みずがきカウンセラーと隔週金曜日に執筆しております、「大人の恋愛術」。今週は私、沼田みえ子の担当です。
いつもブログを読んで頂き、ありがとうございます。
今まで付き合ってきた歴代の彼氏たち。
大体いつも恋愛パターンは同じ。
最初はマメに連絡もくれる。だけど、付き合う期間が長くなってくると、決まって彼の方から距離を開けだす。
前回の彼には「君が何を考えているのか、よくわからなかった。」と言われた。
正直、私も「本当に私、この彼が好きなのかどうか、よくわからないな」という心境だったのは事実。
こんな私でこの先結婚できるのか、と不安になる。
私達の心は、過去にダメージを受けると、同じ痛みを感じないように「その時の行動を避ける」ということをします。
例えば、
お母さんがヒステリックでいつも怒っていた。でも怒る地雷がなんなのかがわからなかった。
そんなおうちで育ったとしましょう。
そうすると怒られにように、常に自分と関わる人の顔色をうかがってしまって、何か行動する時も自信を持って行動、ではなくオドオドした行動をしてしまったり。
お父さんがとても威圧的だったり、暴力的だったりすると、男性と無意識に親しくならないように行動をしてしまったり。
本人は「考えてそのように行動」しているわけではなく、「知らないうちにそうしている」ことがほとんどなので、自覚することはなかなか出来ていないことが多いです。
あるクライアント様の例で解説しますね。(掲載許可を頂いてお伝えします)
30代前半のA子さんは、大手電機メーカーに勤める背の高い女性。
先月までお付き合いしていた彼から「君は本心を語ってくれなかったよね。いつも壁を感じていた」と言われ、彼からさよならをいわれてしまいました。
思い返せば、いつも似たようなことを言われて恋が終わってしまったと言います。
僕を信頼してくれていない気がした
本心を話さない
何を考えているのか、よくわからない
僕の事、本当に好きだったのか?
そんなことをいつも別れるときに告げられていたと。
お話を伺っていく中、確かに私も「なんだか本質を語ってくれていないなー。これが歴代の彼氏たちが感じていた感情かなー?」と感じていました。
時系列で出来事についてはちゃんと話してくれているのですが、A子さんがどう感じたのか、そこが今ひとつしっくり感じられない、と言いますか。
何だかつかみどころがない気が、私はカウンセリング中ずっとしていました。
こういう感覚を私自身が感じると、「なんか、引っかかるなー」とついつい引っかかりを掘っていきたくなるのです。
なんだか臭うなぁ、何かあるぞ?みたいな野生的な感覚です。
お話を伺っていくと、A子さんは小さいころ、とっても元気のいい女の子だったとわかりました。
楽しくなると、家の中を走り回ったり、ソファーの上でジャンプするのが大好きだったそう。
でも、3歳下に生まれた弟とソファーでトランポリンごっこ遊びをしていた時、弟が床に落っこちて頭にけがをしてしまい、それ以降、家ではしゃぐとお母さんにものすごく怒られるようになったのです。
楽しい、嬉しいといったはしゃぎたくなるような感情を表現すると、お母さんに怒られる。
その出来事で、
「自分の感情を自由に表現すると、怒られる」
「自分の感情を思いっきり出して、それが結果、弟のケガに繋がった」
そんな気持ちを持っていることに気が付かれて行きました。
だから「彼が大好き~!」という気持ちを感じ始めると、
「この気持ちを思いっきり表現すると、また怒られる」
「誰かが傷つく」
と警報機が作動し、A子さんは彼に自分の気持ちを表現しなくなっていたのです。
好きという感情を感じないようにしていたので、「私も彼のことが好きかどうか、よくわからない」という感覚をA子さん自身も感じていました。
だから余計に「好き」を表現できなくなっていたのです。
なので彼もA子さんに壁や距離を感じていたようなのです。
そして、男性は「僕は信頼されていない」という無力感を感じるので、別れを考えてしまう、、というパターンにハマっていたのですね。
そんなわけで、セラピーでは「本来の天真爛漫で感性豊かな子供のA子さんをもう一度復活させる」ことに取り組んで頂きました。
けがをさせてしまった弟くんにゴメンナサイの気持ち、いっぱい感じていたね、、。
それだけ優しい女の子だったんだね。
その女の子が広い原っぱを元気よく駆け回っているとしたら。
どんな表情で走り回っている?
その子に「A子~!あなたの好きなもの持ってきたよー!こっちにおいで~!」って両手を広げてしゃがんでみたら、どんな表情で駆け寄ってくる?
その子を思いっきり抱きしめてあげて!!
感情を思いっきり表現していた、過去の自分を受け止めてあげた時。
「なぜだか安心感と共に、涙がたくさん溢れて来ました、、」とそのセラピー後に話してくれました。
その日の面談カウンセリングを終えた後のA子さんは「自分の感情そのものが、両手からどばーっと流れ出てくる感じでした」と伝えてくれたのがとても印象的でした。
その後、しばらくしてから面談カウンセリングに来てくれたA子さん。
「沼田さん、彼ができました。今度はちゃんと『好き』を伝えていきたいです。どうやったら彼を沢山喜ばせてあげられますか?」
というカウンセリングに内容が変わっていきました。
「感情」は本来、男性よりも女性の方が感じることも得意で、表現もしやすいものなのです。
どちらかと言えば、男性は感情を感じることも表現することも苦手です。
一番の理由は、痛かったり悲しかったりした時に泣いたりすると、「男なら泣くな!」と泣くこと自体を子供時代に禁止されたからなのです。
本来なら男の子だって痛みは女性と同じように感じるし、悲しみも感じて当たり前なのにね。
だから泣かない自分になるために、なるべく悲しみを感じないようにしていきます。
でも感情の中の悲しみだけを排除することはできませんので、結局感情全体を麻痺させるように仕向けてくんですよ。
もちろん感情表現豊かな男性はいます。あくまでも「女性と比べて相対的に」という意味で、感情を感じることを苦手とする男性は少なくない、ということです。
パートナーシップはバランスをとります。
女性が嬉しいや楽しいといった感情を表現することができると、男性は安心感を感じます。
それは自分自身が感じられていない分を、相手のパートナーが感じてくれているから。
自分と一緒にいることで、喜んでくれると、自分という存在を肯定してもらった気持ちになるからです。
A子さんが小さな頃に、無意識に禁止してしまった
私、うれしいのー!
私、めっちゃたのしいなー!
これ、すっごくおいしいねー!
といった無邪気さ、天真爛漫な表現は女性の皆さん、是非どんどん出しちゃってくださいね。
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昔々のあなたに出会いに行くと、そのヒントは隠れていますよ。
あなたの幸せなパートナーシップを応援していますね☆
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