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自立体質同士のカップルは、喧嘩が絶えない

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ラブ・カウンセリングのブログ-プロフィール-大門昌代

木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。

担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。

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関係性の主導権を握る自立側とそれに従う依存側という関係が出来上がっているカップルもいますし、両者とも依存体質で、どちらが甘えるかという依存の椅子の取り合い合戦を繰り広げているカップルもいます。

 

自立側と依存側に分かれている場合、ある意味うまくいくといえばうまくいきます。

ただ、その立場が固定されてしまうと、従ってばかりの依存側が「もうやってられない!」と反旗を翻す場合もあるし、自立側が「この世は私のもの!」とばかりに傲慢になってしまって、関係性がうまくいかなくなることもあります。

 

依存体質同士という場合は、そんなに長くは持たないかもしれません。

なぜなら、どちらもが求める側であり、与える人がいないので、欲しいと言っても与えてもらえないという不満を両者ともに持つことになるからです。

二人まとめて親が面倒みてくれると言うのならば、まだいいのですが、いつまでもそんなわけにはいかなくなるでしょうから、いつかはどちらかが自立していくか、お別れして別の甘えさせてくれる人を求めていくかになるでしょうね。

 

そして今回の本題は、自立体質同士のカップルの場合のお話です。

自立側というのは、相手に与えることが上手で、関係性をリードしていくわけですが、相手が依存側でいてくれると、受け取ってもらえるし、従ってくれるので、頑張れてしまうわけですが、これが相手も自立となると、様子が相当違ってきてしまいます。

 

そもそも、どうして自立同士のカップルが誕生するかというと、たまたまどちらかが精神的に弱っている時に、「この人ならば、私を任せることができる」と、相手の強さを見込んで、自立と依存としてスタートしたものの、傷が癒えてくると本来の自立に戻ってきて、自立同士のカップルになっていくという場合。

 

もう一つは、お互いが自立しているので、相手の強さを尊敬するというか、認め合うことができて、「同士よ!」という感じで、始まるという場合。

 

どのように始まったとしても、本質的に自立体質の二人が、カップルでいるということは、お互いが鎧を着込んで恋愛しているような状態になります。

 

鎧は、自分のやり方や、正しさ、自分が正当化したルールなどで、「仕事は倒れるまでやるもの」とか、「人前では絶対に涙を見せないのが正しい」とか、「やられたらやり返す!倍返し!」的なルールだったりします。

 

自立同士のカップルだと、それぞれが自分のやり方や、正しさ、自分が正当化したルールを持っているので、やり方や、正しさ、ルールが違えば、どちらが正しいのか、どちらが素晴らしいのかで戦うことになりますし、同じようなやり方や、正しさ、ルールを持っていたとしても、どちらがよりデキるのか、どちらがより優秀なのかと競争が始まってしまいます。

 

争いや競争がカップルの間に入り込むということは、喧嘩が絶えないということになります。

喧嘩が絶えない上に、両者共に自立の鎧を着込んでいますから、相当なパンチ力でお互いを攻撃することになる。

例えるなら、「徹夜で仕事をやった」という相手に対して、「私は二日連続で徹夜だ」と対抗する。

そうすると、相手は「負けてなるものか!」と三日連続徹夜に挑戦するという感じです。

流石に三日連続は、難しいなとなると、二日連続徹夜に加えて、食事もとる暇がないと絶食まで追加して対抗しようとしたりするようなのが、自立同士のどちらがより強く、より優秀かを争う戦いなのです。

 

両者共に、相当なダメージを受けるというのが、おわかりいただけるでしょうか?

 

どちらかが、「もう無理だ」とか、「私にはできない」とか、「あなたには敵わないよ」と言えれば、戦いは終了するのですが、それが言えないのが自立なのです。

 

自立の鎧の下には、「弱い自分」「助けを求める自分」「優しくされたい自分」「愛されたい自分」などがいるのです。

それらを知られないために、そしてそれらを守るために、自分のやり方や、正しさや、自分ルールで分厚い鎧を作って、身につけているのです。

 

ただ、自立同士だと、お互いが相手に与えるダメージも相当強いわけですから、お互いに鎧が崩される場面が出てきます。

悲しくなったり、甘えたくなったり、助けてもらいたくなったりするわけです。

ここで意地を張ると、崩れた鎧を見られないために、「あなたと私は、一緒にいないほうがいいと思う」と言って、距離をとるということになります。

 

そのまま別れてしまうこともあれば、お互いの鎧の崩れを修理したのちに、再度おつきあいを始めるということもあります。

ただ、またあのように鎧を崩されるのは、お互いに辛いので、必要以上に近づかないなんてことも起こります。

 

どちらからでもいいのですが、どちらか一方が、自分が隠している部分「弱い自分」「助けを求めている自分」「優しくされたい自分」「愛されたい自分」などを相手に素直に表現することができれば、もう戦わずに済むことになります。

とても勇気が必要なのですが、自分の中にもそんな部分があると認めた上で、今までの鎧を脱いで、ありのままの自分で相手に向き合い、受け入れてもらえたとしたら、とても安心できるのです。

 

とは言っても、自立の人が今まで隠してきた部分を曝け出すというのは、恥ずかしいものですし、弱いから傷ついた経験や、助けを求めて傷ついた経験、優しくしてもらえなかった経験、愛してもらえなかった経験などの昔の傷が痛み始めます。

「もう二度と傷つきたくない!」と、鎧を身につけたにもかかわらず、また傷ついてしまうかもしれない恐怖を感じてしまうのです。

 

そんな恥ずかしさや、恐れよりも、相手との関係性を大切にしたいという想いを持って、鎧を脱いで「本当は、あたなに甘えたいのよね」とか、「本当は、もう仕事なんてやりたくないんだよね」なんて言えたとしたら、どんなに楽かと思いませんか?

そんな自分を受け入れてくれたとしたら、最上級に好きになると思いませんか?

 

自立同士のカップルの場合、どちらか一方が鎧を脱ぐことができれば、「おっ!鎧を脱ぐのもありなんだ!」と、相手も鎧を脱ぎやすくなります。

弱音を吐きやすくなるということでもあり、甘えたくなるということでもあります。

つまり、両者共に依存心が爆発してしまうわけです。

ここで椅子取りゲームのように、依存の椅子を取り合うのではなく、どちらかが自立のポジションに入り、またあるときは立場を逆転させるなんてことができれば、お互いが助け合うことができ、他の人に見せられない部分を、お互いに支え合うという関係性を作っていけるのです。

 

まずは、自分の弱さを受け入れることがスタートです。

悲しくなったら、悲しめばいいし、疲れたら、休めばいい。

そんな自分をまずは自分で受け入れていくことが大切です。

 

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大門昌代の『あの時知りたかったよ』シリーズ はこちら>>> 

『大門昌代の【言葉の解説】』はこちら>>> 

私が子供だった頃シリーズはこちら>>> 

 

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