こんにちは。みずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の【大人の恋愛術】コラムをお届けしています。
あけましておめでとうございます。
昨年中は、ご愛顧いただきまして、ありがとうございました。また気持ちを新たに、カウンセラーの目から見た、知っておくとパートナーシップに役立つ心理学の考え方や、示唆に富む面白い話をここでご紹介していきます。
本年も、どうぞよろしくお願いします。
まずは、お知らせです。
今年最初のみずがきのワークショップは、「お金」の話!1月21日(日)13:30-17:30(昼の部)、18:30-20:30(夜の部)で、「お金」をめぐる私たちの「心」に迫ります。自分の課題に気づけたなら、問題は半分解決したようなもの!?>>>>>>>>詳しくは、こちらをご覧ください。
さて、本題です。
年末年始は、いかがお過ごしでしたか?
私は、幸い、自分の家族、パートナーの家族や親族、友人たちと、おせちやお鍋をつつきながら、お互いの息災を喜ぶ機会が続きました。
必ずしもお互いの深い想いを共有しているわけではなくても、お互いの幸せを祈りながら、お互いの人生を見守り合う関係性って、やっぱりあたたかくてありがたいと思いました。家族っていいですね。
昔のお客さまで、ご結婚されて今海外に住んでいらっしゃる方がご主人と里帰りされていて、久しぶりにお会いしました。
「どう?お幸せにしていらっしゃる?」と聞くと、開口一番、
「結婚ってタイヘン!」って瞳をキラキラさせながらおっしゃいます。
聞けば、ケンカに次ぐケンカで、そのたびに「もうこの人とはやっていけない!」「別れるしかない」「日本に帰る」と思うこともたびたびだったそう。
「でも、そのたびに、この人と一緒に生きるようになって自分は人として成長できた、ということを思い出せて、この人と一緒にいることが自分のためにもいいんだ、と思えたから踏ん張れた」
と話してくださいました。
「私、強くなったと思う」
と彼女が自信たっぷりに言うと、隣に座るご主人も私に、
「あなたは彼女を知っていて、しばらく彼女と会っていないから、一目で彼女が変わったかどうかわかるでしょう?」
と誇らしげにおっしゃいます。
もう涙が出そう。こんな再会こそが、私にとっての、Dream Come Trueだから。
このお客さま、Aさん(女性、40代)としますが、もともと見捨てられ不安が強い方で、ちょっとしたことで拒絶されたのではないかと怖くなるから、なかなか人と親密になれずに寂しい想いを抱えていらっしゃいました。
でも、とてもピュアなハートの持ち主で、一点の曇りもなく人を愛したいと願い、同じようにまっすぐに愛されたいと思っていることは、最初にお会いしたときにすぐにわかりました。
愛が大好きで、純粋に愛したい人ほど、それができないときに絶望します。そんな自分を嫌って、自己攻撃する分、人からも嫌われて攻撃されるのではないかと怖くなるので、ちょっとした他人の態度にも、びくびくしてしまいます。そして、そんな風にに怯える自分にまた愛想をつかす、という悪循環にハマりがちです。
彼女も、そんな悪循環から、なかなか出られずに苦しんでいらっしゃいました。ハートは、こんなに「愛したい!」って叫んでいるのに。どれほど「愛」があるか、私たちは自分のこととなるとわからなくなっちゃうんですよね。
Aさんのすごいところは、自分の中にある「愛したい!」という願いを生きようとコミットできたことです。
「愛」を生きたいから、許すことを覚えて、「傷つかない」ことを選ぶために、自分の中の「怖れ」を「モンスター」と名付けて向き合うことにしました。
他人のつれない態度も、必ずしも攻撃したいわけではなくて、その人の事情でそうなっているだけのことが多いです。だから、いちいちそれに引っかからずに「傷つかない」のが「愛」なのです。
そのためには、自分の中の「本当は、自分は愛されてる存在なのだ」という自信というか、自己肯定感が必要になります。「愛する(与える)ことは、愛されていると知る(受け取る)こと」なんて言います。
でも、なかなかそうは思えなくて傷つくのが「怖い」と、つい、私たちの中の「モンスター」が発動して、怒ったり、引きこもりたくなります。
そのことに気づいて、修正する繰り返しの中で、Aさんの職場や友人関係はどんどん楽になって、念願だった人生のパートナーも引き寄せることができました。
ここまででも万歳!なのですが、結婚して、一緒に生活し始めたら、また新しいレベルでの、見捨てられる怖さや執着が出てきた、と言います。
だから、「結婚ってタイヘン!」なのです。
ご主人が引き取って説明してくれました。
「最初、彼女のモンスターを受け入れていたら、どんどんエスカレートしていると気づいたんだ。だから、もう僕はモンスターは受け入れないことにしたんだ」。
「彼がすごく冷たく感じたわ。私は、日本を離れて、一人で、彼の愛が欲しいだけなのに。彼が別人のように思えたの」
だそうです。
ここで、最初にご紹介した、「自分が成長できている」という気づきをもてたことで、Aさんは、「彼が受け入れてくれるから」ではなくて、「自分のために彼を選ぼう」ともう一度コミットしなおすことができたようです。
ご主人は、とびきり優しくて、おおらかの人なのですが、争いを嫌うあまり、自分を後回しにするクセがありました。
「彼女は、僕が自分の気持ちをもっと言うように、って応援してくれるんだよね」
と彼も二人で生活するようになり、変わってきた話をしてくれました。
ケンカを怖がって、お互いに「いい子」ちゃんをやっていたロマンスの時期が過ぎて、「ガマンをしない」ようになったら、ケンカがすごく増える、というのは多くのカップルが経験されていることでしょう。
それは、我が家も一緒でした。
でも、ここからが「絆作り」の本番。
お互いに「嫌いになりたい」からケンカしているのではないんです。そのことを「知っている」ことがどれだけ救いになるか。
私たち、みんな、自信がないんです。自信がないのは私だけ、と思っていらっしゃいませんか?
だから、思いが通らないと、つい「拒絶された」と感じやすいんです。でも、そう思ったとたんにハートの扉が閉じて、相手とぶつかるのが怖いと距離をとる、ますますお互いが見えなくなる、という罠が待っています。
「思っていることを言ってもいいよ」。
「だって、本当の本当は『愛したい!』と思っていることを知っているから」。
そう信頼できたら、どれだけ安心して生きていけるでしょう。
もし、そんな「絆作り」のために、お互いのナマの心と向き合っているのだとしたら、
「結婚ってタイヘン!」って言えるのは、すごく幸せなことなのではないかしら。
ハートがオープンなカップルから素敵な報告をいただいた年の瀬でした。
本当に、本当にありがとうございました。
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