東京地区で、面談カウンセリング・心理学講座・講演を行う。恋愛・夫婦など男女関係、家族の問題、アダルトチャイルドの問題など、感情を癒すセラピーが人気で、その実績は東京地区ダントツＮＯ１（全国では3番目）。コラージュをとりいれたマインドマップカウンセリングも好評。資格は日本産業カウンセラー協会認定、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントをもつ。（コラムの最後にQ&Aと、カウンセリング体験談、連絡先などカウンセリングのご案内があります）
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12月25日に開催させていただいた心理学講座｢2012年を幸せにする心理学」にはたくさんのお客様にお越しいただき、盛況のうちに無事終わることができました。ご参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。
2012年がスタートしましたが、今年、またこれからの目標を考えたという方も多いかもしれませんね。ぜひ実現していきましょうね。今年もよろしくお願いいたします。
さて、今回は、あなたの周りの男性の気持ちを知って、よい関係を築いていくために、普段とは違った視点で男性を観察するためのヒントをお伝えしたいと思います。周りの男性でもよいですし、彼やご主人にも使っていただけると思います。ご自身の幸せに役立つように、上手に読んでいただけるとうれしいです。
投影とは？このブログをご覧の方なら、すでにおわかりだと思いますが、心理学には、人は、自分の心の中にあるものを外側の世界に映し出してとらえているという考え方があります。これを投影と読んでいます。
例えば、あなたが人通りの多い、繁華街を歩いているとします。周囲からは笑い声も聞こえてきます。あなたが楽しい気分ならその街を楽しい街だと感じやすいでしょう。けれども、あなたが何か自分を責めるような気分のときならば、周囲の笑い声すら嘲笑に聞こえて嫌な街だと感じてしまうかもしれません。このようにその人の心の状態によって街の印象が変わるのも、心の中にあるものを外側の世界に映し出している、つまり投影してとらえているからだといえるんです。
男性は女性に何かを投影しているかもしれない！？いきなりですが、質問です。あなたの目の前に、1人の男性がいると思ってください。その男性はあなたにとても影響力をもっています。さてその男性はどんな男性ですか？どんな外見で、どんな表情をしていますか？あなたにどんな言葉をかけてきますか？
イメージをしたら次へ読み進めてくださいね。
この質問では男性についての情報は、「男性であること」、「1人でいる」こと、「あなたにとても影響力をもっている」ということだけです。けれども人によっては、とても優しくて食事に連れて行ってくれるとか、よい影響を与えてくれるイメージを持った方もいれば、何か脅してあなたを従えようとするような、、悪い影響を与えるイメージを持った方もいるかもしれません。外見や表情や言葉かけも人によって様々なイメージをもたれたことでしょう。
一概に決めつけられないのですが、この違いは、どこからくるかというと、あなたの男性に対してもっている心理的な何かが投影された結果だと考えることができそうです。
ということは、あなたの周りにいる男性も、あなたを見て、男性がもっている女性への心理的な何かをあなたに映し出しているかもしれないといえるわけです。これが今回お伝えしたいところです。
男性とあなたの関係がどんな関係かによって、子供時代の家族の中で関わった、身近な女性、つまり母親であったり、祖母、姉や妹などを投影する場合もありますし、その他には過去に上司だった女性とか、学校の先生や、恋愛関係にあった女性など、また何かしら女性とはこうだと学んだ知識や印象から投影をしていることもあります。
投影をされたままだと、あなたの客観的な事実とは違っていても、男性が投影をそのまま、信じ込んでしまっていれば、あなたのことを誤解してとらえてしまう場合もあり、この誤解が問題の原因になる場合がでてくるので気をつけたいところです。
男女関係の問題にも投影は影響しやすい！？誤解が問題の原因になる場合があるとお伝えしましたが、彼やご主人との男女関係のご相談の中にも一般的に多くこの問題は登場します。
例えば、ご主人の母親が子供のころからご主人の意見をあまり聞き入れない方で、子供のころからご主人は意見を言いたくても聞いてもらえなかったとします。ご主人が奥さんに母親を投影してしまっていると、実際には奥さんはお互いに意見を出し合って話し合いながらモノゴトを決めていきたいと考えているとしても、ご主人は勝手に奥さんを母親と同じ性格のように思い込んで誤解してしまい、奥さんに意見をなるべく言わないようにしようと思ってしまうこともあるんです。
