みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。
今週は、大野が担当させて頂きます。
「彼に言いたいことが言えない」
「いつも私が我慢をしている」
というご相談、とても多くいただきます。
会いたいのに、会いたいって言えない。
さみしいのに、さみしいって言えない。
我慢に我慢を重ねると、どうなると思いますか?
ある日、突然に、「あなたは私のことを好きじゃないんでしょ?」「私のことなんてどうでもいいんでしょ?」と怒りのせて言いたくなります。
女性にしたら、「もう限界なんです。助けて!」という叫びなんですけれどね。男性には、彼女が突然に怒りだしたように見える。
これ、男性にしたらビックリしちゃうんです。
あれだけ優しくて従順だった彼女が、いきなり豹変したように感じるから。
コミュニケーションが苦手な人ほど、自分の言いたいことを怒りにのせて表現するようになります。だって、怒りの力でも借りないと言いたいことが言えないから。
甘え方がわからないんですよね。
それもこれもみんな我慢のせい。
え?なにを我慢??
そんなの、さみしさに決まっていますよね。
今日は「さみしさを我慢しちゃう人」についてちょっと書いてみますね。
☆彡☆彡☆彡
私自身も我慢はたくさんしました。とくに恋愛では。
仕事が忙しく、趣味も友人も多い彼とお付き合いしているときには、すごくさみしかったけれど、ひたすら我慢しました。
「自由にしてあげたら、きっと嫌われないはず」と思っていたんですよね。
さみしさを我慢するには、「さみしくならない方法」を考える必要があります。
単純ですけど、「私も仕事に打ち込めばいいじゃん!」と思ったわけです。
当時、美容師をしていた私は仕事に没頭することにしました。
たしかに、仕事をしている間は気がまぎれるんです。
でも、どんなに遅く帰ろうが、さみしさは追いかけてきます。
今日も彼からのメールがないこと。
今日も彼からの電話がかかってこないこと。
来るはずもない電話を待って、お風呂に入るときもすぐ取れるところに電話を置く。
メールが来ていないのがわかっていても、朝起きてすぐに確認をする。
やはりなにもない。
でも、どこかでこのさみしさに慣れているところがありました。
「さみしい」とか、
「会いたい」とか、
そんなことを言葉に出して言うことは、ほとんどありませんでした。
言えば困らせるに決まっている。
それを私はどこかで「昔から」知っているようなところがあったのです。
私は、若くして結婚した両親のもとに、長女として生まれました。
両親は共働きで、朝早くから毎日出かけて行きました。
でも、「一緒に遊びたい」「家にいてほしい」とワガママを言ったことはありません。
もしかしたら、何度か言ったことはあるのかもしれません。
しかし、それが叶ったことはないのです。
さみしさも長くなれば我慢の塊のようなものになり、言葉にして表現できるようなものではなくなるのです。
それが、あたり前。
我慢というのは、いつしかそれがあたり前になるのです。
☆彡☆彡☆彡
そうそう。
我慢ばかりの私の恋はどうなったと思いますか?
「お前はひとりでも大丈夫だよな。でもあの子は・・・」
いつの間にか、他の女の子のところに行ってしまったのです。
私だって、ひとりで大丈夫なわけじゃなかったんだけどな。
私はますますさみしくなりました。
でも、何年か経ってから気がついたんです。
あのさみしさは、私の気持ちであり、彼の気持ちでもあったんだなって。
大切な人のために我慢をするクセのある私は、彼の存在を求めませんでした。
ものわかりのいい彼女を演じながら、甘えることも頼ることもなく、彼を必要としなかったのです。
必要とされることのない彼は、さみしかったのかもしれません。
彼が気持ちを移した女の子は、きっと上手に彼のことを求めたのでしょう。
私は、大切な人だからこそ遠慮をするようなところがあります。
それはかつて両親にしていたように、それが「私の愛し方」だったのです。
面倒かけないように、迷惑にならないように、
余計なことは言わず、従順にいい子でいよう。
それが私のクセなのだと、カウンセリングを受けたときに気がつきました。
たしか、35才の頃でした。
「我慢や遠慮から、親密感が生み出されることはないんだよ」
そうカウンセラーに言われたときには、けっこう衝撃的だったなぁ。
「ええ!?私の努力は何だったの??」
とあっけにとられるぐらいに。
でも、たしかに。
私の遠慮や我慢は、彼を遠ざけてしまったのです。
私は自分ひとりで考えて、自己完結しやすいところがありました。
なにかに悩んだときも、自分でとことん考えてからでないと相談できません。
だけど、私が悩んでいるであろうことは、まわりの人にはわかります。
それなのに、「頼ってもらえない」「あてにしてもらえない」「相談されない」のは、まわりの人にしたら、ちょっとさみしいのです。
誰だって、誰かの役に立ちたい。
けど、私はそこを遠慮してしまうのです。
結局のところ、まわりの人をさみしくさせやすいのです。
私はこれに長い間気がつかなかったのですね。
「キミはボクがいなくても大丈夫だよね」なんて言われるのがそのタイプ。
あなたもそうではありませんか?
「真の人間関係は、弱さを出せる関係」だと言います。
遠慮ばかりしている人に必要なのは、さらなる我慢ではなく、自分の素直な気持ちを伝えること。
「愛してほしい」「わかってほしい」「助けてほしい」ときこそ、素直な気持ちを伝えることが求められています。
遠慮や我慢を手放して、「誰かに自分を愛させる隙」を持つことを意識してみてはいかがでしょうか。
このようなタイプの人にとっては、それこそが恋愛がうまくいく秘訣なのです。
どうかそれに気がついてくださいね。今からだって間に合う関係性があるでしょうから。
☆彡☆彡☆彡
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