こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代
・大野愛子
とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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どんなに想っていても、終わってしまう恋はあるようで。
お互いが向き合って出せた結論ならば、ある程度納得のしようもあるのでしょうけれど、どちらか一方から突然切り出されて終わる場合は、別れを告げられた側の気持ちはやるせないものです。
突然切り出されたとはいえ、実際には思い返してみると「あれ?」「おかしいなー」と思うような出来事が見つかることがあります。どこかで相手が出しているサインに気がついていたのに、見ないふりをしてしまった自分に後悔することもあるでしょう。
後悔には二種類あると言われています。ひとつは「してしまった後悔」、もうひとつは「しなかった後悔」です。
「してしまった後悔」というのは、しでかしちゃった、やらかしちゃったことが原因の後悔です。「私がああしちゃったから…ああしなければよかった。」という後悔になります。しかし、これは何が問題だったのかが明確です。自分がしたことと思えているので、時間はかかるかもしれませんが、事実を受けとめて自分が変わることで乗り越えていけます。
「しなかった後悔」というのは、できることがあったのにしなかった、気がついていたのに知らないふりをした、わかっていたのに反応しなかったなど、「しなかったこと」が原因となる後悔です。こちらの後悔は、「もし○○していれば…」と全く別の展開がいくらでも何度でも想像できるので、自分の意志で後悔をやめるまで、終わりなく続きます。
どちらかというと、「しなかった後悔」の方が後々まで気持ちに残りやすいようです。そして、「しなかった後悔」をしている間中、しなかった自分を責めてしまうので、気持ちが前を向きにくくなってしまうことがあります。
では、「しなかった後悔」をどう扱っていけるといいのでしょうか。
ひとつの方法は、できなかったと認め、許していくことです。
意地悪な言い方になるかもしれませんが、「しなかった」と後悔していること、「しよう」としたらできたのでしょうか。後悔するくらいの気持ちがある人です。できなかったからしなかったことがほとんどなのではないでしょうか。環境や感情など、何かしらできなかった事情があったのではありませんか。
「できなかった」と受け入れることは辛いことかもしれません。自分の無力さを感じるかもしれませんし、あきらめのような虚しさを感じるかもしれません。負けたような敗北感や、他の人よりも劣っているような劣等感、自分の尊厳に傷がつけられるような屈辱感を感じることもあるかもしれません。
それでも、人は誰にでもできないことはあるし、できないことは悪いことではないのです。できないことがあったと認めることができてはじめて、どうやってできるようになろうかとか、できないことをどうカバーしていこうかと考えられるようになります。
あの時できなかった自分を責める気持ちを、次は別のやり方ができる自分になるための力に変えていけるといいのかもしれません。
「しなかった後悔」の扱い方、もうひとつの方法は、しなかったこともひとつの「選択」として認めていくことです。
気がついていたのにしなかったことがあったとしたら、どこかに「したくない」と思う気持ちが隠れていたのかもしれません。「したくない」という自分の意志に沿ったのであれば、自分自身の選択の結果です。他の人がどう思うのかとか、社会的な善悪はとりあえず横に置いておいて、その選択をした自分を自分で肯定してみましょう。
そして、もし「したくない」と思った気持ちに課題があると思うのなら、自分自身と向き合って、その気持ちの理由を理解したり、癒したりしていくのもいいでしょう。
「しなかった後悔」の扱い方、もうひとつの方法は、何かを学ぶための経験だったと理解することです。
喜べない事実があった、それはとても悲しいことかもしれません。それでも、その出来事を経験することがあなたの人生にとって何らかの意味があるのだとしたら、どんな意味があるのでしょうか。その経験を、これからの人生にどう活かしていけるのでしょうか。どう役立てていけるのでしょうか。
答えはすぐには見つからないかもしれません。でも、あなたなりの意味が見つけられたとき、「後悔」が「経験」に変えられるのかもしれません。
ここでは三つの方法を紹介しましたが、「しなかった後悔」のど真ん中に居る時には、すぐに取り組むのは難しい場合もあるでしょう。感情面のケアをしながら、意志の力を使ってみてくださいね。
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