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年の瀬に「ゆく人」「来る人」を想う

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こんにちは。

クリスマスも過ぎると今年もいよいよカウントダウン。皆様にとって2012年はどんな1年だったのでしょうか。

この1年、大きな変動を経験された方は多かったのではないでしょうか。大切な人との出会いや別離、大切な場所との出会いや別離など、気持ちの大きな浮き沈みの中でつきあう人、家、職場などの環境の変化に対応するのは大変です。望まぬ理不尽とも思える変化であればもちろんですが、結婚や昇進といった「喜び」を伴う変化であったとしても、案外心の負荷は大きいものです。月並みですが、まずは、この1年、頑張った自分をほめてほめてほめあげてくださいね。

この時期になると年賀状を用意したり、大掃除をしたりと、否応無しに自分の人やモノとの関わり方を見つめ直す場面が増えます。私も、現在、身体同様に少し水太りぎみの我が家のモノたちを見回しながらプチ断捨離にとりかかりました。

行く川のながれは絶えずして、しかも本の水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて久しくとどまることなし。世の中にある人とすみかと、またかくの如し。

と言ったのは鴨長明ですが、どんなに「いつも通り」の「フツー」な生活を繰り返していても、なにもかもが全く変わらないということがありません。はっきりとはわからないくらいのゆったりとした歩みであったとしても、必ず、心も身体も移ろいでいて、それと呼応するかのように環境も変化しています。もちろん、あなたやあなたをとりまく環境が変化しているのですから関係性だって変化せずにはいられません。(全てが変わりゆくものだから、一瞬でも「変わらない」ものを見つけると私たちは何だかとても安心して大喜びしたくなるのでしょうね。)

こうした、私たちの中を流れ、私たちを突き動かしている無意識的な力を「プロセス」という言葉で表現することがありますが、私たちは案外自分の「プロセス」には無頓着なようです。

「最近、みんなが私に親切で、、、。私は何もしていないのに」って思うことはありませんか?

もしかしたら、昨日まであなたに無関心で冷たかった人たちが急に今日からあなたを思いやってくれる優しい人にいっせいに変化したのかもしれませんが、あなたが周りのみんなのあまりにさりげない優しさの表現にきづけるようになったのかもしれません。そして、あなたがそんなささやかな想いや行為に気づいて嬉しそうな笑顔を返したから、あなたの周りの恥ずかしがり屋さんや怖がりさんももう少し自信をもって人に親切にできるようになったのかもしれません。

私たちは他人の変化には気づけても、なかなか日々自分が変わっていこうとしていることに気づけないから、昔の自分にピッタリだった人やモノが今日の自分にもピッタリに決まっていると執着してしまうのかもしれません。

大きな変化が急激に来ることもありますが、多くの場合、「プロセス」はゆっくり、ゆったりと進むので、毎日の中では変化は繊細すぎて見えにくいです。

時が過ぎ、自分も変わり、相手も変わり、環境も変わっているのに、「昔」の自分が欲しかったものを「今」の自分も欲しいに違いないと思い込んで追い求めてみては手に入れたものにがっかりしたり、相手も変わってきているのにその変化を受け容れられなくて「昔」の姿を求めると、相手は自分の抜け殻を求められているような気持ちになることがあります。

私たちはみんな動いている、少しずつかもしれないけれど毎日変化している存在だということを忘れてしまうと、つい想いがすれ違ってしまうみたいです。

私たちが誰かと「出会う」ということは、私のプロセスとその誰かのプロセスが、たまたま折り重なったということ。「別れる」ということは、いったん一つの大きなうねりになったプロセスがまた別々の方向に分かれて流れていくこと。

そんな風に見てみると、パートナーシップとは「変わりゆく」二つのプロセスの関係性ですから、お互いに「変わりゆく」存在としての相手を尊重することが大事したいものです。

そしてそれこそがチャレンジだと私は思っています。

だって、ある時点で彼がとても優しくしてくれたら「その」彼がずっと欲しいと思ってしまうから。いつも「私」を一番に大事にしてくれる「その」彼でいて欲しいとつい願ってしまいます。

男性だってきっと同じ。まさか、自分の痛みにそっと手を当ててくれた女神のような彼女が、子供が生まれたとたんに自分が至らないところばかりをダメ出しするママごんに変わるとは思いたくないでしょう。

悲しみや怒りのような痛い感情を手放すのも難しいですが、本当に難しいのは喜びや成功や幸せを手放すことではないでしょうか。

でも、「昨日」の幸せを手放すからこそ、「今日」の新しい幸せを思いっきり抱きしめられます。

せっかくの年の暮れ、ちょっと意識的に立ち止まって自分と大事な人を「変わりゆくもの」として見てみませんか?下にガイドになるような質問を並べますので参考にしてみてください。

・あなたはこの1年でどこがどう変わりましたか?
(「相変わらずパートナーができない」とかではなくて繊細な心の在り方の変化を大事にしてみてくださいね。)

・自分の小さな歩みを「よくやった」と認めてあげてください。

・あなたのパートナー(もしくは大事な人)は、この1年でどう変わりましたか?
(ささいな在り様の変化を大切にしてみてくださいね。)

・その人の小さな小さな変化があなたに教えてくれるものはあなたへのプレゼントです。その人の変化から感じる想いを大切に受け止めてみてください。

・そして、心の中でその人が今年あなたの世界にいてくれたことに感謝して下さい。

感謝の気持ちを向けることができるとエレガントに手放すことができます。

大好きな人やモノにこそ、たくさんの「ありがとう」を伝えてくださいね。

来年、また新しいその人やモノに出会えることを楽しみにしながら。



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