こんにちは、カウンセリングサービスの秋葉秀海 です。火曜日更新の「モテモーラ養成講座」を高井さゆ カウンセラー、阿部純也 カウンセラーとともに担当しています。モテ男・モテ女の作り方をテーマにお送りしている秋葉秀海の担当回。前回は「リスニング」をテーマに、良好な対人関係を育む上で「話を聴くこと」が強い武器となるというお話をさせていただきました。今回はさらに一歩進んだ会話の作り方について考えてみたいと思います。
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会話を考える
会話というのは実はとてもな複雑な行為なのではないかと思います。
例えば、
最近調子はどう?
こうも暑いと食欲わかないよね。
そうですね。
ついつい冷たいものばかりになっちゃうよね。
うん、素麺とかね。でも暑い時こそしっかり食べないとね。
何気ない会話ですが、この中には異なる3つのアクションが含まれています。
つまり、
◎相手の話を聴き
◎自分の考えや意見をまとめ
◎それを伝える
以前、ギターを弾きながら足で太鼓を叩き、口ではハーモニカを鳴らす「ワンマンバンド」という大道パフォーマンスを見たことがありますが、私たちが何気なく行っている「会話」もまたワンンバンド並に複数のアクションを同時に行う複雑な行為、だと思うのです。
会話の中身
ギターと太鼓とハーモニカ、ひとつひとつだって上手に演奏しようと思うと相当練習しないといけないのに、それを同時にやろうというのだから大変です。かなりの集中力が必要でしょう。会話だって同じです。話すだけ、聞くだけ、考えるだけ、だったらまだ楽なほうでこれが組み合わされて同時に行われるから難しい。
何を話そうか考えすぎて聞くことが疎かになってしまったり、聴いてばかりで伝えたいことが伝わらなかったり。話すことに夢中になって相手の反応を見落としたり。
会話を上手に回していこうと思ったら相当な集中力とバランス感覚が必要なんですよね。
そんな会話の中身には、聴く、話す、まとめる、の他にも観る、記憶する、というアクションもあって全部で5つのポイントがあります。「記憶する」ことは会話を継続的に広げていく上で欠かせませんし、「観る」ことは相手の反応を観察することで細やかな感情を読み取って気持ちに共感する際に役立ちます。
5つのアクションはそれぞれ大切なのですが、全部を等しく実践するのは難しい。そこでまず何から押さえておくか?ということですが、真っ先に取り組んでおきたいのは前回のテーマである「聴く」こと。相手の話に耳を傾けるリスニングは会話のベースになる最強のツールです。
ただ、リスニングだけでは進展しない会話もあります。
例えばデートの約束を取り付けたい場合がそう。どんなに話を聴いてみてもこちらから誘い掛けなければ事態は進みませんから、自分の気持ちを伝えること「話す」ことが必要になります。ところが「話す」というのは5つのアクションの中でも厄介なもので、過ぎると一方的で自分勝手な印象を与えてしまいかねません。
では相手に悪い印象を与えずに気持ちを伝える「話し方」ってどうすればいいのでしょう?
次の例題から考えてみましょう。
「今週の日曜空いてる?家の近くに新しいイタリアンのお店ができてすごく人気みたいなんだ。この間、美味しいパスタが食べたいって言ってたから一緒にどうかな?」
特段変わったこともないデートのオファーですが、この中には2つの視点が含まれています。つまり、「相手の視点」と「私の視点」。
◎今週の日曜空いてる?(相手の視点)
◎家の近くに新しいイタリアンのお店ができてすごく人気みたいなんだ(私の視点)
◎この間、美味しいパスタが食べたいって言ってたから(相手の視点)
◎一緒にどうかな?(私の視点)
話したいことを効果的に、一方的な印象を与えず相手に伝えるには自分の視点と相手の視点、双方の視点に立ってみるとうまくいきやすくなります。
もしこの例題から、相手の視点が欠けてしまうとどうなるでしょう?
「家の近くに新しいイタリアンのお店ができてすごく人気みたいなんだ。一緒にどうかな?」
やや唐突で一方的な感じがしますよね。
相手の視点に立つというのは、相手の立場を尊重するという意思表示であり会話全体をソフトな印象にする効果もあります。
では、自分の視点が欠けるとどうなるでしょう。
「今週の日曜日、空いてる?この間、美味しいパスタが食べたいって言ってたから。。。」
で、何やねん!!と思わず関西弁で突っ込みたくなってしまいます。
私の視点が欠けてしまうと話のゴールが見えないばかりか「何が言いたいの?」と相手を苛立たせてしまう怖れもありますから、「言葉にしなくても気持ちを察して欲しい」と考えがちな人は注意が必要です。
会話のつくり方
重要な会議や、ビジネスミーティングの場では「話し手(発表者)」と「聞き手」、「まとめ役(議長)」と「記憶係(書記)」が分担されますが、それは複数のアクションを同時に独りで行うことが如何に難しいことであるかを物語っています。
私たちが日常行っている会話をそこまでシビアに捉える必要はありませんが、会話を盛り上げるためには「聞く」「観る」「話す」「まとめる」「記憶する」5つのアクションを意識しておくことが大切なのではないでしょうか。
とりわけ、「聴くこと」と「相手の視点と私の視点に立って話す」この2点を押さえておけば会話のスキルはかなり向上するはず。
魅力的な印象を与える会話術、是非試してみてください。
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今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回、秋葉秀海の登場は10月1日(火)となります。
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