こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
次の金曜日は2月14日。
みなさんの今年のバレンタイン事情はいかがなものでしょうか?
バレンタイン・デーというと、“女性からの告白”というイメージが強いかもしれません。
しかし、おつきあいが進行中のカップルや、結婚して長い夫婦にとっても、バレンタイン・デーはあらためて愛情を確認する大事な日といえますよね。
私どものところには、倦怠期やセックスレスにまつわることや、「もう一度、ロマンスを取り戻したい」といったことなど、さまざまなご相談が寄せられます。
以前、数年来、セックスレスになっているという40代のご夫婦の奥さまがご相談におみえになったことがあります。
「もういい年なので、こんなもんですかね?」と彼女は言いました。ご夫婦の仲は悪くないのですが、“よきパパとママ”というかんじで“家族”になってしまい、恋人的な関係はほぼなくなってしまったと彼女は感じています。
この奥さまは、ご主人はもう自分のことを女性として見てくれていいないのだろうと思っていらっしゃいました。といっても、それはご主人にそう言われたからではなく、自分でそう思い込んでいるようでした。
さて、夫婦やおつきあいが長くなっているカップルで、おたがいのことをよく知っているカップルが倦怠期を迎えたとき、もう一度、ロマンスを取り戻すためには“感情のリスク”を冒すことがじつはとても大事です。
私は講座のときなどによく、そのようなカップルについて、「お尻を出すより、恥ずかしいことがある」などと言っています。
つまり、人間、服を脱ぐことより、自分の感情をパートナーに心をこめて表現することのほうが、よほど恥ずかしかったりするわけです。
この奥さまは、「どうせ私なんか」とか「もう年だから」とか、どうも、年齢を重ねるとともに、自分の魅力に自信がなくなってこられたようでした。
そこで、ご相談に来られた時期がバレンタイン・デーに近かったので、「久しぶりに思いをこめた手紙を書いて、チョコレートといっしょに渡してはどうですか?」と提案しました。
結婚してからも、バレンタイン・デーに奥さまがご主人にチョコレートをプレゼントすることは多いでしょう。でも、どうしても、チョコレートだけになってしまいがちですよね。
というわけで、この日、奥さまはがんばって自分の気持ちを書いてみたわけです。
もちろん、添削指導もさせていただきましたが、ご主人宛の手紙には、「結婚して20年も経ち、最近はすっかり“パパとママ”になってしまったけれど、あなたにはいつも感謝しているし、まだまだ愛しています」ということと、「最近、すっかりスキンシップが減ってしまい、淋しい思いをしている」ということを重くならない程度に書いてみました。
バレンタイン・デーのあと、ご主人からの返事は2週間ほどありませんでした。しかし、2月の終わり、ご主人から「ホワイト・デー」に向けてというメッセージが届きました。
そして、ホワイト・デーあたりの週末に、久しぶりに夫婦だけでシティホテルに泊まりにいくというプレゼントがあったそうなのです。
奥様が感じていたことは、じつはご主人も自分自身について感じていらっしゃったようです。
家庭ではどうしてもパパとママとして過ごす時間が多く、いつも忙しそうなママにパパは遠慮していました。そして、ご主人もまた自分が年をとり、お腹も出はじめ、もう昔ほど魅力的な男とはいえないのだろうと感じていたそうです。
そこに、奥さまからのバレンタイン・デーの手紙が届き、これがきっかけとなり、ロマンスが戻ってきたようなのです。
日本人のカップルに多い傾向が、とにかくおたがいに遠慮しあってしまうということです。ほんとうの気持ちが伝えられず、その結果、どんどんパートナーシップに溝ができてしまうということも少なくありません。
そういうカップルにこそ、バレンタイン・デーのような日を上手に活用していただきたいと思います。
バレンタイン・デー、クリスマス、結婚記念日などのイベントを上手に活用することで、二人の愛の灯が消えてしまわないようにすることは、充分、可能なのです。
アメリカなどでは、これらのイベントととても大事にしていて、パートナーシップの絆を再確認するためにも、みなさん、上手に活用しているようです。
家庭をおもちのみなさんも、ぜひ、バレンタイン・デーを若い恋人たちのためだけの行事と考えず、素敵な日にしてくださいね。
恋愛話はありませんが、よかったら読んでください>>> 平準司のブログ
まぐまぐ殿堂入り!!
恋愛心理を徹底解明、恋愛指南の決定書!
もうひとつの「恋愛心理学」メルマガにて毎週金曜日お届けしています。