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こんにちは
カウンセリングサービスの村本明嬉子です。
久々に、自立男性についての記事を書こうと思います。
今年に入って、この話題が多いんです。
あなたのパートナーや父親や上司等、周囲の男性はいかがですか?
<自立って何?>
まずは、「自立」ってそもそも何?っていうお話。
一般的に自立している人って、どんなイメージがありますか?
「自分の生活費を自分で稼いで」
「自分で生活全般をこなせていて」
「仕事のあれこれを、自分で解決できて」
なんとなく、「自分で自分の面倒を見れる人」というイメージではないでしょうか??
これ、一般的なイメージですね。
ですが、心理学という特殊(?)な世界では、ちょっと違ったニュアンスで使います。
心理学で言う自立って、
「人に頼れない」
「お願いごとが出来ない」
「感情を抑圧しがちな」
「自分を開示することが苦手で」
「一人で生きる決意をしているような人」
のこと。
心理学で言う自立は、依存の対極で、「弱さを嫌って、一人で生きることを選択した」人のことを言います。
一方。。。
辛い事があっても、ちゃんと相談出来て、ありがとうって解決できたり、
悲しいときは「悲しいんだ」、辛いときは「辛いんだ」って、弱さのコミュニケーションができたり、
嫌な事が合ったときに、一人で抱え込んだり、誰かにあたったりするんじゃなくて、自分の感情を自分で面倒見る事ができたり
感情をオープンに出来て、誰かと生きることができる。
自分で自分の感情の面倒を見る事ができて、誰かとともに歩める状態を「相互依存」と言います。
どちらかというと、一般的な「自立できている」というのは、心理学で言う相互依存のことなんですね。
ですから、私はカウンセリングの中でクライアントさんに自立のお話をする時、
「いい自立」(心理学的相互依存)と「しんどい自立」(心理学的自立)
と表現することが多いんです。
<自立男性の甘え方>
しんどい自立の人たちは、強くあるために、人に頼らずに生きるために、「弱さ」だと思われる感情を拒否して生きています。
でも、感情というのは本人の意思とは関係なく、常にわき出して来る泉の水のようなもので、コントロールできません。
その人にとっていいことが起これば、いい感情がわいて来るし、
その人にとって悪い出来事が起これば、嫌な感情がわいて来る。
そんな、自然界の仕組みのようなものなんですよね。
では、しんどい自立の人の心に、ネガティブな(弱さ)感情がわき起こって来ると、彼らはどうなるのでしょう??
答えは、「すべて怒りになる」んです。
傷ついても怒りになるし、
落ち込んでも怒りになるし、
心配になっても怒りになるし、
罪悪感を感じても怒りになるし、
悲しくなっても怒りになる。
しんどい自立の人にとって禁止している感情がわき起こって来ると、すべてが怒りに変換されてしまうんですね。
そして、もう一つ分かりにくいのは、
「その怒りは、一見関係ないようなところで爆発してしまう」
という法則。
例えば。。。
あなたの彼がしんどい自立さんだとします。
あなたは、来週、お友達と急に旅行に行く事になりました。
「来週、急だけど、お友達と旅行に行って来るね^^」
と伝えた、そのときは、彼は「わかった」と返事をするでしょう。
でも、その後の食事のちょっとしたことで、「これ、出来てないじゃん」とか、
ちょっと前の解決したと思われたけんかを持ち出して、「やっぱりお前が悪い」と言い出したり。。。
あなたは、なぜ彼に怒られているのかわかりません。
「??」
そして、あなたは考えます。
「私の、何がそんなに悪いんだろう?」
そう、実はここで、「私」に意識を向けると、答えはわからないんです。
自分の何が悪いのかを探し始める、自己嫌悪&罪悪感ループに巻き込まれて行きます。
実は、この答えは「彼の寂しさ」にあります。
この時、彼はちょっと寂しかったんです。
急に彼女が3日も遠くに行くなんて聞かされて、寂しい。
でも、しんどい自立さんは、「なんだよ、寂しいなぁ」とは言えません。
抑圧された寂しさは、やがて怒りになり、怒りは出口を求めて、何かを探し始めます。
その結果、端から見れば、
「なぜ急に?」
というような場所で、怒りだしたりするんです。
例えば、奥様が、趣味にいそしんだり、一人で旅行にでかけようとすると不機嫌になっていたり。
本当は「自分が悪かった」と感じているけど、「ごめんなさい」の一言が言えなくて、逆に怒っていたりとか。
仕事がうまく言ってないときに、なんだか小さな事で怒り始めることが多いとか。
心配事があると、いちゃもんつけてくるとか。。。
彼が、こんな症状を示していたら、ちょっと大きな目で眺めてみて下さい。
彼に最近ショックな事がなかったか?
何気ない一言に、傷ついた可能性はないか?
最近、寂しさを感じることはないか?
本当は、ごめんって罪悪感をかんじているのではないのか?
それが見えたら、少なくとも、あなたはあなたを責めずにすみます。
これが、このループから抜け出す第一歩なんです。
<心理ゲームに引っかからなければ、関係は変わって来る>
しんどい自立さんは、
本当は寂しくて怒っているとか、
本当は傷ついてるから怒ってるとか、
怒りの下の本当の気持ちは、本人も気づいていないことがほとんどなんです。
なんとなく、腹が立つから怒っている。。。という感じ。
で、この「なんとなく」にあなたも「なんとなく私が悪いんだろう」と自分を責めている。
この状態を心理ゲームと言います。
このゲームに乗っている間は、二人の間にストレスが生まれてしまいますね。
ここで大切なのは、あなたが、この心理ゲームに乗らないという事。
あなたがこのゲームに乗らずに、心の中で、「あのことで不機嫌なんだろうな~。」なんて思いながら過ごしていると、不思議ですが、いつしか本人も自分の不機嫌に気づくようになったりします。
ゲームに乗ってもらえないので、感情のエネルギーの矛先が、徐々に自分に向いて行くんですね。
くれぐれも、「あなたの感情をぶつけないでよ!」とか、けんかを吹っかけてはいけません
できるなら、「本当はさみしいんだよね?」とか、「嫌だった?」とか、その下にある感情をコミュニケーションできるようになると、ゴールは近い!といったかんじです。
あなたの女神性を鍛えられますね^^
***
こういったお話をしていると、自分が悪いわけではないんだ!とわかった瞬間、皆さんホッとされます。
と同時に、「なんて面倒くさい!!」と、おっしゃる方が多いのも事実。
そんなときの私の答えは、「そうなんです。面倒くさいんです(笑)」です。
しんどい自立は、周囲もしんどいんですよね。
つまり、人は「自分が自分らしく楽で心地いい」= 「周囲も居心地が良い」 という法則になっているんです。
でも、完璧な人間はいませんから、あなたも私も、どこかでは知らず知らずに、抑圧した感情をぶつけていたりするんです。
それを許し合い、サポートし合うことは、とっても大きな愛情ですよね^^
ただし、無理はキンモツ!
出来る範囲で!
が原則です^^
ちなみに、女性のしんどい自立さんは、弱さの感情を抑圧すると、「ヒステリックな怒り」になって出て来たりします。
生理前のイライラは、普段、気づかないうちに抑圧した感情が出て来ている場合も多いんですよ^^
あなたの上司や親、パートナーはいかがでしょうか?
心理ゲームから抜け出して、よりよい関係を築いて行くヒントになれば幸いです
村本明嬉子
隔週金曜日担当村本明嬉子が、みなさんのご相談にお答えします
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自立男性の理解不能な怒りの読み解きかた 〜彼、上司、あなたの周りにいませんか?〜
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