こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
恋愛について、意外と多いご相談の一つが、「告白できないんです」というものです。
人を好きになって、友だちという関係から恋人という関係に進むためには、大好きな人に対し、大なり小なり、あなたの気持ちを伝える必要があります。
このとき、だれもが不安に思うのが、「うまくいけばいいけど、もし、ダメだった場合は、傷ついてしまうし、その後の対人関係もややこしくなりそうで怖い」ということでしょう。
そして、「うまくいって、おつきあいできる」ということをイメージできる人は、そこから一歩踏み出す勇気もわいてきます。
一方、ここまでの人生で成功経験が少なかったり、また、恐れや不安が強く、傷つくことに慣れてしまっていたりという人の場合は、この勇気の一歩になかなか踏み出せないようです。
後者の場合、あなたは自分が大好きになった人のことを、「私を幸せにしてくれる人」という目では見ていません。
大好きなのに、「私を傷つけ、苦しめる人」にしてしまっているということに、気づいていないようです。
本来、パートナーというものは、あなたの喜びであるはずです。
ところが、「人は私を傷つける」という自己概念が強いと、大好きな人さえも使って、自分が傷つくことを選択してしまうようなのです。
昔、二人そろって告白できないタイプというカップルのお話を聞いたことがあります。
このタイプの人たちは、自分の「好き」という気持ちを相手に知られるのが恥ずかしくて、大好きな人の前では、無表情になったり、会話も弾まなかくなったりすることが多いようです。
当然、相手は「自分といても楽しくないみたいだ」と誤解してしまいますよね。
しかも、その相手も恋愛に自信のないタイプだったりすると、「どうせ、自分なんかといても楽しくないんだ。ああ、やっぱり」とあきらめてしまったりします。
たがいに好感をもっているのに、誤解しあったままあきらめてしまったとしたら、それほどの悲劇はありません。
このカップルが、まさにそのケースだったわけです。
以前、社会人サークルでいっしょになり、おたがいに好意をもっていたそうです。
偶然にも、後日、それぞれが同じ人に、「じつは、好きな人がいて‥‥」という相談をしたことから、その人の仲介によって、おつきあいするようになったのでした。
「その人に仲介してもらわなかったら、自分たちはけっしてつきあうことはなかったでしょう」と二人は言います。なぜならば、二人とも自分の好きな気持ちを隠すのに必死で、相手から見たら、いやな態度ばかりとっていたからです。
告白できずとも、せめて、「タイプなんです~」というような態度がとれればよいのですが、好きな人の前で「好きだ」という態度がとれない人は意外と多いようなのです。
こうした“シャイな恋愛”には、好きなものや欲しいものの前で、あまり感情が動かないタイプの人がハマりやすいようです。
私はこのタイプのみなさんにはよく、「なんでもいいので、自分の好きなものについて人に話したり、好きという気持ちを表現したりしてみましょう」というレッスンをしています。
好きなものを「好き」と言えるみなさんは、「なにをバカなことを」と思われるかもしれませんが、人によっては、「好きなものなどなに一つ、自分の自分の手には入らないのだ」と思っていることがあるのです。
そうした人たちにとっては、好きなものを作らないことこそ、傷つかなくてすむ方法なのです。
しかしながら、どんなジャンルであれ、大好きになり、心からのめり込めるものをもっている人ほど、恋愛においても、うまくいく確率が高いといえそうです
人生において、大好きなものをもつことは、いろいろな意味でとても大事なことといえそうですね。
では、次回の恋愛心理学もお楽しみに恋愛話はありませんが、よかったら読んでください>>> 平準司のブログ
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