木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「私は愛される」と思い込んでいる人と、「私は愛されない」と思い込んでしまっている人では、周りの人に対する言動が違ってくるものです。
「愛されてる」と思い込んでいると、周りの人に対して、好意的に振る舞うことが多く、自分を隠すと言うことがないので、とてもわかりやすい存在になります。
ですが、「私は愛されない」と思い込んでしまっていると、周りの人に対して、「どうせ嫌っているよね」という疑いが出てきたり、愛されないのは嫌なので、最初から関わらないようにしたり、愛されようとものすごく頑張ったりしてしまいうかもしれません。
「愛される」と思い込んでいるので、どのような振る舞いをしても大丈夫だろうと、横柄な態度になってしまうと、かえって嫌われてしまいますが、実はそのような態度になってしまう人は、意外と少ないのです。
それよりも、愛してくれる人だと周りを見るので、周りの人に対しても、好意的な態度になる人の方が多い。
「私は愛される」と思い込んでいる人と、「私は愛されない」と思い込んでいる人では、どちらが恋愛がうまくいく確率が高いかというと、おそらく「私は愛される」と思い込んでいる人です。
おそらくと書いたのは、統計をとったことがないからですが、何となくみなさんもそうだろうなと思っていただけるのではないかと思っております。
好意的な態度の人と、疑い深く、接しづらい人では、印象が随分違うものですからね。
今回は「思い込み」と書かせていただいておりますが、この思い込みって、どうやって出来上がるのか?
私たちは、生きていると、様々な人と出会い、様々な経験をします。
人生で最初に出会うのは、親や家族ですよね。
最初に出会った親や家族との関係性で、自分という存在をどのような存在だと感じたかが、とても大きく影響します。
親がわかりやすく愛してくれていて、「私は愛される」と感じた人もいらっしゃるかもしれませんし、親は少々わかりづらかったけれど、有る程度成長してきたときに「親から愛されていたんだな」と思えるようになったという場合もあるかもしれません。
また、親から愛されたとは一向に感じられなかったという人もいらっしゃるかもしれないし。怒られてばかりだったから、嫌われていたに違いないと感じたという人もいるかもしれない。
一番最初に経験する人間関係。
そして、影響力が大きい人間関係である親子や家族の中で、自分が愛されいると感じられたかどうかで、思い込みが違ってくるのです。
実際どうだったかというよりも、どう感じたかが重要です。
実際には、親は愛してくれていたけれど、自分は愛されていないと感じていたのであれば、「私は愛されない」という思い込みになってしまいます。
実際に親から愛されなかったのだとしたら、それはとても辛く悲しい経験です。
ですが、残念ながら今更そのことをどうにかすることってできなかったりします。
でも、それでも思い込みを変えることなら可能なのです。
親ではなくても、自分を愛してくれた人はいなかっただろうかと考えてみる。
親に愛されないと思い込んでいたので、他の人もそうだろうと思い込んできたけれど、本当にそうなのか?とある意味、疑ってみるわけです。
もし、人生の中で、誰も愛してくれなかったとしたら、大人になる今まで成長できていないはずです。
誰かがきっと愛してくれていたはず。
それらを思い出してみる。
起こった出来事を、大人になった思考で、理解し直してみる。
誰かから愛されていたことを思い出してみましょう。
そこから、思い込んでみましょう。
実際にどう出会ったかよりも、どう感じるかで思い込みが出来あがります。
だからこそ、思い出した誰かから愛された記憶を、感じて味わっていきましょう。
私たちは、愛されなかった記憶を握りしめてしまうことが多々あります。
そうしてしまうと、愛されないという思い込みがどんどん強くなっていってしまいます。
ですから、愛された記憶を大切にしていくことが重要なのです。
「私は愛される」という思い込みが出来上がってしまえば、あとの言動は自動的に周りの人へ好意的になっていきますので、難しくはありません。
愛されなかったことよりも、愛されたことを思い出してみましょう。
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