もっともっともっと正直になって、自分の「大好き」な気持ちを素直に表現できたなら、もっと近づけたハートもあったかも。
もっともっと愛したいあなたのハートを応援できたら嬉しいです。


10回シリーズの【心理学サロン】もいよいよ折り返しの第5回にきました。6月19日(木)は『手放し上手は愛され上手』と題して、しがみつかない、軽やかな「私」を目指します。
みずがきひろみが仕事やパートナーシップについて日頃思うことを書いています。
みずがきひろみの毎日、好きなものについてつぶやいています。