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距離が離れると心も離れるのですか?

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大野愛子


みなさん、こんにちは!カウンセリングサービス 大野愛子 です。

木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。


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「彼が転勤になったんです。そしたら、なんだか上手くいかなくなっちゃって・・」
「彼とは遠距離恋愛なんですけれども。最近は連絡も途絶えがちで、もうダメかなって思うんです。」


距離が離れたら、気持ちも離れてしまうのではないか?
そんな心細さと不安からのご相談を頂くことがあります。


今日は、そんな距離と心の関係についてです。


※  ※  ※  ※  ※  ※


仕事や何らかの事情によりお互いが離ればなれになっている時は、どうにか時間を作ろう、どうにか連絡を取り合おうとして関係を育てていきますよね。


今は連絡手段が豊富ですし交通手段も多様です。
古い話をして申し訳ないですが、わたしが二十歳の頃は携帯電話もメールも持っていなかったなぁ・・・。
会うことも声を聞くことも、ひと昔前にくらべれば各段に便利になっていますよね。


それなのに、なぜ距離に気持ちの方が負けてしまうようなことが起こるのでしょうか?


◆別れを告げようとする側の心理 心


「待たせているのがつらくなった。キミならば、僕なんかじゃなくてもっと良い人がいるだろう。」
これは、別れ際に多いセリフかもしれません。


「いつもそばにいてあげられないし、キミの気持ちにもこたえてあげられないことがつらくなった。」
という言い方もあるかもしれません。


相手のそばにいてあげたい。でも、それができない。
相手の気持ちにこたえてあげたい。でも、それができない。

そんな時に、人は別れを考えるようです。


とはいえ、「そんなのは、都合良く別れようとしているだけじゃないの?」「きれいごと言ってるけど、本当は別れたいだけじゃないの?」と言いたくなる気持ちもわかります。
わたし自身も遠距離恋愛で別れを告げられた経験があり、そう感じたことがあるからです。だからこそ、別れを告げようとする側の心理については、長年の謎でした。


わたしなりのひとつの結論として至ったことは、

・自分がしてほしいと望むこと、相手にしてもらえること。
・相手がしてほしいと望むこと、自分がしてあげられること。


このバランスが崩れてしまった時、人は別れを考えるのだと思います。
自分だけでもないし相手だけでもない、そんな理由です。


◆離れていること、会えないこと、待つこと涙


望めばいつでも会えるということが濃密で幸せな時間であるとしたならば、会えない時間というのはそれだけで空虚で無駄な時間なのでしょうか?

おそらく、そんなことはないはずです。


ですが、自分がしてあげたいと思うことをしてあげられない時、自分が与えているものはすごく「ちっぽけなもの」のように思えてしまうものなのでしょう。

そんな自分がとてもちっぽけに思えた時、「キミならば、僕なんかじゃなくてもっと良い人がいる。」と口にしたくなるのかもしれません。


離れていること、会えないこと、待つことが、それすらも心の糧になるのか重荷になるのかは、それぞれなのだと思います。
会えない時間というのは、自分自身のために使っていい時間でありながらも、「待つという相手のための時間」として使い出した時に、苦しさというものが浮き上がってくるような気がするのです。


◆離れてみてわかること別れ


新しい環境を向かえる側は、新しさに馴染むことに緊張と不安の毎日が続きます。そんな余裕のない自分では「相手を受け止められない」と感じた時に、無力な自分を責めるのかもしれません。


そんな相手に何をしてあげられるのでしょうか?


「それでもいい、わたしは待つから。
 わたしのことなんて気にしないで。ぜんぜん平気だから。」


「あなたはいつもそんな人よね、勝手に決めちゃうんだから。
 そうだね、わたしも疲れちゃった。」


「そう決めたのならば・・
 自由にしてあげることしか、今は出来ないのかな。」


自分がしてほしいと望むこと、相手にしてもらえること。相手がしてほしいと望むこと、自分がしてあげられること。

それがずれてしまった時に、相手を遠くに感じるように思うのです。


◆待つだけの人をやめるaya


待つのがつらい時、その人は「じっと」しています。
じっとそこで小さくうずくまり、動かずにひたすら待ってしまうのです。


待つ身でいる側は、ついつい自分を、さみしくさせられている被害者のような感覚をもちますが、それはとてもつらいことです。
あなたに与えられた時間はあなたの時間だと捉え直して見た時、初めて相手の時間も自由も尊重してあげられるようです。


近くにいてくれることが大切ならば、別れを選ぶしかないのかもしれません。
ですが、そばにいてくれるから好きだったわけではないと思うのです。


遠く離れている時、目の前に与えられている時間は自分のものとして生きてみる。おそらく、そんな感覚が必要なのです。


距離が離れてしまったことで出てくる問題というのは、もともと二人の間にあった「心理的距離があぶり出されてきたのだ」と心理学では考えてみることがあります。
越えていく課題、繋ぎ直す絆と捉えなおしてみると、見方が変わってくるのではないでしょうか?


心の距離感の問題で悩んでいる方がいたら、ぜひわたし達にもご相談下さいね。感覚的なお話ですが、何かを感じていただけたら幸いです。


最後までお付き合いありがとうございました。


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