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こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の【大人の恋愛術】コラムを担当しています。
今、ハワイで研修中です。雨が多くて、思ったより朝晩が冷えるので、毎日、しょうが湯で身体を温めて自衛しています。こちらの研修室にはヤモリが何匹も棲んでいて、場の「守り」を務めています。大事なところで、この「守り」が現れて、無意識に眠る私たちの知恵を呼び起こしてくれます。私たちは、みんな、心の奥底に、すでに「答え」を持っています。大変な時は、それに耳を傾ける勇気が求められている時、なんですね。
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「もうここにいない方がいいのかも?」。
「私がいては迷惑なのではないかしら?」。
「私じゃない方がいいのかも?」。
そんな風に思ってしまうことはありませんか?私は、よくココにハマります。あまりにも年季が入っているので、感情的にはそういう気分になりますし、頭の中では激しい押し問答が展開されますが、まずは、
「そうじゃないはず!」
という声を応援するようにしています。恋愛で言えば、
「別れた方がいいのかしら?」。
「私じゃない方がいいのかしら?」。
という気持ち。
「パートナーを幸せにできていない」という罪悪感が創り出す「気持ち」で、よく「男性の気持ち・女性の気持ち」について解説するときに、「男性が離れていくときの気持ち」として紹介されることが多いです。
例えば、女性が悩み苦しんでいるときに、助けに来てくれるどころか、彼が離れていくと、女性の方は「なぜ?!」とショックを受けて、彼に「嫌われた」「見捨てられた」と感じますね。でも、そんなとき、男性も男性で、「どうしてあげたらいいのかわからない」、「ボクはこの人を幸せにしてあげられない」、「ボクよりもっといい人がいるんじゃないか」と無価値感や罪悪感を感じているようなのです。
最近は、女性も自立的な人が多いですから、男性同様、ココにハマるように思います。
二人の関係性がうまくいかないとき、「私のせいだ!」って思うんですね。そして、相手から「後ずさり」します。さらに、「困らせるのは嫌だ」、「もっと傷つけたらどうしよう」と思って自分から相手を突き放すようなことをします。
二人ともが、ココにハマると、自然とお互いに距離をとるので、何のためにつきあっているのかわからなくなります。夫婦の場合は、子供を育てるとか、親の介護をする、という「役割」を担うことで関係性を維持しようとしますが、そのうちにそれでは持たなくなって、浮気やハードワーク、アルコール、などの問題を抱えます。ソツなくやっているようで、生きていること自体がもう無意味に感じられて、いつ死んでもいいという自暴自棄な気持ちが出てきます。
私たちは、そんな心の有り様を、(関係性が)デッドゾーンにきた、と言います。
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「あそこであんなことを言わなければよかった」、
「彼の面子をつぶしてしまったかしら」、
「あの人の欲しいものをあげられなかった」。
デッドゾーンにくるまでに、小さいことから大きなことまで、たくさんの「夢」たちが破れて、「期待に応えられなかった」という罪悪感が積み上がります。自分が「愛」だと思って差し出したものも、相手からすると見当違いで受け取ってもらえないと、自分の判断力はもちろん、自分の気持ちさえも信頼できなくなります。
「わからない」が口癖になって、何をするのも遠慮がちになるかもしれませんね。
日本人は、「察する」ことが得意な人が多いだけに、「察する」合戦になると、お互いに相手の気持ちを慮ってものを言ったり、やったりするので、「何が」「誰の」「本当の気持ち」なのか、混乱してわからなくなったりもします。
心に関するブログやエッセイには、「どうしたいのか、自分の気持ちを大事にしましょう」と書かれていますが(私も書きますけれど)、何が「他人」の気持ちで、何が「自分」の気持ちかが、もうわからなくて、
「どうしたいのかわからないよー!」。
そんな風に叫びたくなることもありますね。
日本人が得意な「遠慮」も「癒着」の一つの形なのです。
「癒着」は、傷がくっつく時に、つながるべきではない臓器どうしがひっついてしまった状態を言います。「残念ながら、傷ができて、綺麗にくっつかなかったから、無理矢理ひっついた」ココロの状態が「癒着」している状態です。
つい「遠慮」したくなるのは、本来あるべき(というか欲しかった)「絆」を感じられないから、不安で仕方がなくて、「必要以上に」相手を慮ってしまうのです。
でも、ここで、本当に「欲しい」のは、「絆」ですよね。
「遠慮」する気持ちが出てくるとき、思い出して欲しいのは「信頼する勇気」なのです。
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「私じゃない方がいい」と「私でなくてもいい」は似ていますが、全然違います。
「私じゃない方がいい」は、相手がすべき「決断」を自分が下しています。もしかしたら領空侵犯かも。心は見えませんし、無意識には境界線がありませんから、「自分」と「相手」の心の境目は、なかなかわかりにくいものです。
子供の頃から、お母さんの影響力の大きさに圧倒されて、お母さんの期待に応える人生を歩んできた人は、心の中の「お母さん」に領空侵犯されることに慣れっこなので、他人が自分の心に入り込むことも、自分が他人の領域に入り込むことにも無頓着になりがちです。
人の人生を心配しすぎたり、人が決めるべきことを自分が決めてしまったり、と他人の領域に入り込みすぎていることに気づきにくいので、相手が自分の心の領域を守ろうとして「引く」と「嫌われた」「捨てられた」と思ってしまいます。
そして、相手の心を代弁するように「私じゃない方がいい」と思って「後ずさり」しますが、それは「捨てられるのは絶対にイヤだから、別れるにしても決めるのは私」と最後の最後まで状況をコントロールするための、ギリギリの策だったりします。
それに対して「私でなくてもいい」は、状況をコントロールすることを手放して、二人の関係性の決定権を相手に委ねたときの心持ちです。「あなたが決めてくれていい」というためには、相手のNOを受け入れる必要があります。それはとても勇気がいりますが、「愛」を選ぶってそういうことなのではないでしょうか。
「私ではない方がいいのかも?」と思ったら、それは、相手の期待に応えられなかった罪悪感で心がいっぱいで、パートナーから距離を取ろうとしているサイン。「後ずさり」するのは、自分が傷つかないための心の防衛策ですが、二人の「絆」のために、もう一度、勇気を奮い起こしてみませんか?
ココでこそ、「私でなくてもいい」と執着を手放しながら、心の中で、パートナーに向かって前に進みましょう。一歩、一歩、出せる足から出して、パートナーに近づいてみます。きっと、これまでのあなたの辞書にはなかった、違う愛し方が見えてきますよ。
つい遠慮したくなっちゃうあなたが、いつだって二人のために最高のことが起こる、と信頼する勇気を持てますように。Image may be NSFW.
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