こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
私どもではそれはたくさんの恋愛・結婚にまつわるカウンセリングを行ってきましたが、ご相談のほとんどは、なんらかの事情で二人の関係がうまくいかなくなったときにいただきます。
何十年にもわたってそうしたご相談にお答えしていますと、カップルの破局する理由、あるいは、二人のいずれかが別れたいと言い出すきっかけなどが見えるようになってきます。
そこで、きょうはその一部をご紹介していこうと思います。
まず、男性側が「別れたい」と思う理由でいちばん多いのは、「もう、これ以上がまんしたくない」というものです。
もちろん女性にもこの理由で別れを決める人は多いのですが、感情的になることを嫌う男性にはこのパターンがより多く見られます。
女性のみなさんの中には、パートナーがなにも言ってくれなかったり、ケンカしてもだまりこんでしまったりして、「言いたいことがあるなら、ちゃんと言ってよ!」と詰め寄った経験のある人は少なくないでしょう。
彼が口を閉ざしてなにも言ってくれない。これは、なんらかの感情をがまんしている状態です。
そして、ほとんどの場合、彼は怒りを感じています。つまり、だんまりは怒りの表現の一形態であるわけです。
彼が怒るのをがまんしているのは、やさしさゆえともいえます。もしも、彼女に怒りをぶつけてしまったら、二人の関係が壊滅的な状況になってしまうだろうと思うからです。
が、彼のそのがまんが功を奏することはほとんどありません。なにも言わなければ、結局、彼女から「なんで黙っているのよう!」とか「なにか言いなさいよ!」と言われつづけることになるわけで、沈黙はけっして金にはならないのであります。
そして、重い口を開くことになれば、彼女を傷つけることになります。
それがまた彼の怒りを呼ぶわけですね。怒ってしまった自分に激しく自己嫌悪したり、感情的になった自分が許せなかったりして、「こんなに温厚なオレ様を怒らせるのはおまえぐらいだ!」というわけです。
で、「おまえがオレを怒らせたのだ」と彼女にも嫌悪感をもち、そして、「もうやっていけない」となってしまったりするのです。
自分の感情をコントロールできず、怒ってしまうことは、男性にとってはがまんしきれず、おもらしをしてしまったのとおなじぐらい屈辱的なことといえるようなのです。
さて、二つ目にご紹介したいのが、努力をしないパートナーにウンザリしたというもので、男女どちらにも見られるパターンです。
ここで問題なのは、「できない」ではなく、「やろうとしない」ことです。
たとえば、男性であれば食器の片付けやトイレ掃除などの家事、女性であれば家の中の片付けなど、やる気さえあればできることはいろいろとありますよね。
ところが、「そんなこと言っても、できないもん」などと言ってなかなかやろうとしない人が少なくないわけです。
いつもそんな態度だとパートナーはウンザリしますし、「努力してもらう価値すら私にはないのか」と思い、別れを決意したりすることがよくあるのです。
三つ目は、依存的なパートナーに嫌気がさしたというパターンです。
依存的なのが女性の場合、そんな彼女が「かわいい」と感じて彼もおつきあいをはじめるということはあるものです。
しかし、かわいいだけならいいのですが、思い通りにいかないと機嫌が悪くなって、怒りをパートナーにぶつけたり、感情のコントロールができず、不幸はぜんぶ彼のせいにしたりするような彼女であることもしばしばあるんですね。
その点、自立的な男性は自分の感情をいつもコントロールしていますから、彼女がいつもそんな調子だと、「ちょっとぐらいは辛抱しろよ!」とだんだんいやになってくるというわけです。
ちなみに、依存的なのが男性な場合は、「私はあなたのおかあさんじゃないの!」というセリフとともに、パートナーにフラれるというのはよく聞く話ですが、それが全体の2割だとすれば、依存的な彼女がふられるパターンは全体の8割といえそうです。
いずれにしても、依存的な恋愛はうまくいくことが少ないようです。
12/15 21時~ 『自信のない彼の取説』
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