こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代
・大野愛子
とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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長い人生のうちには、「うすうす気がついてはいたものの、本当にそうだとは認めたくないこと」に出会ってしまう瞬間があるかと思います。
・彼(彼女)の心変わり。
・彼(彼女)の浮気疑惑。
・フリーと聞いていた彼(彼女)に女性(男性)の影。
・片想いの彼(彼女)が好きなのは、私ではなく○○さん。
事実だとわかってしまった瞬間、頭が真っ白に…。その後の反応はいろいろあります。
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例えば、とてもショックなはずなのに、不思議なくらい冷静に振る舞う人もいるでしょう。このタイプの人は、瞬時に悟って、そのことにかかわる一切の感情がシャットダウンされている状態なのかもしれません。
今すぐに感情を感じてしまうと心が壊れてしまいそうな出来事の場合、心を守るために一時的に感情のブレーカーが落ちることがあります。
一時的に感情を感じるのをストップして、一見支障なく日常生活を過ごせるように見えますが、感じるのを保留した感情は地雷のように埋め込まれています。危険な地雷の傍を通らないように行動が制限されるように、感じるのをストップした感情を感じそうになる行動を避けるようになったりすることがあるようです。また、埋められた地雷が何か別の刺激で爆発することがあり、いずれ感情と向き合う機会はやってくるようです。
感情をシャットダウンした方が感情を取り戻していくには、カウンセリングなどの安全な環境で、ゆっくりと心をほぐしていくといいのかもしれません。
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また、ショックな出来事の後、衝撃のあまり相手を責めたくなる人もいるでしょう。
相手を責めたくなるのは、感情が暴れて収拾がつかなくなって、心変わりや浮気・二股が発覚した彼(彼女)を問い詰めたり、非難して責めたりせざるをえない場合です。実際に相手に言葉をぶつけることもあるでしょうし、胸の内でフツフツと思うこともあるでしょう。
また、おつきあい未満の関係であれば、好きだった彼(彼女)を「嫌な人」「想いを寄せる価値のない人」と否定的に思おうとすることがあります。
心理的には、わたしたちが誰かを責めてしまう時、そこにはもれなく自分自身を責める気持ち(自己攻撃)が隠れていると言われています。
例えば、なぜ彼の心変わりのサインに気がつけなかったのだろうとか、彼が他の女性に目を向けてしまったのは自分に魅力が足りないからだとか、二股だと気がつかずに心を許してしまったのは自分に見る目がないからだとか、彼に選ばれないのは自分がダメだからだとか、何かおかしいと感じていたのに見ないふりをした自分が悪いとか…。
そうやって自分を責めることは、想像以上にダメージになります。なぜなら、他人に対しては遠慮がありますが、自分に対しては制限がありません。友達には絶対にぶつけないようなひどい攻撃も自分にならしてしまうし、24時間毎日いつでも休みなく攻撃してしまうからです。
グロテスクな例えになりますが、自己攻撃は、まるでナイフを持った手で、何度も自分を刺しているようなものではないでしょうか。そして、自分を刺さずに済む方法は、ナイフを誰かに向けることなのかもしれません。ナイフを誰かに向けているとき、それが誰かを責めているときなのでしょう。
もう一つだけ、ナイフで自分を刺さなくて済む方法があります。それは、ナイフを捨てることです。心理的には、自分も責めないし、他人も責めない状態です。自分を責めていなければ、その状況から逃れるために誰かを責めることはなくなります。だからまず、自分を責めないようにしていけるといいのでしょう。
その恋愛がうまくいかなかったのは、あなたが悪だからではありません。どうかご自身の存在を否定しないでくださいね。存在を肯定した上で、上手じゃなかったやり方とか、ずれていたタイミングとか、修正できるものを修正していけるといいのではないでしょうか。
もし今、彼を責めるしかなくなっていて、あなたが苦しいのだとしたら。あなたが本当にしたいことは、たぶん、彼を責めることではないのだと思います。彼を責め続ける気持ちに留まりたいわけではないのでしょう。
もしかしたら、本当は彼を愛したいのに愛せていなくて、ましてや愛したい彼を責めてしまうのだとしたら。本当は愛されたいのに、愛されやすい態度をとれないでいるのだとしたら。したくないことを無理やりしているようなものですから、それは苦しいでしょう。そんなに苦しいこと、やめにしてもいいのではないでしょうか。
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