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知っておきたい心のエネルギーの使い方 〜余った時に起こりやすいこと〜

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毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーとの関係をより良いものにするため、「男性心理」「女性心理」を紐解きながら、さまざまなご提案を、池尾昌紀池尾千里、夫婦でさせていただいています。

 

今週は、私・池尾千里が書かせていただきます。

お読みいただけたらと思います。

 

 

ニコニコ おねがい 爆  笑

 

 

私たちは、人間なので、エネルギーが無限にあるというわけではありません。

どれだけお元気な方でも、ちゃんとお休みする時間が必要ですし、フル回転している状況であれば、あるほど、「OFF(オフ)」の時間が必要になってきます。

 

しんどいなぁ、と感じながら、ギリギリの状態で仕事するよりも、一旦リセットして、頭も心もすっきりさせ、元気にしてから、またスタートする方が、仕事がはかどるようになりますよね。

 

でも、私たちは、あんまりにも忙しいと、それをやらなくなったりします、というか、難しい、できない。

また逆に、自分はあんまり出来ていないなあと感じる時にも、休んだり、楽しむことを自分にさせてあげなくなったりします。

 

 

■忙しくて休めず、フル回転のまま続行

 

 

疲れが溜まり、効率が落ち、充実感も感じられませんから、とっても苦しくなります。

 

 

「仕事やりたくないな」

「会社行くの、気が塞ぐ」

 

 

心が、悲鳴をあげ始めます。

でも、私たちは、責任のあること、やらなければならないことを優先するものです。

心の叫びは、聞こえないことも多いし、知らん顔してしまうことも、本当に多いのですね。

 

やがて、心の叫びは、無くなったようになりますが、次は、身体がしんどくなってきます。

 

 

「夜、眠れない」

「朝、起きられない」

「食欲が落ちる」

「だるい」

 

 

すっきりしない日が多くなり、不調が続けば、病気になってしまうこともあります。

結果、会社をお休みしなくてはいけなくなることもあるでしょう。

 

ちゃんと休む、オフにする、ということを後回しにしていると、まとまった時間を使って、半ば強制的に、それをやることになってしまうんです。

 

 

■私たちを守るために工夫する

 

 

「心の声を聞く」というのは、よく言われることですが、心が早い段階で、いろんなことをつぶやき始めたときに、ちゃんと耳を傾けることが大切だということが、こういうことなのですね。

 

もちろん、仕事を休んだりすることが難しいこともあるでしょうし、抱えている案件を放り出してしまうわけにもいかないでしょう。

 

それでも、何かできることはないか、半日でもお休みをもらうとか、マッサージを受けるなど、自分を休ませる工夫を考えてみるのもいいですね。

 

また、何もかもひとりで抱えているときにも、私たちは行き詰まりを感じやすいものです。

今のご自身の状況を、相談できる人に共有し、知っておいてもらうことも、大きな助けになります。

そうすることで、実際に業務体制が変化する可能性も出てきます。

 

誰も知らないあなたの苦しみは、変化することは難しいかもしれませんが、誰かに共有することで、負荷は、何らかの形で軽減されることが多いものです。

 

「そうか、大変だね」

「大丈夫?」

 

って、言ってもらうだけでも、私たちは力が湧いてくるものですよね。

 

さて、ここまでのお話は、カウンセリングで毎日お話しているといってもいいくらいのものです。

私たちの持つエネルギーは、使ってしまうと減ったり、無くなってしまいます。

だから、上手に充電したり、共有したりしながら動くことが、結局のところ、一番効率が良いということになるようです。

 

 

■エネルギーの使い方(仕事・子育て)

 

 

ここからは、エネルギーの使い方についてのお話をさせていただこうと思います。

 

A子さんは、仕事のことで悩んでおられました。

子どもさんが生まれる前は、フルタイムの共働きでしたが、子どもを産むタイミングで一旦退職をしていました。

 

子育てと家事をする毎日を送っていらしたのですが、最近、友人であるB子さんが気になって仕方がないとおっしゃるのです。

 

B子さんは、A子さんの学生時代からの長いご友人で、結婚し子どもを産んでからも、産休を取りながら、ずっと同じ仕事を続けていらっしゃいました。

 

そして最近になって、B子さんは、とても大きなプロジェクトを任され、チームリーダーとしてがんばっていると聞き、A子さんの心がざわざわとし始めたのだそうです。

 

 

「なんだか、憎らしいような気持ちが湧いてくるんです」

 

 

そんな気持ちを、4月から入園したお子さんを送って行き、ひとりになった昼間、ずっとぐるぐると感じていて、苦しいとご相談にいらしたのです。

 

年齢も同じで、子育て中の女性として、比較しやすいB子さんの状況が、A子さん自身にいろいろ感じさせているのは明らかでした。

 

 

■子育てがひと段落するタイミング

 

 

ここに、ひとつエネルギーの使い方について言えることがあります。

 

子育てというのは、確かに長く続くものではありますが、子どもの成長に合わせて、状況はどんどん変化します。

 

なんにもできない、生まれたばかりの小さな小さな命を守らなくてはいけない、どうしたらいいのか経験値もない状況で、24時間ろくに眠ることもできずに、全身全霊を注ぐ子育ての時期もあります。

 

