こんばんは
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
よくあるご相談の一つに、「なぜかいつも手のかかる彼ばかり選んでしまうんです」というものがあります。
まわりのお友だちからも、「なんでいつも、そんな人ばかり選ぶの?」と言われてばかり。
それでも手のかかる彼ばかり選んでしまうのは、そこにメリットというべきものがあるからです。
メリット?
そう、メリットです。
手のかかるダメダメな彼とおつきあいしているあなたは、「もう、しょうがないわね」といつも彼の面倒を見てあげています。そこには、安心感というメリットがあるのです。
安心感?
そう、安心感です。
たとえば、あなたの彼がカッコいいうえに仕事ができて、高収入で、人柄もいい人だとします。
なんか、いつも心配になっちゃいませんか?
「ほんとにこんな私でいいの?」、「こんなに素敵すぎる彼には、私よりもっとふさわしい人がいるんじゃないの」と‥‥。
それに対し、ものすごく手のかかるダメダメちゃんの彼ならば、あなたがいつも心の奥底にもっているあの心配が、彼のほうが引き受けてくれるわけです。
「ほんとうに、こんな僕でいいの?」、「なんで、こんな僕とつきあっているの?」、と。
不安の係を彼が担当してくれますので、少なくともこの恋の主導権はあなたが握れるというものいです。
ただし、自分に自信のないダメダメちゃんな彼とおつきあいしていると、「ほんとうにこんな僕でいいの?」というテストを何度も何度もされて、それにクリアしつづけなければいけないというめんどくささがついてくることは多いようです。
こんな話をすると、年下の彼をイメージする人も多いかもしれませんね。
もちろん、年下の場合もありますが、じつは10歳以上年上のダメダメな彼というご相談案件が非常に多いのも事実です。
そして、そうしたご相談を聞いていると、「おかあさんがいつもおとうさんにダメ出しをしていた」という家庭に育ったという人が少なくないことに気づきます。
「おかあさん、もっとおとうさんにやさしくしてあげればいいのに‥‥」と思っていて、おとうさんにやさしくしてあげられなかったことの補償行為のようにして、年上の彼に尽くすというのがこのパターンです。
その結果、どうなったか?
「おかあさんの気持ちが、ほんとうによくわかった!」
こんなふうにおっしゃる人は少なくありません。
「私もダメ男とつきあって、いつもイライラしてるもん。なんでいつもおかあさんがあんなにイライラして、おとうさんに当たっていたのか、よくわかったし、おかげでおかあさんとのなかがよくなりました」
「それと、私と同じように、じつはおかあさんもおとうさんにダメ出しをしながら、おとうさんに安心感をもらっていたのかなぁって思いました」
なお、このタイプの彼を変えようと思っても、たいていうまくいきません。変えようとすればするほど、彼が自分の“ダメさ”にガンコにしがみついてしまうことが多いのです。
それはまるで、旅人のコートを脱がそうとする北風さんのごとく‥‥。強い風を吹かせれば吹かせるほど、旅人はコートをがっちりと押さえつけてしまうのです。
というわけで、ダメダメちゃんの彼とつきあうときは、「きっと浮気はしないと思う」、「手はかかるけど、ずっと私のことを必要としてくれそう」といったメリット重視でいくのがよさそうですね。
彼があなたの願い通りに変わっていく可能性はあまりなさそうですから‥‥。

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