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これだけは、やってはいけないこと。

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恋愛テクニック-阿部純也2
こんにちは、阿部純也です。毎週火曜日に『モテオーラ養成講座』を高井佐友里秋葉秀海カウンセラーとともに担当しています。


今週は「これだけは、やってはいけないこと。」をお届けします。

………………………………………………

私事になりますが、昨年11月に初子となる娘が誕生しました。

妻が切迫早産で長く入院したりと色々あったのですが、おかげさまで母子ともに無事で健康に産まれ、娘も日々すくすくと成長しております。

新生児、いわゆる赤ちゃんを実際に育ててみて思うのですが、

ほ乳類史上最弱の生き物だな

と確信を得ました。

そもそも人間の赤ちゃんって未完成のまま産まれてくるんですよね。

多くのほ乳類は産まれるとすぐに立ち上がり、自らの足で乳を吸う力を持って産まれてきます。

ところが人間の赤ちゃんと来たら、立ち上がることはおろか、数ヶ月に渡って頭蓋骨は開きっぱなし、消化器官もまともに働かず、寝返り一つうつことさえできません。

これは弱いですよ~、人間に外敵がいたとしたらイチコロです、瞬殺です。

よくもまあ、これだけ外界を信頼して産まれてくるものだなと感心せざるを得ません。

人類が、こんなにも危うい営みを何百年も前から繰り返して来たのかと思うとちょっと感動すら覚えます。

うちの心理学で扱う内容は愛」がベースになっているものですが、実際に子を授かったいま、その理由がはっきりと分かる気がしています。

いまを生きている誰もが、おむつは日に10回以上の取り替えが必要で、約3時間置きに授乳を与えられ、お風呂に毎日入れてもらい、自分でうまく眠ることすらできず、誰かに抱えられて寝入った時代があったんですよね。

私たちは誰かがそうしてくれるであろうことを全くもって疑わず、絶対の信頼をもって産まれてきたようです。

記憶にはないかもしれませんが、この身体は誰かの愛情を知っているんですよね。

成長してから「愛されていない」と思ったり感じたりするのは、知っているからこそ「それじゃない!」と言える状態なのかもしれません。

私たちはそんな時代のことは忘れ、しつけが始まった時に「なにかをしなくては愛されない、好かれない、嫌われる」と誤解をしていきます。

ご飯は綺麗に食べなくちゃダメ、後片付けはしっかりしなくちゃダメ、一人でできるようにならなくてはダメ。

男の子は泣いちゃいけない、女の子は愛想が良くなくちゃ。人の気持ちを思いやりなさい、好き嫌いはなくしなさい、人の集まる場所では静かにしなさい。

強く生きられるよう、多くの人に愛されるよう、願いと期待を込めての「教え」だったと思いますが、自分のことを棚にあげる親が許せなかったり、そんなことより一緒に遊んで欲しかったり、こっちの気持ちも考えて欲しかったり、成長の中で我慢と失望を積み重ねます。

そして「どうやら相手の気に入るようにしないと喜ばれないようだ」と誤解し、やがてその感覚が恋愛の中に持ち込まれていきます。



その一例が「これだけは、やってはいけないことってありますか?」という質問かもしれません。たまにいただく質問の一つです。

質問の意図は「間違えると嫌われてしまうので、細心の注意をはらいたい」ということになりますよね。

この考えがクセになってしまうと、あなたの行動は常に「嫌われることへの恐れ」がベースになっていきます。

言い換えると、とても疑いがあるんです。大好きな人であったとしても、この人は間違うと私を嫌ったり傷つけるのではないかと。



むかし、「ぼのぼの」という漫画の中で「いぢめる?」という言葉が口癖の、シマリスくんというキャラクターがいました。ことあるごとに、例えばクルミをただカリカリとかじった後でも「いぢめる?」と聞いては、たびたび首をかしげるのです。

そして同じ
漫画に登場するアライグマくんは「なんか腹立つんだよなあ!」と、シマリスくんをいじめるという描写がよくありました。

このアライグマくんの気持ち、なんとなくわかるような気がしないでしょうか?いわゆるなんか、いじめたくなるというやつです。

どうやらシマリス君はいじめられっこオーラを放っているわけです。

感情には共鳴するという側面があるのですが、シマリスくんが感じている恐れに、アライグマくんや我々が反応しているとも言えます。

ダチョウ倶楽部の上島さんの「押すなよ!絶対に押すなよ!」というネタもそうですよね。

どちらも、ある意味では愛されキャラなんですけどね。

恐れがベースになっていると、無意識でこのシマリスくんのような状態になってしまうことがあります。



逆に考えると、これの反対がモテオーラと言うこともできるでしょう。

赤ちゃんのように「きっとこの人は私を愛してくれるだろう!」という信頼があると、嫌っていた人の気持ちさえも変化させるパワーが生まれることがあります。

「あいつといるとなんか調子狂うんだよなぁ」と言わせるキャラクターや、素直だったり純粋な人を見たことがないでしょうか?

あなたがもし疑いや恐れの中でばかり生きていて、それがあまり心地良くないとしたら、もう少し周りの人の愛を信頼してみてもいいのかもしれません。

そのためにはまず、今はもう忘れてしまったり記憶が薄くなってしまった、あなたを愛してくれた人達を思い出してみると良いでしょう。

あなたが何も頑張らず、特に努力もなく、成果もあげず、それでもあの時に愛をくれた人たちはいつの時代、誰がいたでしょうか?

参考にしていただけたら幸いです。


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