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あの浮気夫は罪悪感を感じているのでしょうか?

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みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。

木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。  

 

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●浮気する人の罪悪感

 

浮気は「するほう」と「されるほう」の立場があると思うのですが、まずは浮気するほうのお話だと思って聞いてください。

 

心理学では、「浮気をする人はもともと罪悪感が強い人なのだ」と考えることがあります。

一般的には「ん?浮気をしたから罪悪感を感じるんでしょ?」と考えると思うのですが、心理学的には「罪悪感を感じているから浮気をするのでは?」と考えてみることがあります。

 

「え?うちの夫は浮気をしたくせに、全く反省している様子もありません。浮気夫に罪悪感があるなんて思えませんよ」というケースもあります。そんな人にもぜひ読んでいただきたいのです。

 

罪悪感が強い人は「自分は毒のような人間だ」「自分は罪深いやつだ」「自分は迷惑な存在だ」と思っているので、人との距離を近くすることができない傾向があります。

 

つまりは「人との距離を近くすることができない=親密感への怖れ」をもともと抱えているのです。人との距離が近くなると「毒のような、罪深く、迷惑な自分」を知られてしまっては困るという気持ちもだんだんと強くなるのです。

 

すると、当然のことながら、大好きなパートナーとの間にも距離を取らなければいけなくなります。愛されたいと思いながら、うまく愛を求めることができないので、とても矛盾した態度や行動をとるようになります。しかし、距離を取るということは、そこに「隙間」があき、さみしさを感じるようになります。

 

そのさみしさを埋める手段として「浮気」の問題が起こることがあります。浮気相手になら、そんな「毒で罪で迷惑な自分」を知られてしまったとしても仕方がないと思えるので、浮気相手との関係のほうがラクに感じるようになるのです。

 

何度も浮気を繰り返すようなタイプの人がいますが、短期間の浮気相手をもつということは、親密感への怖れをもっている人には都合がよいのです。いつ別れが来ても仕方がないと最初から諦めているからこそ、ダメな自分を見せられるところに妙な安心感を感じるのです。

 

でも、結婚相手との関係はそうはいきません。浮気をすることは許されることではありませんが、こうした心理を知っておくことは、浮気を繰り返すパートナーとの関係を改善していくためにはとても役に立ちます。

 

●浮気された人の罪悪感

 

罪悪感が強い人には親密感への怖れがあり、そのために人との距離を近くすることができない心理があることをどうか知っておいてください。それを知っておくことで、過剰に自分を責めなくて済むからです。

 

浮気の心理のいちばん基本的なものとして「不足原則」があります。奥さんや彼女からもらえないものを、他の女性からもらおうとする心理のことです。

 

たとえば、お家でロマンスや親密感などが手に入らなくなると、スナックやキャバクラに通ってお金を払ってそれを手に入れるとか、外に彼女を作ることで不足分を埋めようとします。

 

浮気をされた側の多くは「私に魅力がないから、浮気をされたのだ」と自分の不足を責めがちになるのですが、「もしかしたら、パートナーには親密感への怖れ」があるのではないかと考えてみることもおすすめしたいのです。

 

そして、浮気を繰り返すパートナーをおもちの方は、親密感への怖れは相手だけがもっているのではなく、自分ももっているのではないか?と問いかけてみると良いでしょう。

 

親密感への怖れがあるパートナーを選んだのは、「自分もどこか似たところがあるからこそ惹かれたし、分かり合えると思ったからではないのか?」と考えてみるのです。

 

もしお互いが親密感への怖れをもっているのならば、これは相手だけの問題ではなく、自分の問題でもあるわけです。だとしたら、相手を変えようとするのではなく、自分が変わることでその関係性を変えてことができます。そして、それが問題解決への一番の近道になるのです。

 

このような場合、親密感への怖れを解決していくやり方は、意外かもしれませんが「ひとりで抱えすぎていないか?」という視点をもつことです。

 

罪悪感の強い人は「自分は迷惑な存在だ」と思っているので、どうしても人と距離を取ります。人と距離を取るということは、自分のことは自分でしなければいけなくなるということです。(はい、あなたのことを言っていますよ。)

 

自分でなんでもすれば人には迷惑をかけないで済むかもしれませんが「我慢をする、弱音を吐かない、人をあてにしない」というのが生き方のクセになります。

 

しかし、なんでもひとりやってしまうと、まわりの人からすると「頼りにされていない」「自分は役に立たない」「いてもいなくても同じ」という思いを抱かせて、さみしくさせてしまうのです。(はい、こちらはご主人が感じる気持ちのことを言っていますよ。)

 

親密感への怖れを抱える人の多くに、この「ひとりで抱えすぎる」傾向があります。自分がどれだけ弱音を吐けずに来たのか、人を当てにしないで生きてきたのか、自分がどれだけ我慢をしてきたのか、その自分を認めることから始めなければいけません。

 

浮気をされた側にとっては、そんな自分を認めることが、また相手への理解にもなります。

私がなんでもひとりで抱えてしまうのは、相手に迷惑をかけたくないという愛情からやってしまうことなんだな。私が弱音を吐けないのは、相手に重荷を背負わせたくないという愛情からやってしまうんだな。

 

自分の苦しみは自分でもつべきで、相手にはもたせたくないという思いから、自分ひとりで抱えてしまうんだな。私がひとりで抱えることが愛情なのだとしたら、相手が距離を取ることも愛情なのだと理解することができるのではないでしょうか。

 

この理解があってこそ、心の距離を近くしていくことができます。自分と相手の気持ちを理解することで、ふたりの間に空いた心の隙間を埋めてさみしさを癒していくのです。

 

そうしたときに、ようやく相手をみる目、相手にかける言葉が変わっていきます。カウンセリングではこの「自分への理解」「相手の理解」の時間をとても大切にしています。自分をそっちのけにして相手だけを理解しようとしても、ここはちょっとむずかしいのです。

 

人との関係性は、一度壊れてみないとわからないこともあるのかもしれません。夫婦問題にはそのようなケースがとても多く見受けられるから不思議です。

 

私はたくさんのご夫婦の悩みを聞いてきましたが「結婚生活はパズルで出来た絵のようだな」と感じることがあります。絵は壊れたように見えて、ただ崩れているだけの時もあるのです。

 

たしかにパズルは崩れているけれども、ピースまでが壊れているわけではない。ひとつひとつを拾い集めると作り直せることも多いのです。

 

パズルを作り直すか悩んでいるときにはぜひご相談いただければと願います。


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大野愛子のプロフィール&ブログ 

Blog30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。

婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。

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