こんにちは。
カウンセリングサービスの吉村ひろえです。
今回より、沼田みえ子カウンセラー、中村陽子カウンセラーと共に『大人の恋愛術』を担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆違いは魅力 ~相補性の法則~
私たち人間は
”自分に無いものを持っている人に、魅力を感じる”
といわれます。
たとえば
『財閥出身の超エリートのイケメン君と
貧しい家庭で育った
頑張り屋さんな女の子が恋をする』
なんていうドラマは、鉄板ネタですよね。
実際にも
・社交的な彼と内向的な彼女
・活動的な奥さんと大人しい旦那さん
など、真逆のタイプのカップルを
よくお見受けします。
あなたの周りにも、いらっしゃるかもしれませんね。
このような、自分は持っていない長所や価値観、
考え方を持つ人に惹かれることを
心理学では【相補性の法則】といいます。
相補性の法則とは、自分には無いと感じるものを
相手に補ってもらおう、という心理です。
パートナーでなくても、友達や同僚
先輩後輩、上司などにも相補性の法則は働きます。
自分が苦手に感じることを、難なくこなす人を見て
「スゴイな」と感じたり
自分とは、全く違うモノゴトの見方をする人に
深く感心したことはありませんか?
私たちは、自分にはない感性や価値観に触れるとき
新鮮な驚きやワクワク、憧れを感じるのです。
◆魅力が欠点に変わるとき
けれど、お付き合いが深まってくると
出会った当初は、魅力に感じていたことが
短所や欠点に感じるようになることがあります。
たとえば
— 結婚して7年目。子供は息子と娘の2人。
夫とコミュニケーションが取れない。
元々夫は無口な人。
けれど、子供の教育方針について話し合いたい。
夫は、私のやり方に異を唱えることはないが
どこか不服そう。
ちゃんとコミュニケーションを取りたいが
どう接していったらいいのかワカラナイ —
というようなお話しを頂くことがあります。
さらにお話しを伺ってゆくと
ご夫婦(カップル)の家庭環境が対照的だった
とうことがあります。
— 夫の父は頑固一徹な職人。
家庭で会話など無かった。
夫は
「勉強などせずに早く社会に出ろ」
といわれて育ったが、自分で働いて大学を出た苦労人。
一方、妻は
教育熱心な家庭に育つ。
少々、窮屈さを感じることはあったものの
仲の良い家族で、両親には感謝している —
なんていうことが、わかってきます。
そんなとき
「結局、育った環境が違うから
合わないのかもしれないですね」
というフレーズを、よくお聞きするのですね。
しかし
”違うから合わない” と今は感じるけれど
”違うから惹かれあった” ということも
事実なんです。
「出会った当初、ご主人のどんなところに惹かれたのですか?」
さらに質問させていただくと
「夫は苦労したせいか、私とは同年代とは思えないほど
しっかりした人だな、と感じたんです。
無駄口を叩かず、真面目で誠実な人だと感じたんです」
なんていうお答えが。
昔、夫に感じた
・しっかりしている
・無駄口を叩かない
・真面目で誠実
という魅力が、今では
”無口で、なにを考えているのか、
なにを感じているのかワカラナイ
いつも不機嫌そうな人”
という難点に変わっていたりするんですね。
◆心の内を理解する
パートナーにウンザリしたり
欠点を感じることってあるかと思います。
怒りを覚えたり
「こういうところ、嫌いなんだよね」
と思うこともあるかもしれません。
「でも、本当は、仲良くはしたいし
上手くやっていきたい。
でも、どうしていいのかワカラナイ」
ほとんどの人は、心の底では
愛し合いたいとは思うけど
”愛し方がわからない”
”自分では役不足”
そう感じていらっしゃるようなんですね。
けれど、そんなときは
”相手の心の内を理解” してみよう、と
思ってみてほしいのです。
『この人は、どんな家庭で育ったんだろう?
お父さんはどういう人で
お母さんはどんな人だろう?
子供だったあの人は
どんなことを感じていたんだろう?
今まで、その心の内を
誰かに話したことはあったのかな?』
そう、想像力を働かせてみると
見えてくるものがあります。
妻が最初に感じた、夫の
”しっかりした無駄口を叩かない、真面目な誠実さ”
という魅力。
この魅力は、夫の家庭環境があって
形成されてきたものでもあります。
お父さんが頑固一徹で、会話もない家庭。
それゆえ、夫は無口になったのかもしれません。
本当は話したいけど、会話のない家庭で育った彼は
どう家族と触れ合ったらいいのか
わかっていないだけ、なのかもしれないのです。
◆かけがえのない人
「育った環境が違い過ぎて、理解不可能」
パートナーといえども、いえ
パートナーという距離の近さがあるからこそ
色んな違いが見えて
そう思うこともあるかと思うのですね。
もともと、違って当たり前ですしね。
でも、相手のことがわからなすぎたり
自分のことをわかってもらえない
と感じるとき
この関係を続けてゆくのは
もう無理かも
と思ってしまいがちです。
言葉の掛け方を変えてみたり
若しくは、そっとしておいたり
または、接し方を変えてみたりしても
なんら変化がないと
挫けそうになりますものね。
けれど
「もう無理」
そう思ったときから
もうひと踏ん張りすると
事態が動くことってよくあるのです。
やれることはやり尽くして
自分に何が出来るだろうと
思ったときに、残っていることは
相手の ”心の内を理解” してみようと
いうことだったりします。
「もしかしたら、どう話していいかワカラナイ、
と思っている?」
「本当は、今嬉しいけど、照れている?」
など、相手の感情を代弁してみて
確認してみる。
それでも、彼は上手く答えられないかもしれません。
けれどあなたが、自分を理解しようとしてくれている
ということは伝わります。
そうすると、少しづつ少しづつ
彼の凍り付いた心が溶けてゆきます。
これまで
パートナーが誰にも見せてこなかった
苦悩や寂しさの世界に入って行って
あなたもその世界を感じ、受け止めることが
出来ると、あなたはパートナーにとって
あなたは、かけがえのない人になりますよ。
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少々おっかないタイトルですが、よかったらご覧になってみてください
お役に立てれば幸いです