こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
恋愛相談を受けていると、「モテるヒケツがあれば教えてください」という、単刀直入な質問をいただくことがあります。それはもう、モテるためのエッセンスのみというような回答を求められるわけです。
で、こちらもついつい、単刀直入に答えてしまいます。
「いつもニコニコ機嫌がいいことだと思いますよ」
人間とは、自分の“居場所”をいつも探しているといってもいいかもしれません。
つまり、どこにいても、だれといても、「ここにいていいですか?」とか「ほんとに私でいいのですか?」と問い続けながら生きているという側面があるようなのです。
そんなとき、あなたの横にイライラしている人がいたらどう感じるでしょう?
あなたとは関係のないことで機嫌が悪いのだとしても、なにか「自分のせいではないか」という思いがわいてきて、「す、すいません、失礼します」と言いたい気分になったりしますよね。
また、よく「女は愛嬌、男は度胸」といったりしますが、日頃から感情を抑圧気味の男性は、どのように感情表現をすればいいかがわからず、無表情になりがちです。
そうした男性はいつも、いつもニコニコ機嫌がいい女性を見ると、自分にはできないことを上手にしているように感じ、好感をもつようなのです。
これは男女に関係なくいえることなのですが、いつも機嫌がよい人は、無口でなにを考えているのかわからない人に比べ、圧倒的にモテます。
無口な人の多くは、機嫌が悪いのではなく、先ほどお話ししたように「ここにいていいですか?」、「ほんとうに私でいいのですか?」と思いながら、相手の様子をうかがっている人です。
その横に、機嫌よくしている人がいてくれると、自分が受け入れられたように感じることができるのです。
この心理は、子どものころの経験から作られると言われます。あなた自身は機嫌がよくても、おとうさんかおかあさんのいずれか、もしくは二人ともの機嫌が悪く、ムスッとしていたりすると、あなたもちっとも楽しむことができません。
とくに、母親の機嫌の良し悪しは、子どもが感じるその日の楽しさを決めますが、同じように、男性にとってはどうも、女性の機嫌の良し悪しが潜在的にものすごく重要であるようです。
そして、逆説的ですが、「いちばんモテなくて、ソンをしているタイプは?」と聞かれたら、やはり、「いつも不機嫌な人」と答えることができます。
恋愛にかぎらず、あなたが会社でリーダー的立場になったり、なにかのグループの幹事などを務めたりする場合も、あなたが機嫌よくしていないと、チーム全体がいい雰囲気になれません。
あるいは、合コンの席などでは、一人だけ盛り上がらず、不機嫌そうな女の子が一人でもいたら、まわりはその彼女が気になって仕方がないことでしょう。
そして、はじめのころは、その彼女を楽しませようとなにかと気にかけますが、それでもなお、彼女が楽しそうなそぶりをしなかったとしたら、だんだん彼女に対し、「なんだよ、こいつ」とか「いやなら来るなよ」という思いがわいてきたりしますよね。
なぜなら、その彼女が不機嫌なことが、「じつは、ひょっとして、自分のせいではないか‥‥?」と思ってしまうからです。その彼女に責められているような気分になるので、本能的に彼女を責めたくなるようなのです。
じつのところ、彼女はあなたを責めているのではなく、「自分はこの場にふさわしくない」、「ここにいないほうがいいのではないか」と自分を責めているがゆえに、不機嫌そうな態度をとってしまっているだけなのですが‥‥。
つまり、機嫌よくふるまえる人のほうが、圧倒的にモテるのです。
しかも、たとえ攻撃されようがいちいち傷つかず、「キツいこと言うなー」などと応えられるような受け止め上手であったなら、モテ力はさらに高まります。
一つ書き添えるなら、飲み屋のおねえさんたちやママさんといわれる人たちは、この“怒り”の扱いがとても上手といえるようです。
言うは易く、行うは難しですが、もしも、「上機嫌な人」といわれるようなあなたになれたとしたら、手に入れられるものは大きいようですよ。
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