毎週月曜日の「恋愛テクニック」は「カップル・カウンセリング」と題して、パートナーシップの問題の修復やもっと幸せな二人になるための提案をしていきます。
担当は「池尾昌紀」「池尾千里」の夫婦カウンセラー。夫婦で毎週交代で発信していきます。
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彼への不満、カウンセリングの中で私もたくさん伺います。
「謝ってくれない」
「話を聞いてくれない」
「よく無口になる」
「不機嫌な顔をしてることが多い」
「こんな彼と付き合っていく自信がない。別れた方がいいのだろうか。」
「彼がこんな態度を改める方法を知りたい。」
ご相談の内容は、こんな風に、続いていきます。
「私の怒りを聴いてよ!」と、普段、誰にも言えない思いをぶつけに使われる方も見えますが、ご相談の内容を集約すれば「今の状況を変えたい」と言うことに行き着きます。
そこで私がお話しするのが
「彼への不満を、彼への愛情に変える方法があるとしたらどうでしょう。」
と言うこと。
この話はまず、「心は過去の影響を受けている」ことからスタートしていきます。
◇今の不満や怒りを鎮める「3つのステップ」
今、あなたが感じているたくさんの「してくれないこと」。
実は「今までしてくれなかったこと」の影響を強く受けています。
二人が過ごしてきた時間の中には、たくさんの「してくれなかったこと」への不満があるものです。
今、彼に感じていることは、過去の彼との関係性が投影されます。
無意識に過去を思い出してしまうんですね。
すると、今まで彼が素直じゃなかったり、態度が悪かったりした歴史がたくさんあればあるほど、今の彼がちょっと不機嫌だったりすると、過去の悪い態度をオートマチックに思い出してしまうんです。
彼の不機嫌は、あなたと全く関係なく、仕事のトラブルについて考えているからかもしれない。
しかし、あなたにはそうは思えない。
またあの悪い態度を取られてるんじゃないか、と感じて腹が立つ、なんてことはとてもたくさんあります。
「私たちの心は過去に捕らわれている」
カウンセリングの中で彼への不満や怒りの話を伺う時、私はよくこの言葉をお伝えします。
「最近の彼はいつも不機嫌で、本当に腹が立つ」
そう怒っている時。
不機嫌な態度を見せる相手が悪いわけですが、そこには「また私に悪い態度を見せている」と過去の再現を無意識にあなたの心がやってしまっていることも多いのです。
まずは、ここに気づきを持つことが、彼への不満や怒りを変えていく最初のステップになります。
つまり、あなたは彼に怒っているのではない、のです。
彼との過去に怒っているのです。
この視点を持ちながら、彼に対して、以下の3つのステップで思いを整理してみましょう。
<今の不満や怒りを鎮める3つのステップ>
1.今感じている、私の彼への不満や怒りは、過去を思い出しているからかもしれない
2.もしそうだとしたら、今、彼の悪い態度は、私に向けられたものとは限らない
3.もしそうだとしたら、どんな理由があって彼は不機嫌なのだろう
このステップを踏んでいくと、彼の悪い態度に対して、あなた自身を責めることを減らしながら
彼に言葉をかけてあげることがやりやすくなります。
「今日、調子が悪そうだけど、仕事が大変なの?」
みたいに。
この時、あなたは彼に対して、不満や怒りを大きく抱えない状態で言葉をかけてあげられていますから、彼も怒りを使って返事をしてこない可能性が上がります。
もちろん、声をかけるだけで態度が悪くなるタイプの男性もいますから、何を言っても無駄!みたいに感じる場合もあるかもしれませんが、そんな時でも、先の3つのステップを心の中で繰り返します。
すると、彼の態度がどうあれ、少なくともあなた自身の不満や怒りは治りやすくなります。
なぜなら、そもそもの彼への不満や怒りは、実は、あなたが自分自身に感じている不満や怒りだからです。
◇自分は愛されていないという思いが彼への不満や怒りを大きくする
恋人同士でも夫婦でも、一緒にいればいろんな歴史があります。
そこには不満も怒りがあるのは自然なこと。
しかしながら、私たちは、この過去の中のネガティブなものばかりに目を奪われやすくなる傾向があります。
過去の中には彼に感謝していることや、してもらって嬉しかったこともあるはず。
しかし、それよりも、してもらえなかったことに意識が向いてしまうのですね。
この元になっている心理は「自分は愛さる価値がない」という無価値感と言われるものが隠れていることが多くあります。
自分は愛される価値がない、と感じていると、いろんな出来事をここにつなげてしまうのです。
「謝ってくれない」
「話を聞いてくれない」
「よく無口になる」
「不機嫌な顔をしてることが多い」
そう感じているとき。
彼があなたに不満を持っていることもあるでしょう。
しかし、いつもそうとは限らないのに「自分には愛される資格がない」と感じていると、彼は私を愛していないに違いない、と思えてきてしまうのですね。
もし、今、あなたにこのことが当てはまるとしたら、まずは
「彼の態度=私への愛情の証」とは限らない
ことをいつも思い出すことが、有効な方法になります。
「自分には愛される価値がない」という思いは、自覚している時も、無自覚な時も、いつもあなたの心を支配しているかもしれないのです。
そこに気をつけておくだけで、彼への見方は変わってくるのですね。
◇彼が「してくれなかったこと」より「してくれたこと」を見る
そして、彼が「してくれなかったこと」より「してくれたこと」を見ることにチャレンジします。
先に書きましたように、過去の中には彼に感謝していることや、してもらって嬉しかったこともあるはずなのです。
それをノートなどにリストアップしていきましょう。
「私が仕事でミスをした時に、1時間も黙って私の話を聴いてくれて、ありがとう」
「私の誕生日へのプレゼント、あなたは忙しすぎて買いにいけなかったよね。でも、私の大好きなスイーツを食べに連れていってくれた。プレゼントがなかったのは悲しかったけど、あのスイーツは美味しかったよ。ありがとう。」
こんな感じで、できるだけ具体的に書いていきます。
必ず最後に「ありがとう」という言葉をつけることがポイントです。
このリストを書いていると、段々、今まで気がつかなかった好意に気がつけることもあります。
「いつも無口で何を考えてるかわからないと思っていたけど、時々買ってくるワイン、あれは自分が飲みたいからじゃなくて、私のためだったんだね。ありがとう。」
不満や怒りが大きすぎる時は、全く「してもらって嬉しかったこと」が出てこないかもしれません。
そんな時は、一度、不満と怒りをノートに書きまくるなどして、吐き出した後にやったほうがいい場合もあります。
一番いいのは誰かに思いを聴いてもらうことです。
その上で「してもらって嬉しかったこと」リストを作ってみましょう。
この方法がなぜ効果があるかといえば、それは「自分には愛される価値がない」という思いを減らせるからです。
小さなことでもいい。
あなたが彼にしてもらって嬉しかったことは、彼への愛情の証であり、あなたには愛される価値があることを思い出させてくれます。
なかなか自覚するのは難しいのですが、「自分には愛される価値がない」との思いは、誰よりも自分が信じてしまっている思い込み、なのです。
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次週、2017年10月2日(月)は妻、「池尾千里」が担当します。
池尾千里のプロフィール&ブログ
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