毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
パートナーが悪いと腹を立てている時、その時には、怒りの先にはパートナーがいます。
でも腹が立って、こてんぱんに相手をやっつけると、今度は、そんなひどいことをする私は最悪だと、怒りや攻撃の先が自分に向いてきます。
これは、順番に来るというより、相手を攻撃している時に、すっきりするどころか、どんどんひどい気分になることでもわかるように、この「自己攻撃」が同時に起こっているからともいえます。
相手を殴っている、もう片方の手で、自分も同時に殴っているようなものなのです。実際、手を出しているわけではなくても、「批判」という形で、相手にも、自分にも攻撃をしているのですね。
パートナーとの関係の中には、本当に「パートナーと私」の間に起こっていること以外にも、いろんな要素が出てきます。
パートナーを無意識に「親」に見立てる時
例えば、パートナーに「親」を投影することもあります。すると、親との関係が再現されます。
もともと親との関係がうまくいってない場合だと、「相手は、私を愛していないに違いない」という思いに辿り着きやすくなります。
そこには、「だって、あの親だって、私を愛さなかったから」という思いがあり、私にとって、非常に確信めいたものになっているのです。
逆に、親との関係の中の良きものを投影することもあります。
自分と親の関係は、とても近いので、その関係性の中で愛された記憶は、自分の人生の中で一番深い愛され方だったことが多いものです。
それに匹敵する愛を、そもそも他人であるパートナーとの間に再現され、感じられた時、それは、大きな喜びとなり、深いつながりをうむことになります。
子どもっぽい自分が出てしまう時
パートナーを、無意識に親に見立てると、子どもっぽい自分が出やすくなることがあります。
実際は大人であるのに、子どもっぽいふるまいをする自分のことを、私たちはあまり好きではないことが多いものです。
例えば、他の誰にも言わないようなわがままをパートナーに言ってしまうことは、よくあることではないでしょうか。他にも、機嫌が悪いと、そのまま態度に出てしまったり、言葉づかいが乱暴になったり、言わなくてもいいひと言が、つい出てしまうこともあるでしょう。ひと言では済まないことも。
ここには、子どもっぽい自分が隠れていることがあります。
その子どもの中には、親への不満や要求がいっぱいだったりします。その子の本当の言い分は、こんな感じです。
「私のこと、わかってよ!」
「私のこと、もっと愛してよ!」
ジタバタと地団駄を踏みながら、パパやママに叫んでいるような感じでしょうか。
パパとママなら、受け入れてくれたかもしれませんし、もし受け入れられなかったとしたら、その分も上乗せで、「パートナーであるあなたが受け入れてちょうだい」という思いになってしまうかもしれません。
こんな理不尽なわがままっぷりを炸裂させてしまうのは、大人として、非常によろしくないと私たちはわかっていますから、いつも無意識に、これらを隠しています。圧を掛けて押さえ込んでいることが多いのですね。
甘えと信頼との関係
一生懸命隠していても、パートナーに対しては、つい出てしまう。他の人の前では、ちゃんと冷静に、常識的に、大人の態度でいられるのに、なぜかパートナーには、悪い態度になりやすい、そんな時。
先述した、子どもっぽさが持つ要素の中に「甘え」があります。どんどん要求をしたり、不満を容赦なくぶつけてみたりすることが、「甘え」から来るニーズであることもよくあるんですね。
ここでポイントなのは、「他の人にはしない」というところです。
なぜ、他の人にはしないのに、こんな悪い態度をパートナーに対してはしてしまうのでしょう。
それは、そこに「信頼関係」があるからに他なりません。
パートナーに対して、こんな確信があるのです。
このくらいのものだったら、
ぶつけても受け入れてくれるだろう。
この人は、このくらいのことでは、
私を愛することを止めないだろう。
そう踏んでいるからこそ、誰にも見せない甘えた私をさらけ出せるのです。実は、無意識は、変な言い方ですが、確信犯でもあるのです。
もちろん、信頼関係があるからといって、いつまでもそんな態度でいれば、やがてパートナーも、受け入れがたい私の態度に腹を立てたり、やがては、拒絶されたり、関係が壊れてしまうかもしれません。
