こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の〈大人の恋愛術〉コラムをお届けしています。
一気に寒くなって、大雪になったところも多いようですね。どうぞ事故などないようにお気をつけくださいませ。身体を温めて、風邪などひかずに乗り切りましょう。
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さて、本題。
「旦那さんは本当にいい人なんですけどねぇ」に潜む罠
「夫に男性を感じなくなっちゃったんです」。
「こういうことを言うのは憚られるのですが、飽きちゃったのかも」。
「なんだか家に夫がいると、イライラしちゃって、、、」。
決して、夫が嫌いなわけではありません。むしろ、好ましく思っているのですが、どちらかといえば、お友達か兄弟のような仲の良さで、男と女の、ちょっと気を持たせるようなスリリングな関係性でないのが残念。
実際、そんなに文句があるわけでもないのかもしれません。生活は安定していて、頼んだことは、ゴミ出しでも、料理の手伝いでも、大掃除でも、手伝ってくれます。子煩悩で、子供のことはとても可愛がってくれるので、文句のつけようはありません。
なので、夫のことが「好き」ではないかもと思っても、正当化できません。
「うーん、散らかしっぱなしにするからかなぁ?」。
「何にも話さないから面白くないんです」。
「家にいてもテレビを見ているだけだし、、、」。
でも、最後は、
「旦那さんは本当にいい人なんですけどねぇ」と解せないのです。
そのココロは、こんなにいい人だし、私のことを好きでいてくれているのに、どうして私は「好き、好き!」と夢中になれないのだろう、とちょっぴり罪悪感モードなのです。
こういう場合は、ご本人が思うより深い心の痛みが潜んでいることも少なくなくて、周りの人にとても気を遣い、自分の気持ちを後回しにしてしまう、真面目な自立タイプの方に多いお悩みのようです。
男性の寛容さに甘えすぎていないだろうか?
パートナーを思い通り(理想)の人にしたいと思う気持ちのない人っていないのではないかしら。
「お互いになんでも話し合える関係がいいな」と思うものの、お相手が愚痴と文句オンパレードになってしまうと、それが男性でも、女性でも、疲れてしまいそうです。
その一方で、やっぱり自分が大切に思っているものは、パートナーにこそ分かち合いたいと思いますから、それをあなたと同じ「熱さ」で受け止めてもらえないとがっかりしますよね。
どこまでお相手の、「わかって欲しい」、「助けて欲しい」、「愛して欲しい」ニーズにつき合うか。
そして、あなたの「わかって欲しい」、「助けて欲しい」、「愛して欲しい」ニーズを引き受けてもらうか。
ロマンスの時代からケンカの時代へとパートナーシップが深化すると、そんな駆け引きが増えてきます。
そして、よりお相手のニーズを引き受けている側に、文句が溜まってきます。
「旦那さんは本当にいい人なんですけどねぇ」という、ため息混じりの言葉の奥には、
文句を言わずに頑張ってあなたの「ニーズ」を引き受けようとしているのだけれど、イマイチ、ピントが合わずに、喜んでもらえない、そんな「旦那さん」の切なさと、
「旦那さん」の頑張りはわかるのだけれど、自分のニーズがよく分からなくて、でも、「旦那さん」が差し出してくれるものはなんだかちょっと違っていて、なので素直に喜べず、嘘になるのが嫌で、往々にして、「違う」と拒むか、スルーするしかなくて、罪悪感をため込む「奥様」の絶望があります。
ふー。しんどいね。二人とも。
でも。
私、女性だから、あえて女性に厳しめに言うけれど、
もしかしたら、あなたのその態度、男性の寛容さに甘えている
かもしれませんよ。
もちろん、そこにはあなたのごまかせない誠実さがあるわけで、私も、「嘘をついてでもにっこりしましょう」と言うつもりもありません。(時と場合によっては、そんなアドバイスをすることがないわけではありませんが。)
パートナーは、あなたのニーズを引き受けるためにいるわけではない
女性って、嘘がないことにこだわることが多くありませんか?
自分のニーズ(「わかって欲しい」「助けて欲しい」「愛して欲しい」)を受け止めて欲しくて、
そうしてもらうために「可愛くお願い」してみたり、正論で言い負かしてみたり、そうせざるをえないように巧妙に予定を仕組んだり、、、といろいろな策を講じたりするけれど、
それは、どうしても受け止めてほしいという悪あがきのようなもので、
最後は、お相手が受け止めてくれるにしても、そこに嘘がないかを見極めようとします。(私だけ?)
子を産む性だから、安心して産んでいいのかどうか知りたい。そのために「疑う」のではないかしら。
でも、男性は、どこか、最後の最後、自分はどうなってもいいと思っていて、それより愛するパートナーや子供が幸せでいてくれたら、という気持ちから自分を押し込めるようです。
そうして「本当にいい人」の旦那さまが出来上がるわけですが、その奥に「文句」がないわけではないでしょう。
もしかしたら、あなたの「思い通り」になってくれているのは、彼の寛容さ、なのかもしれません。
パートナーには、自分の期待に応えて欲しい、って思うものですが、
パートナーが期待に応えてくれて、あなたの「思い通り」になると、今度は、面白くないのです。残念ながら、魅力的ではなくなってしまいます。
そうなると、つまらなくて、ちょっぴりディスるようなこともしてしまうのですが、
男性は、結構、これには無言で耐えていることが多いみたいです。しょうがない、って諦めて飲み込んでくれているのかも、です。
もしも、その「いい人」の仮面の下に、このジリジリとした痛みを引き受ける寛容さが見えたら、この「旦那さん」の愛の逞しさに、もう一度、惚れることができるかもしれませんね。
皆さま、素敵な絆を作ってくださいね。
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