みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
女性はひじょうにたくさんのメタメッセージを使っていると言われています。
メタメッセージというのはウィキペディアによると、「メッセージが伝えるべき本来の意味を超えて、別の意味を伝えるようになっていることを指す社会学用語。」と書かれています。
文字だけだと、わかりにくいですね。わかりやすくいうと、言葉には表向きの意味と裏の意味があり、メタメッセージは裏の意味のことを言っています。メタメッセージは、隠れた真意ともいわれています。
これもまたわかりにくいので簡単な例を出すと、女性がデート中に「ねぇ、のどかわかない?」と言ったとしましょう。
このときあなたが男性だとして、のどが渇いていなければ、「うん。大丈夫。のどかわいてないよ」と答える人が多いことでしょう。ハイ?それに何か問題が?
しかし、そのあと、彼女がちょっと不機嫌になってきました。あれ?どうして?
これは女性がよくつかうメタコミュニケーションなんです。説明をしましょう。
「ねぇ、のど渇かない?」と質問されたら、男性は言葉そのものの意味でとらえるので、
「ねぇ、あなたの喉は乾いていませんか?」と聞こえるわけです。
これが女性にとっての「ねぇ、喉乾かない?」は、「ちょっと疲れてきちゃったな。喉も乾いてきたし。お茶でも飲んで気分転換したいな。ちょっと休みたいな」という意味だったりします。
「でもな、彼は休みたいって思ってないかもしれないから、ここでカフェに行きたいなんて言うとワガママに思われるかな?」という気持ちがあってうえでの、「ねぇ、のど、乾かない?」である可能性が高いのです。
もっといえば、お付き合い最初の頃だったら、トイレに行きたいけれども、なかなか言い出せなくて、「ねぇ、喉かわきませんか?」と言っている可能性すらあります。
女性は直接的な表現で「こうしたい」と伝えることを避ける傾向があります。共感を大事にする女性は拒絶されることを避けたいからです。
これが男同士の「おい、喉かわかないか?」だとしたら、答えはYESかNOしかないわけです。「そうだな。なんか飲むか」か「いや、別に」しかないんです。
女性は共感されることが大事で拒絶されることを嫌うので、つねに相手の感情を考慮に入れるために、間接的な表現になりやすいんです。
女性同士だと「そうね。確かにのどが渇いたし、どこかでお茶する?」となるか、「そうね、そんなに喉は乾いていないけど、ちょっとカフェで休もうか」となります。
なので、お互いに良い関係を築きたいときには、感情を押さえ過ぎないほうがいいんです。男性は言葉通りに受け取りますからね。
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ただし、男性が唯一メタコミュニケーションを使うときがあって、それは「別れ話」をするときです。
男性は別れ話をするときだけは、あいまいさを選びます。それは相手を傷つけたくない、自分も傷つきたくないからに他ならないのですが。
男性が使う定番の別れのセリフに、「今はひとりになりたい」というものがあります。この言葉には「彼女との関係がちょっと重いな。束縛されるのがしんどいな」という裏の意味がある場合があります。
でも、女性は別れ話だけは、言葉を言葉どおりに取るところがあります。「それは今なのね?じゃぁ、いつまで待てばいいのかな?」と思うわけです。
「君のことは好きだけど別れたい」という表現をする男性も案外と多いのです。この言葉には「付き合ってみたらちょっと合わなかったな」という裏の意味がある場合があります。
でも、女性にしたら「好きなのになぜ別れなきゃいけないの?」と思うわけです。自分が努力すればまた好きになってもらえると思うので期待が残るわけです。
別れ言葉だけは、女性はハッキリ「好きな人ができた」というし、別れ言葉だけは、男性はあいまいに「好きだけど別れたい」というようなところがあるようです。
これは、男性にとって女性に泣かれるということが、ダメージが大きすぎるのかもしれないなと思います。深層心理のなかに「母親を泣かせる」というのと似たような感情があり、どうしても避けてしまうのが、男性のやさしさであり弱さなのかもしれません。
ここだけを読むと「男ってずるいのね!」と思うかもしれませんが、今日の本題はそこではないので、あと少しだけ読んでくださいね。
男性は言葉を言葉どおりに受け取るのですから、お互いに良い関係を築きたいときには、女性は感情を抑えすぎずに、もっと素直な気持ちを伝えてもいいということです。
女性の多くは「もっと言いたいことを言えばよかった」という後悔と共に、その恋に幕を降ろしているようなところがあります。
言いたいことを言うというのは、女性にとってはまるでわがままを言うように感じるのですが、この言葉の真意は「もっと本当の気持ちを言えばよかった」というところにあります。
なので、女性は自分に聞いてあげる必要があります。「ねぇ、本当の気持ちはなぁに?」「それ、ちゃんと言えている?」と。
我慢しがちな女性にはとても大切なことです。参考にしてくださいませ。
30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。
婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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