東京地区で、面談カウンセリング・心理学講座・講演を行う。恋愛・夫婦など男女関係、家族の問題、アダルトチャイルドの問題など、感情を癒すセラピーが人気で、その実績は東京地区ダントツＮＯ１（全国では3番目）。コラージュをとりいれたマインドマップカウンセリングも好評。資格は日本産業カウンセラー協会認定、産業カウンセラーとキャリアコンサルタントをもつ。（コラムの最後にQ&Aと、カウンセリング体験談、連絡先などカウンセリングのご案内があります）
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こんばんは、清水です。２月も終わろうとしていますね。ということはもう３月。気候はまだまだ寒いですが、春が近づいているんだなと思うだけで、心が少し春に近づく気がするので、不思議なものです。
さて、今回は男性とうまくいかないときシリーズです。主導権争いというのはケンカや権力闘争、競争心など、男女に限らず、人と人との間に問題が起こる時の定番の考え方でもありますので、ヒントにしてくださいね。
主導権争いとは？
主導権争いとは、言葉のとおりなのですが、男女関係で言うと、男性、女性、どちらがその関係性での主導権、イニシアティブをとるのかを争う様子を指しています。男女関係のはじまりのときの、連絡をする側、受ける側のかけひきのようなわかりやすいものから、当事者としてはまったくそのつもりがないのだけれど、客観的にみると、実は主導権争いになってしまっているというわかりにくいものもあります。
主導権争いをしているときは、感情にイライラなど怒りがでてきたり、がんばりすぎたり、ストレスを抱えたりして、男女関係が幸せなものではなくなってしまうのですが、主導権争いがあることに気づくことができれば、関係の方向性を修正することもできます。
もしかしたら、あなたも彼やご主人やイメージの中の男性像と、主導権争いをしてしまっているかもしれません。というわけで、主導権争いについて、２つの方向でお伝えしますので、自分にあてはまるかなと考えてみてくださいね。
自立と自立の主導権争い
これは、お互いが自立しようとする方向での主導権争いです。
お互いが自立的に努力するという良いことをしているのに、本質的には争っているので、幸せではなくなってしまうというとてももったいない状態です。
具体的には、男性は仕事をよりがんばり、女性は子育てや家事をよりがんばってお互いに張り合っているとか、どちらも相手にメールしたいのに、どちらもガマンするというかけひきをしているとか、飲食の支払いをどちらがもつかの争いをしてる光景とか、会社で残業時間が長い人が一番偉いという争いなどがあてはまります。
依存と依存の主導権争い
これは、どちらも依存しようとする方向での主導権争いです。
具体的には、自分は仕事や家事などをよくやっているので、相手にもっとがんばってほしいとお互いが思っているとか、自分が相手にとても愛情があるので、相手はもっと自分に愛情をもってほしいとお互いが思っているとか、支払いの場面ならどちらも相手におごってもらおうとしているとか、会社なら仕事をなるべく他人に振ろうとする争いです。
どうしたらいいの？
主導権争いで、起こっていることは、いずれにしても、自分は変わりたくない、変わるべきなのは相手の方だとお互いが主張しあっていて、その結果、問題に陥っているということです。
自分がリーダーになろう
必要なことは相手に変わるべきだと主張するのではなく、自分が相手よりも自分が大きな心をもって、自分の主張は脇において、お互いが幸せになるために自分に何ができるのか？と考えて、率先してお互いにとってプラスになるようとりくむことです。つまり自分がリーダーシップをとることが役に立ちます。
自立と自立の主導権争いの時
自分から率先して依存側にまわってみるとよいですね。
先ほどの具体例なら、自分が率先してゆとりをもってみたり、自分からメールしてみたり、自分がおごってもらってありがとうと伝えてみたり、自分から残業せずに早く帰るというチャレンジをしてみるとよいです。
依存と依存の主導権争いの時
自分から率先して自立側にまわってみるとよいです。
先ほどの具体例なら、自分が率先して相手のために仕事や家事をがんばってみるとか、愛情をもって関わってみるとか、率先しておごってあげるとか、率先して仕事の手伝いをするというチャレンジになります。
最後に
サッカーやバスケットのチームのメンバーが全員、自分がシュートしたいと考えてボールをうばいあったり、全員がシュートは誰かに任せたいと考えてボールをゆずりあっていたら、強いチームにはなれなさそうです。どんなときも、お互いが臨機応変に動いて、チームにとってベストな動きができる方が強くなれそうですよね。
考えてみれば、当たり前なことですが、特に男女関係など日常的な場面では、とかく私たち人間は気づかないところで素直な気持ちになれないところがあって、実際には難しいところがあるかもしれませんが、気づかないでいると状況をどうにも変えようがないので、気づいていて知っていると、いざというとき役に立つものです。ヒントにしていただければ幸いです。
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