そんなふるまいをしている、好きになれない自分自身のことを、それが「甘え」のせいだったのかもしれないという気づきは、とても役に立つでしょう。
そして、その下には、パートナーに対する「大きな信頼感」があるのだと思い出すことも必要です。
「甘え」が、もともと親に対しての不満からきているものだとわかれば、パートナーを親代わりにしていた部分に気がつけるはずです。パートナーとの間に投影していたかもしれないけれど、実際は、パートナーとの問題ではなかったとわかりますね。
「言葉」にするコミュニケーションが大切な理由
パートナーとの関係に最悪な私が登場してしまう理由は、だいたいおわかりになったでしょうか。
「最悪な私でも、愛してくれるにちがいない」と、どこかで確信していて、パートナーに対する「大きな信頼感」があるからこそ、だったようです。
パートナーシップは、もともと違う家で、家系で、地域で、生まれ、それぞれの文化の中で育った、男女の関係ですから、簡単にうまくいくほうが不思議なくらいだと思えたりします。
だからこそ、パートナーとのコミュニケーションで大切なことは、私の思いをちゃんと言葉にすることであり、話せなければ、メールでも手紙でもいいから、まずは、私から相手に「伝える」ことなのです。
これらを抜きにして、コミュニケーションを取ろう、相手のことを理解しようと思っても難しいですよね。さらに、私のことも理解してもらおうにも、相手にとっては、闇を手探りするようなものです。
それは、愛し合っていてもです。
私たちがパートナーを必要としているのには、いろんな良きことがあるからですね。
寂しさを拭う、温かさを手に入れる、サポートしてもらう、嬉しいことも悲しいことも共感し、共有できる、成長し合えるなどなど、パートナーシップの可能性は、無限大です。
ひとりでできることだってたくさんありますが、相手がいて出来るのは、良きものもそうでないものも、そこに映し出せるということです。
いろんなものを映し出し、それをさらに共有することで大きな喜びとして感じられたり、問題があれば、それを乗り越えることで、さらに深いつながりを得ることができたり、成長できたりします。
「侘び寂び」の寡黙な日本の文化も素敵ですが、情報が膨大化している今の時代には、「言葉」にして、伝えることは、いつの時代よりも大切になってきているように感じます。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
名古屋の女性心理カウンセラー7名による
名古屋カウンセラーズフェスタ
いよいよ今週土曜日開催です!
日時:2017年11月25日(土)10:00~17:40
交通:名古屋駅より徒歩5分
料金:¥3,240-(税込)
※出入り自由の1DAYフリーパスです。
※打ち上げへのご参加は別途割勘での精算となります(飲食代3千円程)
※参加条件:18歳以上の方。ただし、2歳未満のお子様に限り、お一人まで無料でご参加頂けます。
※本会場は、食べ物持ち込み厳禁となっております。ご昼食・ご休憩などは会場付近の飲食店をご利用ください。
今回のメインテーマ:
10:10より、私・池尾千里、講演させていただきます。
ぜひ、お運びくださいませ。
講演カウンセラー:池尾千里、紙谷まみ、高見 綾、多楽田ひろみ、仁和(庭野)智美、はたのえり、服部希美(五十音順)
30分の講演×7本の他、イベントタイムには、プチワークショップを盛り込み、心理学を学びながらの1日です。お気軽にお出かけください。
詳細はこちらをクリック
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
池尾家カップルカウンセリングは、名古屋市の鶴舞にておこなっております。
カップルカウンセリングの料金
1時間 ¥14,500-(税込)
2時間 ¥27,000-(税込)
次週、11月27日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
こちらの「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
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カップルカウンセリングは、パートナーとお受けいただいても、おひとりでお受けいただいても効果の高いカウンセリングです。
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