木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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「私、恋愛になると途端にめんどくさい女になっちゃうんですよね」とおっしゃるAさん。
続けて、「仕事は、テキパキやっちゃうんですよ。部下に指示なんかも的確にできちゃいますしね」
さらに続けて、「友達も多いですよ。みんなでオンライン飲み会なんてやるときは、いつも私がセッティングしますしね」
さらにさらに続けて、「もちろん上司ともうまくやってます。仕事ができるっていう評価を得ていると思うんですよね」
なるほどなるほど・・・
ところが、恋愛になった途端に、自分がめんどくさい女になってしまうのだとおっしゃる。
そもそもめんどくさいって、どんな状態のことを言ってるのだろうか?
Aさんによると、こうなります。
少々長めですが・・・
「デートの計画なんかを立てていると、彼が決めたプランでいいなと思ったけど、やっぱり前々から行きたかった場所に行きたくなって、でも言い出せなくって、そうしたら彼がどんどんと彼のプランを進めて行って、そしたらイライラしてちゃうんだけど、確かにいいなと思ったので、今更別の場所がいいって言うのもどうかと思って、でもやっぱり勝手に決められているような気もするし、どうして本当にここでいい?て、もう一度聞いてくれないんだろうとまた腹が立ってきて・・・でも今更言えないので、我慢しようとするんだけど、表情に出ちゃうみたいで、彼が何不機嫌いなってるんだよ!って怒りだして、もう行かないとか言い出すわけです」
もちろんこの続きもあります。
「彼が怒りだすと、どうして私の気持ちに気づかないのよ!と私も腹が立つんだけど、彼に嫌われたくはないし、デートには行きたいので、ごめんって謝るんだけど、そしたらどうして私が謝らなきゃいけないのよ!と、また腹も立ってきてしまう。もういい!デートには行かない!て思ったりもするけど、やっぱりデートには行きたい・・・」
もちろんもっと話は続くのですが、Aさんが言うめんどくさい状態というのは、どうやら次から次へと出てくる感情を、何とか抑え込もうとした結果の状態のようです。
何だか楽しそうな良いプランだなと喜んだ直後に、自分が行きたい場所があったしな、こっちにも行きたいなとなったことを、一度喜んだ手前、今更言えないと飲み込んだことが、めんどくささが炸裂してしまった始まり。
そして、イライラしたり、腹が立ってきたり、でも嫌われたくないし、デートには行きたいから、またイライラしている気持ちを飲み込む。
出てきた感情を、最初に反応した感情と一致しないからと、抑え込んでしまったわけです。
最初に「うわっ!楽しそうなプラン!嬉しい!」という感情が出てきた。
次に、「やっぱり、前から行きたかった場所にどうしても私は行きたい!」という感情が出てきた。
ここで、最初の感情と2番目の感情を一致させようとすると、2番目の感情を抑え込むことになります。
感情を抑えむと、私たちって不快になるのです。
でもその不快というのも、最初に感じた「嬉しい」という感情に一致しないので、また抑え込むということが起こる。
結果、デートプランがなかなかまとまらないなんてことになる。
Aさんの場合、仕事や友人との場合、テキパキとやるべきこと、必要なことを思考を使って、効率的にこなしているのだと思われます。
ところが、彼という存在の前では、感情がたくさん出てくるのです。
そして、その感情を、どう扱っていいのかわからない状態になってしまって、抑え込むという手法になってしまう。
彼からも実際に言われてしまったそうです。
「キミって、本当にめんどくさいよね」と。
彼からすると、喜んでいたのに、不機嫌になって、行きたくないのかなと思うから、やめようと言ったら、ごめんねと謝ってきて、デートには行きたいというわけですから、本当はどうなの?俺わからないよとなって、めんどくさいとなってしまうわけです。
めんどくさくなってしまうのは、次から次に出てきた感情を、何か一つに一致させようとするから起こるのかもしれません。
そもそも、感情というのは、コロコロと変わるものなのですから、一致させようとしても無理なのです。
「出てきた感情を、そのまま彼に伝えると、めんどくさい女になりませんよ」とお伝えしたのですが、そうすると、「余計にめんどくさくなりませんか?」と質問。
確かに、「嬉しい!そのプランいいね!」と言った後に、「でも、他に行きたい場所があるのよ」と言うと、「えっ?喜んだんじゃないの?」と思われてしまうかもしれません。
でもそれくらいは、めんどくさくないのです。
何を考えているのかわからない、本当はどうしたいのかわからないのが、めんどくさいのです。
もちろん、いつまでたっても決めないというのも、めんどくさいことではありますが、その経過を黙って自分の中で進めていると、ものすごくめんどくさがられることになりますが、言葉にして表現していれば、何が彼女の中で起こっているのかが、彼にはわかります。
その方が、感情を抑え込んで彼が怒りだすよりも、よほど良いですよね。
感情をコントロールしようとしないことって大事なのです。
感情を抑え込んでしまうと、表情と態度が一致しないなんてことが起こりますから、相手がとても混乱してしまいます。
その結果ケンカになってしまうこともありますので、出てきた感情をコントロールするよりは、素直に言葉にして伝えた方が、めんどくさい女にならなくていいですよと、Aさんにはお話ししました。
感情と天気はコントロール不可だと思っておいて下さいね。
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