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映画『プリティ・ウーマン』に見る恋愛心理学講座

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恋愛テクニック-プロフィール-平準司

こんにちは。神戸メンタルサービスの平です。

日曜日・恋愛心理学講座を原カウンセラー と隔週で担当しています。


いまを遡ること17~18年前、私は「なんとか、多くのみなさんにカウンセリングを利用していただきたい」と、日々、思っていました。


そして、「人は、どんなことでいちばん悩むだろう?」と考えたとき、思いついた答えが「恋愛ではないか?!」ということでした。ひらめき電球



そこから、恋愛と心理学を合体させた『恋愛心理学』というジャンルを作ったわけです。恋の矢



この『恋愛心理学』、まずは、リクルートの情報誌『ケイコとマナブ』で“恋愛の気軽なお稽古の場”として売り出しました。すると、“人気お稽古ベスト5”に入るぐらい人気が出たのです。


その当時の講座で、まるで教科書のような存在として、よく紹介していた映画があるのですが、今回はみなさんにもそのお話をしたいと思います。


若い方はご存じないかもしれませんが、それなりのお年の方なら、きっと一度は観たことがあるかと思います。


タイトルは『プリティ・ウーマン』。ラブラブ



テレビでは何度も放送されていますし、ツタヤの名作コーナーの片隅にはいまだにおいてあるかもしれません。


ジュリア・ロバーツ演ずる街の女ビビアンと、リチャード・ギア演ずる大金持ちの実業家エドワードの恋を描いたロマンチック・コメディです。


以下、『恋愛心理学』の教科書としてのこの映画のポイントをいくつかご紹介していきましょう。ビックリマーク


[ポイント1]
ある日、二人はハリウッドの路上で出会います。そして、エドワードのちょっとした気まぐれから、ビビアンは彼の住む一流ホテルのペントハウス・スイートに招かれます。


一流ホテルのいちばんのスイート・ルームですから、それはそれはすごい部屋なのですが、彼はもうそれが当たり前になっているのでなにも感じていません。
ところが、ビビアンは「わお! 超すごいじゃない!」と驚き、この部屋の素晴らしさを心ゆくまで楽しみます。


エドワードだって、はじめてこの部屋に泊まるようになったころは、自分の成功を実感し、この部屋にいることに喜びを感じていたことでしょう。
そんなかつての気持ちを忘れ、凍りついていた彼にとって、感情表現豊かなビビアンはとても新鮮で魅力的に映ったはずです。


そして、ビビアンはこの日から、彼に感情と心を教えていくわけですぴ~す


[ポイント2]
一介の街の女だったビビアンが、エドワードによって、それはそれは美しいレディへと変身していきます。

このプロセスもまた、大富豪の暮らしがマンネリ化し、感動も喜びも感じられなくなっていたエドワードにとって、自分が成功してきた物語を追体験する機会になったはずです。


[ポイント3]
企業の乗っ取り屋であるエドワードは、あるとき、とても人のいい造船会社おじいちゃん経営者と会談し、彼の会社を買収しようとするのですが、いつものように冷酷になりきれないでいました。


その理由を、ビビアンはたった一言で言い切ります。
「あのおじいちゃんを好きになっちゃったのよ」
このような発想は、ビジネスマンであるエドワードにはまったくなかったことでしょう。


彼は乗っ取り屋として、自分の母親を苦しめた父親の会社をいの一番に乗っ取っていました。
深層心理で見てみると、これは、「オヤジを叩き潰す」というものではなくて、「父親と手を取りあって、なにかを成し遂げたかった」ということだったのではないかと思われます。


そして、父親にはなかったやさしさを、彼はこのおじいちゃん経営者に投影したのでしょう。その結果、彼は乗っ取り屋ではなく、造船会社に資金を提供するスポンサーに変身してしまうのです。


[ポイント4]
やがて、エドワードが本拠地であるニューヨークに帰る日がきます。「僕といっしょに来てほしい」と言う彼に、ビビアンは「ノー」と断ります。


「きみが最高の生活ができるようにする」、「最高の環境をつくるよ」と彼は言うのですが、さて、みなさん、こんな提案、なかなか断れるものじゃありませんよね。


でも、「もう、お金で買われる人生を卒業したいのよ」というのが、ビビアンが断った理由でした。


エドワードは、女性に対し、自分を愛してくれているのだろうか、お金を愛しているのだろうか」という慢性的な疑いをもっていました。
ここではじめて、ビビアンから、「あなたのお金にはついていかないわ」というはっきりとした宣言を受け、その疑いから解放されるわけです。テレ


[ポイント5]
「では、どうしたら、僕とつきあってくれるの?」というエドワードに、「結婚してくれるなら」とビビアンははっきりと答えます。
が、エドワードは離婚したばかり。とうぶん、結婚など考えられないと思っていたので、泣く泣くビビアンと別れます。


しかし、ビビアンのことを忘れられないエドワードは、彼女のために自分を変えていこうとします。


そして、ラストシーン。
エドワードは口に花束をくわえ、ビビアンのアパートの非常階段を上り、彼女にプロポーズしにいきます。


じつは、彼は高所恐怖症。それを押し、あぶなっかしいハシゴ階段を上っていること、あれほどいやがっていた結婚をしようと決めたこと‥‥、そのすべては、ビビアンとの結婚に対する、彼のゆるぎないコミットメントということができるでしょう。花束


以上、ざっと解説してきましたが、いかがでしたか?


一人の女性によって、自分がこんなにも変わることができるとしたら、彼はその彼女をけっして手放したくないと思うでしょうね。にこ。


また、もしも、あのとき、ビビアンが条件につられてニューヨークに行っていたとしたら、「オレの金が魅力なんだろう」というエドワードの疑いは消えなかったでしょうし、結局、二人は長続きせずに破綻していただろうと思います。


約20年前の旧作ですが、みなさんもぜひ、これまでとはちょっと違う見方でこの映画を観返してみてくださいね。音譜




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