毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案をさせていただいています。
恋愛・夫婦問題で悩んでいらっしゃる方、パートナーをみつけようと思っている方、現在の、また将来の結婚生活に、役立つご提案を発信してまいります。
担当は、池尾昌紀・池尾千里の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信していきます。
今週は、池尾昌紀が担当です。どうぞよろしくお願いします。
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「池尾昌紀の『シリーズ・自立三点セット(我慢強い・弱音が吐けない・一人でやってしまう)の心理学』」
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お待たせしました。
本日の記事をお届けします。
付き合いはじめの恋愛は、ロマンスも大きいですが、相手のことを知らない部分も多いため、この恋愛がうまくいくのかどうか、この相手で本当にいいのか、という不安も感じながら進んでいくこともあります。
長い付き合いの友達から恋愛に発展した場合は、それは少ないですが、それでも恋愛関係にならなかったら知り得なかったことや、友達の時にはなかった「遠慮」が生まれて、戸惑うことも少なくありません。
いずれにせよ、恋愛初期というのは、大きさは人それぞれで、自覚無自覚の場合もあるのですが、ロマンスと何かしらの怖れが並行して進んでいくものなのです。
もちろん、特に問題がない場合はいいのですが、この恋愛に対しての怖れや不安を感じることが多い場合には、その怖れの理由を知っておくだけでも、随分楽になります。
怖れや不安というのは、実際の大きさよりも、自分が無意識のうちに大きくしてしまうことが多いのです。
すると、些細なことや相手の態度を悪い方に解釈してしまって、必要以上に怖れと不安を大きくしてしまうのですね。
怖れと不安は「わからない」時に感じやすい。
なので、その正体がわかるだけでも、それは小さくなっていきます。
それでは、付き合いはじめの恋愛の怖れって何なのでしょうか。
1.相手に嫌われる怖れ
誰だって長所と短所があるものですが、短所は自分の欠点と思うので隠したくなるものです。
なぜかといえば、嫌われるのが怖いから。
逆に言えば、興味のない相手には、例えば怒りっぽいところが自分の短所だと思っても、隠したりしないこともあります。
相手が大切な愛する人であるほど、嫌われたくない思いも大きくなりますから、隠したくなるし、その分、正体がバレたら嫌われるという思いも強くなります。
意識して怒りん坊を隠さなきゃ!と思っていることもありますが、自分に価値を感じられないと「自由気ままに振る舞うこと」を無意識に隠してしまい、自分らしさが表現できなくなってしまうこともあります。
2.相手に迷惑や負担をかける怖れ
例えば、自分がわがままで、それが欠点と思っていると、それを隠さず表に出してしまったら相手に迷惑をかけたり、負担になってしまうと感じている場合。これも1.と同様に、自分の欠点を隠そうとします。やはり、自己価値を低く設定していると、この怖れが大きくなります。
3.この恋愛が終わってしまう怖れ
1、2の怖れは、この恋愛が終わってしまう恐れを招きます。
しかし、心のもっと深い層には、この怖れがいつも漂っている場合も多いのです。
過去の体験(恋愛がうまくいかなかった、ひどいふられ方をし等)が強いと、自分の短所から嫌われるという思いだけでなく、そもそも自分は恋愛がうまくいかないタイプなのではないか、とか、場合によっては、自分の存在そのものを悪いものと感じてしまう(=そんな自分が恋愛できない)とか、そんな思いが眠っていることもあります。
1も2も、どちらも元は自己価値が低いために、短所=悪いものという思いが大きくなってしまうのですが、1よりも2のほうを大きく持っている方が多いように思います。
しかし、迷惑をかけたくないというのは、パートナーを大切に思う愛情が大きい証拠。
これだけでも、自分には価値がある証拠、になりますので、このことをピンとこない時でも、意識し続けることは怖れを減らすことになります。
そして、こんな風に誰かのことを思いやれる自分は「存在価値がある」はずなんですね。
◇あなたの心の奥にある純粋で真っ直ぐな愛と優しさのコアを信頼しよう
心の深いところには、ここまで説明してきたこととはちょっと違う怖れもあります。
怖れというと悪いことのように感じる方も多いのではないかと思いますが、そうとは限りません。
先の2の怖れが愛情の証拠だったようなケースもあります。
さらに深いところを見ていくと、心の奥底には「良いものに触れられることが怖い」ということもあるんですね。
恋愛が進んでいって、お互いのことをよく知り合っていった先に、あなたの長所も短所もみんなパートナーが知ることになり、さらにその全てが知られることになった、と想像してみてください。
それってちょっと怖いことに感じませんか?
「ハートをオープンにする」と言ったりしますが、もし、自分のハートを全てオープンにした時に感じる怖れがあるとしたら。
それって欠点が知られることより怖いものなんです。
続けて、純粋で真っ直ぐな愛情と優しさの部分、心の本当のコアの部分を相手に見られたとしたら、と想像してみてください。
何もかもさらけだしてしまう、素の自分、ありのままの自分を知られることが、とても無防備になった感じがする。
こんな領域に入ってきます。
この無防備さは、心の純粋な部分だけに傷つきやすいから、それを守れなくなる怖さでもありますが、それよりも、身を委ねることになってしまうような、足元に力が入らなくなってしまうような、そんな怖れなんですね。
これは、とても怖いです。
今までがんばってきて、弱音を吐くことなんて考えたこともなく、一人でやるのが当たり前だと思ってきた自立タイプの方ほど、この怖れは強くなります。
なぜなら、この部分に触れられたら、この先一人で力強く歩いていけなくなるように感じるからなんですね。
心は開けばいいというものではありません。
自分を守るのも大切ですし、相手の受け入れる準備にも関わってくることがあるし、タイミングや順序もあります。
コアの部分はある意味、大切に自分の中にしまっておく必要もあります。
ですから、段々と開いていけばいいのです。
付き合いはじめから、全て自分のことを話したり見せたりして、オープンにしすぎる必要はありません。
様々なレベルでの怖れがあって当然ですし、段々、お互いを知り合っていけばいいんですね。
今は、お互いのことをもっと知り合っていく時期なんだと思って、価値観、過去の体験、今の状況、心配事、趣味、好みや嫌いなものの傾向、こうしたことをたくさん話をしていこうと思ってください。
例えば、一緒に映画などを観て、感想を述べあったり、どこに感動したか、どこが悲しかったか、どこに腹が立ったか、どこが笑えたかなどを話してみる。
お互いの価値観を知っていく目的で、こんな風に知り合っていくことで、パートナーシップの絆は深まっていきます。
それとともに、心はオープンにしていけばいいし、「わからない」という怖れが減っていくので、意識しなくても自然と心が安心して開いていけることもあるんですね。
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次週、2020年9月21日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
どうぞ、お楽しみに。