こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。
日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。
苦労性といいますか、まわりから「やめといたほうがいいよ、あの人は」とか「手がかかるわよ、あの人は」と言われるような相手とばかり、なぜかつきあってしまうという人がいるものです。
では、なぜ、そんなに手がかかる人ばかり好きになってしまうのでしょう?
私たち人間は、「人に愛してもらいたい」という欲求をもっているように見えます。
実際、そういう欲求はあるのですが、それ以上に大きいのが「人をいっぱい愛したい」という欲求です。
そして、自分の愛を受け取ってくれる人を求めているようなのです。
つまり、失恋したときも、「彼に愛してもらえなくなった」から傷つくというよりも、「彼に愛を受け取ってもらえなくなった」から傷つくといえるわけです。
あなたが「私の愛をどうか受け取ってください。つきあってください」と言っているのに、「すみませんが、あなたの愛はもう受け取れません。ごめんなさい」と彼から言われてしまうのがツライのですね。
そんなふうに、私たちはいつも好きな相手に「なにかを与えたい」、「なにかしてあげたい」と思っているのですが、もしも、パートナーが自分でなんでもできちゃうような人だったらどうでしょう?
「私はいったいなにをしてあげられるんだろう?」と、あなたは感じてしまうかもしれませんね。
そして、その人よりも、もっといろいろと面倒を見てあげられる相手を求めるかもしれません。
これは、とくに、いままで自力でがんばってきた自立タイプの人に強い傾向であるようです。まるで、がんばってきた人生をパートナーに還元するかのようにして面倒を見ることで、自分のキャリアを再認識したりもします。
あなたが、人生でなにをがんばって手に入れてきたかということは、それをだれかに与えたときにわかることが多いのです。
ちなみに、このがんばり屋さんタイプの女性が自分より上をいく自立男性とおつきあいすると、「まだまだ上には上がいるようだ」と感じてしまいがちです。
自分だってさんざんがんばってきたのに、「人生の経験や知識、すべて私よりも上。飲みに行く場所もロマンチックで素敵すぎ。自分はまだまだだな」といったことばかり感じてしまい、受け取るということができません。
そして、「もっとがんばらなければならないのか‥‥」などと思ってしまったりするわけです。
それに対し、このタイプの女性が、依存的でちょっと手のかかる男性をパートナーにもった場合は、心理的にはとてもラクです。
「もう、しょうがないわねぇ」などと言いつつも、「できる私」と「ダメなあなた」という構図ができあがるからです。しかも、先ほどお話しした、「愛してあげたい」という欲求も満たされます。
しかし、ラクなおつきあいとはいいながら、現実に手はかかるし、金もかかる。そこまでしてあげても、浮気なんかされる場合もちょくちょくある‥‥。
で、お友だちからは「あなたなら、もっといい人はいっぱいいるわよ」などと言われたりするわけです。
このような苦労性の人に、私はよく、「もう2ランクか3ランク上を見てみると、あなたに合う人がきっといますよ」とアドバイスします。
つまり、「だいぶ上の人を狙え」と言っているわけです。
その男性は、ちょっと前まであなたがパートナーにしてあげようとしていたことを、あなたにしてくれようとするので、「彼から愛されている」ということがあなたにはとてもわかりやすく感じられます。
そして、あなたはたぶん、「迷惑かけてるんじゃないの? お金も使わせているんじゃないかしら?」とビビるでしょう。
でも、ちょっと前のあなたが、パートナーにそうしてあげるのがどれぐらいの喜びだったかということを思い起こせば、こんどはあなたがいまの彼にどう応えてあげればいいかもよくわかるはずです。
恋愛上手になるいちばんのカギは、愛し上手よりも受け取り上手になることかもしれませんね。
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