やがて、だんだん成長して、子どもが自分でできることが増え、会話で意思疎通ができるようになったり、幼稚園や学校に行って、子どもが、親から離れて自分で過ごす時間ができたり・・

 

少しずつ、手が離れていくんですね。

 

すると、私たちは、手が空くんです。

手が空くということは、心にも、少し余裕ができるということです。

エネルギーが余ってくるわけです。

 

もちろん子どもの成長は、知らず知らずに変化しますし、それに関わる、母親の状況の変化も、知らず知らずです。

手が空き、心に余裕ができていること、エネルギーが余り始めていることに気がつかないことって多いんですね。

 

A子さんも例に漏れずです。

 

 

■エネルギーが余る時に起こりやすいこと

 

 

気がつくと、B子さんのことを考えていて、嫌な気持ちになるとおっしゃいます。

 

その嫌な気持ちをいろいろと伺っていくと、最初は、B子さんの態度や言動に対する文句のようなものが出てきました。それも、最近のものから、学生時代にさかのぼった、昔々のことだったりしました。

 

それからもっと伺うと、以前A子さんが勤めていた頃の、仕事の話になってきました。

仕事でうまくいかないことがあったことや、人間関係で悩んだこと、上司と折り合いが良くなかったことなどが出てきます。

 

そして、最後に出てきたのは、

 

 

「今、仕事していない私は、役に立ってない」

 

 

というものでした。

 

 

「夫は、何も言わないけれど、きっと思うところはあると思う」

 

 

とA子さんは、沈んだ声でおっしゃるのです。

最近、つまらないことで喧嘩をするようになってしまったというご主人とは、このことについて話したことはないけれど・・ということでした。

 

A子さんは、「私は、役に立ってない」という思いを、ひとりきりで抱えていらしたようです。

そして、子育ても仕事も両立させ、成功しているB子さんとご自身を比べて、やりきれない思いをしていたのでした。

 

お子さんが幼稚園に行っている間、ずっとそのことを考えて、一見、B子さんのことを考えているようでいて、本当は、ご自身を責めて責めて、批判していたことがわかりました。

 

このような自己攻撃は、放っておくとどんどんエスカレートしてしまいます。

膨大なエネルギーを、知らず知らずのうちに注ぎ込んでしまうのですね。

 

考え事をしていたら「気がつくと、何時間も立っていた」なんてこと、ご経験ございませんでしょうか。

 

 

■今、人生に起こっていることを見てみる

 

 

このように見ていくと、A子さんの、現在の状況がはっきりしてきます。

 

A子さんは、

 

 

・自分のことに目が向くようになっている。

・A子さんの頑張りのおかげで、子育てが無事ひと段落しているらしい。

・子育てで大変だった分のエネルギーが余ってきているのかも。

・「仕事」について関心が高まってきている。

 

 

そして、こんなテーマが浮かんできます。

 

 

・また新しい子育てのやり方になる。

・以前より働きやすい職場、関心のある仕事にエネルギーを向けられる。

・ご主人との関係が変化するタイミング。

 

 

お子さんの成長とともに、A子さんの人生が変化するタイミングにいることがわかりました。

A子さんは、人生を長いスパンで見ながら、上記のようなお話をした後、このようにおっしゃいました。

 

「今、こんなことが起こっているようだとわかっただけで、ずいぶん楽になりました。」

 

どうやら、ご自身の母親として、妻として、ちゃんとできているかな、というところも自信が持てなかったのかもしれません。

でも、ご家族が元気でいられることは、A子さんのおかげです。

 

 

■余ったエネルギーをどこに注ぐか 〜怖さを超えて〜

 

 

A子さんは、優しい方です。

B子さんを責めたり、悪く思ったりしていることが、本当に辛かったようです。

 

でもほんとは、そんなふうに思っていたわけじゃなくて、それは、自分に対する批判がそうさせていたことがわかったことも、A子さんが楽になったと感じる大きなものだったにちがいありません。

 

エネルギーが余った時(手が空いた時)、ネガティブなものや、つまらないものに引っ張られて、そこに膨大なエネルギーを注いでしまうことって、よくあることなのです。でも、もったいないですよね。

 

良いものに向かう時、それはそれで、「怖いな」って感じてしまうのも、私たち人間なんです。

悪い変化も、良い予兆も、「変わる」ということに対して、私たちは身構えてしまうものです。

 

A子さんは、今夜、ご主人が帰ってきたら、今の気持ちや、カウンセリングで思ったことを、ご主人に話してみますとおっしゃってました。

 

誰かに話すと、ご自身への理解が進むのもさることながら、誰かと共有し、知っておいてもらうことで、負荷を一緒に持ってもらうといういいことがあるんです。

 

子育て、仕事、にかかわらず、いろんな状況でも、当てはまるものだと思いますので、ご参考にしていただけたらと思います。

 

 

お役に立てれば嬉しいです。

 

 

池尾千里

 

 

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カップルカウンセリングの料金

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1時間 ¥14,500-(税込)

 

次週、6月10日(月)は、池尾昌紀が担当します。

どうぞお楽しみになさってくださいね。 

 

池尾昌紀のプロフィール&ブログ

池尾千里のプロフィール&ブログ

 

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定休日:月曜日(祝日の場合は翌日代休)

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