日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
バレンタインデーが2週間後に迫り、読者のみなさんのなかには、いまからドキドキハラハラしている人もいらっしゃることでしょう。
最近は草食系男子が増殖していることもあり、恋愛にあまり積極的ではない男性が多いと思われています。が、じつは昔も昔で、男性のなかには恋愛に不慣れな人が多く、女性に告白するようなスマートさをもちあわせていない場合もけっして少なくありませんでした。
どうも、日本では、恋愛は女性がリードしていくほうが、なにかとスムーズにいくようです。
バレンタインデーというと真っ先にチョコレートを連想しがちですが、いちばん大事なことは、「どんなチョコレートを贈るか?」ということよりも、せっかくのこのチャンスに「私の気持ちをどう伝えるか?」ということです。
そもそも、あなたの気持ちがちゃんと伝わらないと、チョコレートをもらった男性側も、義理なのか本気なのかよくわからないかもしれません。だとしたら、あなたのせっかくの勇気も台なしになってしまいますよね。
たしかに、同じ会社の彼だった場合などは、「万が一、ふられたら、気まずくなってしまって仕事にも支障が出るかも‥‥」などと考えてしまいがち。だから、告白も中途半端になりやすく、“とりあえず義理風を装った本気チョコレート”なるものも存在すると聞きます。
しかし、その人のことが大好きなのであれば、せっかくの機会ですから、やはり中途半端なことはせずに、その気持ちをしっかりと伝えてもらいたいものです。
だって、ほんとうに大好きなのに、誤解があったばかりに気持ちが伝わらず、うまくいかなかったとしたら、一生、後悔すると思いませんか?
私は大学生のとき、はじめて本気で好きになった女性がいました。が、中・高と男子校だった私は恋愛に不慣れで、しかも、いまと違って純情で恥ずかしがり屋だったので、告白などとてもできずにいました。
しかし、そのとき、大学の2つ上の女性の先輩がアドバイスしてくれたのです。
先輩は私に聞きました。
「平くんは、大学の間、彼女を一人もつくらない気なの?」
「そんなことはありません」
「彼女が平くんのことを好きだったとしても、あなたが告白しないなら、彼女はあなたに嫌われているんだと思って、そのうち、ほかの人のことを好きになっちゃうよ」
「でも、告白しても、彼女が僕のことを好きじゃなかったとしたら‥‥」
ふられたときのことを心配する私に、先輩はこう言いました。
「平くんは彼女のことが好きだから、ほかの女の子のことは目に入らないよね? はっきりさせないかぎりはずっとその状態だから、ほかに好きな女の子ができることもないでしょ」
そして、こう続けたのです。
「だから、告白しないかぎり、この大学の4年間、平くんには一人の彼女もできないわけよ」
この言葉が心に響き、その後、私は勇気をもち、告白し、そして、その彼女とおつきあいすることになったわけです。
私たちは、人生でいろいろな失敗やつらい経験をするわけですが、結果的にふられたり、別れてしまったりしたとしても、人を好きになるということはけっして悪いことではありません。
人を好きにならないように努力して、自分の気持ちを抑えつけていくことよりも、「この気持ちをどう伝えようか」ということを学ぶことのほうが大切です。そんな人生のほうが、なにもしない人生よりずっと恵まれていると思いませんか?
心理学用語に“好意返報性”という言葉があるのですが、これは、「人は、自分を好いてくれる相手を好きになる」という法則をいったものです。
人生とは、「私はだれが好きで、なにが好きで、どう過ごすのがいちばん楽しくて‥‥」など、心がうれしくなることを見つけつづけるゲームともいえるのです。
人でも、モノでも、温泉でも、クルマでも、あなたが「大好き!」と思えるものに囲まれて過ごすことがいちばんの幸せなのですから。
そして、この「大好き!」は女性のみなさんはけっこう上手に言えるのにくらべ、男性陣はなかなか言えないという場合が多いようです。
だから、意外かもしれませんが、女性からのアプローチでおつきあいが成立したというカップルは多いようです。その意味では、「もし、世の中にバレンタインデーという日がなかったら‥‥」と考えると、恐ろしくなることが私はあります。
そもそも、男性より女性のほうが恋愛に関しては勇敢であり、積極的であるようです。
たとえば、女性たちが子どものころに読んだのは、『りぼん』、『ちゃお』、『花とゆめ』、『マーガレット』などの少女マンガで、そこで展開するのは恋愛のストーリーばかり。そんな時代から、女性のみなさんは恋愛心理を学んできたということです。
なのに、われわれ男性といえば、「世界一強い男になって、魔人を倒す」だとか「修行を積んで、かめはめ波を発動できるようになる」とか、そんなことばかり考えていたわけで、恋愛においても差がつくのはどうしようもないことなのかもしれません。
女性のみなさん、どうか、あなたの「大好き!」を男性にぶつけ、人類のため、地球のため、そんな男どもを救ってあげてくださいませ。
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