こんばんは心理カウンセラーの清水三季央（しみずみきお）です。令和元年おめでとうございます。ありがたいことに令和の第1回目が私の担当になりました。
昭和生まれの私は、約20歳で平成を迎え、約50歳で令和を迎えることになり、カウンセラーとして約20年、社会人として約30年、社会に関心をもって過ごしてきました。新しい時代を迎えるにあたって考えることは多く、心理カウンセラーとしてお客様にお伝えしたいことはたくさんあるのですが、このブログのテーマであるパートナーシップのジャンルでは、男女のあり方や、男性心理、女性心理等に、日本の男尊女卑の価値観が大きく影響していると感じています。今回はパートナーシップの価値観について考えてみたいと思います。
◆パートナーシップの価値観と男尊女卑
昭和から平成、そして令和へ向かって、男女の価値観、男尊女卑の文化は、社会全体としては、より健全な男女平等な価値観へ近づいて変化、進化しています。
ところが、誰もが均一に変化しているかというと格差があるので、恋愛や結婚での現場で考え方や行動に違いがあったり、男性心理、女性心理がお互いに理解しにくかったりして、パートナーシップでの問題につながりやすいです。
例えば、50代40代では男尊女卑の価値観の影響が強いので、男性はモラハラ傾向があったり、女性が仕事をしないことを望む方がいたり、女性は恋愛に受け身だったり、犠牲的な恋愛をする方も多いです。30代20代では、男尊女卑の価値観の影響が弱まり、男女平等の価値観ですので、男性が恋愛に受け身にな方もいますし、女性が男性をリードしたり、お互いに働いて家庭を築いていきたいと考える方も多いです。けれども年代だけでは簡単に区別しきれないのは、個人が育つ環境によって格差があるからだと言えます。
自分や相手がどの程度、男尊女卑の価値観の影響を受けているか、どの程度、男女平等の価値観の影響を受けているか、を知っておくと、お互いの合性や、自分自身や相手の心理を理解しやすくなり、パートナーシップへの参考にしやすいです。
◆パートナーシップのお手本
私たちが恋愛や夫婦関係のお手本にしているものは、両親の関係性だと言えるんですね。言い換えれば、お父さん、お母さん、パパ、ママがどんな関係だったかを気づかないうちに当たり前にお手本にしているところがあるということです。
つまり、自分の両親や、恋愛や結婚の相手の両親がどんな関係だったかを知ると、自分や相手の価値観がわかりやすいです。
例えば、自分は彼と協力して家庭でも、仕事でも勤勉で協力的であるのが普通だと思っているけれど、彼は仕事以外のことは、こちらにすべて任せっぱなしなのが理解できないという状況がある時に、自分の家では父親が自営業を営み、勤勉でマメなタイプだったので、家事も母親と協力してよくやっていた。母親も父の会社の仕事を手伝っていた。彼の家は会社員の父が仕事に時間を奪われ、家庭のことはほぼ母親任せだった。このような背景を知ると、自分や彼を理解するのに役立つでしょう。
出会ってから恋愛までの時期や、恋愛から結婚までの時期に、自分や相手の両親のあり方を知って、お互いのパートナーシップの価値観を知っておくと、結婚の相性の良い相手を探すことにも役立つと思います。
◆反面教師
両親の様子を、お手本にするばかりとも限らない場合もあります。両親の様子を見て、批判的な気持ちを持つ場合には、お手本というよりも、むしろ反面教師として、捉えて、自分は両親のようなパートナーシップは持ちたくないと考える場合もあるからです。
例えば、母親が父親に対しては犠牲的で、父親は母親に対してモラハラな態度をとっている両親をもつ子供が、両親に批判的であれば、両親を反面教師にする場合があります。男の子ならば、女性に優しい男性になろうと努めるかもしれません。この母親を反面教師にする女の子ならば、男性にも負けない強い女性になろうと努めるかもしれません。
このような影響もあるので、両親の様子だけではなく、両親に対して、肯定的だったか、批判的だったかというところも、チェックすると、より自分自身や相手の心理を理解しやすいですね。
◆終わりに
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。パートナーシップは多くの要素が複雑に影響しあって成り立ちますので、今回お伝えした男尊女卑や男女平等の価値観に着目しても、年代による違いだけでなく、地域による違い、兄弟姉妹や生まれ順での違い等が影響するので、一概に言い切れないところはあるのですが、両親がどうだったか、それに対して肯定的だったか、批判的だったかという見方をすることでヒントにして下さいね。よりよい令和の時代をお迎え下さい。
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