ただ意見を言わないだけなら、奥さんとしても好都合と感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、それが何年も続いた結果、急にご主人が、「ぼくはずっとあなたに意見を言えなかった」、「もうぼくはガマンできない・・・」などと言い出すこともあるわけです。そして、子供のころから母親に意見を言えずにいた、長い人生の中での苦しみさえも、まるごと奥さんに投影すると、すべて奥さんのせいで生まれた苦しみだと感じてしまい、奥さんに苦しみや怒りをぶつけてしまうということも起こりかねないわけです。そうすると、奥さんは何も悪いことをしていなくても、夫婦の危機にすらなりかねないわけです。
この例えは極端にみえるかもしれませんが、男女関係の問題の多くは、相手に異性の親を投影するところから発生するので、とても多くあるケースなんです。
もちろん、男女を逆にしたケース、つまり女性がご主人に父親を投影したケースも多くあります。例えば、多くありそうなものであれば、子供のころに無邪気にしていたら、父親が暴力をふるってきたので、いつも父親に恐怖心を感じていた。そしてご主人は事実はとてもやさしいのに、ご主人に父親を投影してしまい、奥さんはご主人も暴力をふるうのではないかと感じて、常に逆らえず、顔色を伺って対応してしまって、夫婦なのに自由に無邪気にふるまえず、すごく距離を感じ、辛く苦しく、ついに涙を流してしまった、けれどもご主人は自分が何かをした意識もないので、どう対処していいかわからないでいる・・・。といったようなケースです。
ではどうしたらよいのでしょうか？ふだんからこの投影ということが起こっているかもしれないという視点で相手を観察してみましょう。投影というのは、ただ映し出してとらえているにもかかわらず、あたかも事実であるかのように信じ込んでしまう、つまり誤解をする原因になりやすいのですが、投影であると気づくことができると、事実を改めてまっさらな目で見直そうという意識が生まれ、投影からくる誤解がとけるきかっけができます。
何かを誤解して怒っているときに、誤解がとけると、あーなんだそうだったんだ！＾＾と、けっこうあっけなく怒りが収まることってあると思うんですが、誤解に気づくだけで、あっさり問題が解決することだってあるくらいです。
ちょっとした意識の仕方の違いで修正ができますので、女性側が、相手がこちらに何かを投影していないだろうか？という視点でチェックして、もし何かありそうならば、コミュニケーションをして、例えば、あなたに意見があれば、教えてね。私は大丈夫だよ。お互いに意見を言いあって一緒にモノゴトを決めていこうね。といった言葉をその都度、伝えるだけでも、男性側にとっては、改めて確認になるので、投影に惑わされて誤解が続いてしまう可能性をさけることができます。
ちょっとした視点の変化と、気づきなのですが、先ほどの例えなら、もしご主人が母親への不満をかかえていたとすれば、母親は長い間ずっと意見をきいてくれなかった、しかし、奥さんは意見を言い合って一緒にモノゴトを決めようというとても友好的な気持ちをもっていると理解しなおすことができるので、むしろ、奥さんがやさしいだとか、出会えてよかっただとか、印象が大きく変わり、とても大きな違いをもたらすことすら、ありえると思います。
誤解に気づいてもなお、心に痛みがあって、この例えなら、母親を投影し続けてしまう、つまり母親とは違う性格なんだとわかっていても、母親のように見てしまうような場合や、先ほどの暴力をふるう父親の例えのような場合には、心の痛みがトラウマなどのレベルになっている可能性もありますので、カウンセリングでご相談くださいね。
最後に今回はおなじみの投影をテーマにしたのですが、相手に何を投影されているだろうか？という少し難しめな視点をもっていただく提案をしました。こういう視点をもつだけでも、ふだんあまり使わない視点で、相手を観察し、相手の気持ちを知ることができるので、よい関係を築いていくヒントにすることができるはずです。ぜひ幸せな男女関係のために役立ててくださいね。
またいつもコメントをありがとうございます。コメントでのご質問は、できれば無料カウンセリングもありますので、詳しく知りたいというときはカウンセリングをご利用いただけるとたすかります。（Q&Aのご案内の下に、カウンセリングのご案内があります）
2012年も皆さんが幸せでいられるように心より祈っています。最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
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