こんにちは。みずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の<大人の恋愛術>コラムを担当しています。
お彼岸をすぎると秋めいてきますね。きのこがおいしい季節になりました。だんだん温いものを食べたいと思うようになってきています。季節は確実にめぐっていますね。
まずは、お知らせです。
10/12(木)13:00~15:00【心理学サロン】のテーマは「三角関係」。三角関係は、恋愛だけではありません。このカラクリがわかると夢の実現がグッと近くなる!?
今年もやってきました!東京感謝祭の季節。11/5(日)10:00スタート!講演、ワンポイント相談会、公開カウンセリングなど、盛りだくさんのメニューでお待ちしています。
さて、本題です。
「魔がさす」なんて言いますけれど、カウンセリングをしていると、そんな、「魔がさしたかな?」としか言いようのないお話をよく聞きます。
パートナーシップのカウンセリングをしているとよく出てくる「浮気」の話はその最たるものでしょう。「浮気」をした、された、両方のお話を聞きますが、今日は、「浮気をしたくなる」心理について解説しましょう。
「別れる」「別れない」と大騒ぎするような不倫問題に発展する関係性であったとしても、始まりは、「ちょっと魔がさしちゃって」ということが多いです。
プレイボーイに言わせれば、「彼氏がいない人よりも彼氏がいる人を落とす方が簡単」という話もあって、その一番の理由は、「彼氏がいる」=「彼に文句がある」ので、その満たされていないニーズを拾えばいい、ということになるそうです。
長くおつきあいをしていれば、お互いに
「ココをわかってほしいのに、、、」
という不満や文句がないわけがありません。
「私がこんなに1日中、子供のお遊びの相手ばかりでクタクタなのに、なぜ仕事から帰ってきたら代わってくれないの?」
と頑張った甲斐を感じられない妻のニーズと
「1日中仕事で駆けずり回って、帰ったら奥さんに優しくしてもらいたいのに、今日も先に寝ちゃって。また一人でつまみを作って晩酌だよ」
と寂しい気持ちを抱え込む夫のニーズは真正面からぶつかります。
一つ一つは小さな「がっかり」なのですが、塵も積もれば山となりますから、長年の間に「怒り」が蓄積されます。
「お仕事忙しいから仕方ないよね」。
「子供が小さいから仕方ないよね」。
頭でわかっているから我慢してしまうと、この「怒り」の蓄積に気づけずに、心の中で「不満」や「文句」が「嫌悪」や「不信感」にエスカレートしていくこともあります。
仲がいいのにセックスレスだとしたら、本当の理由はそんなチリツモな隠れた怒り、ということもあります。
「魔がさす」のは大概そんなとき。
とーってもお腹が空いていたら、差し出されたお饅頭には、つい「ごちそうさまー」と言っていただきたくなっちゃう。
自分がそんなにお腹が空いていたという自覚がなかったけれど、お饅頭が差し出されたことで、そのことに気づいてしまったんですね。
このまま一生、お腹が空いたまま生きるのは嫌だ、と思うから、「別れた方がいい?」「やり直せる?」と葛藤しますが、見方を変えれば、この悩みこそが、
「より自分らしく生きるための第一歩」
とも言えるのです。
そう、ココが「次のステージ」の入り口なんですね。
この記事は浮気のススメ、ではありません。
「浮気をしたくなる」ときというのは、二人の関係性がデッドゾーン(死のゾーン)という、どん詰まりのところにきていることが多くて、はっきり言って「面白くない」。
毎日が単調で、ワクワクドキドキに飢えている、ときなのです。
さびしくて、つまらなくて、死にそう!心の奥はそう叫んでいるのに、大人たるもの分別をもって体裁を保たなきゃと頑張っているときに魔がさしちゃうんですよね。
そこで「これは罠?」と思えるか、「これこそ運命の出会い」と思っちゃうかが分かれ目なんです。
もちろん「運命の出会い」であることもあります。
でも、大半は「罠」です。「ワクワクドキドキ」という名の「罠」なんです。
どういうことでしょう。
デッドゾーンにいるとき、二人の関係性はまるで死んだような状態で、「愛している」感も「愛されている」感も感じられなくなっています。頭では、「ここに愛があるはずだ」と思っても、ハートがピクリとも動かず、ツーーーツツとバグったまま。
私たちが「面白い」「楽しい」と感じられるときは、「胸躍る」と言うように、感情が動くときです。
「嬉しい」「楽しい」というポジティブな感情だけを感じるハートというのはなくて、ハートが開いている人は、「怒り」も「悲しみ」も感じます。
逆説的ですが、「めちゃくちゃ楽しい」「嬉しくて嬉しくて仕方がない」と幸せを貪れる人は、しっかり悲しめる人でもあるのです。
デッドゾーンは、これまでのチリツモの不満、我慢、あきらめを抑えるために作った心の鎧が厚くなりすぎて、他人はもとより、自分も自分の本当のニーズやそれが満たされない悲しみを感じられなくなっちゃった状態なのです。
つまり、ワクワクドキドキが感じられない。よくも悪くもなく、ただ「つまらない」のです。
そんな分厚い鎧を貫徹するには、よほど大きなショックが必要なんじゃないの?
と思ったあなた、ビンゴです。だから、この段階で、二人の関係性を揺さぶるような三角関係、病気、事故など、大きなトラブルに見舞われることが多いのです。
もちろん、好きでそんな問題を引き寄せているわけではありません。が、それをきっかけに自分の感情、いえ、ハートを取り戻される方は少なくありません。
そして、自分が本当に望むパートナーシップの形、あり方、仕事の仕方など、生き方全般を振り返り、変えるチャンスにできた方は、より大きな幸せを手に入れていらっしゃいます。
「浮気」は「気そらし」です。
ワクワクドキドキに飢えているから、それを比較的簡単に手に入れられる先に目がいってしまうのです。
なかなかにパワフルな誘惑ですけれど、もし、これを誘惑を誘惑として流すことができたら、パートナーとの絆は「次のステージ」に進みます。
「次のステージ」に進むために本当に必要なのは、「浮気」ではなくて、「感情のリスク」をとること。パートナーと真正面から向き合って、これまでにチリツモで傷ついてきたことをもう一度話し合うこと、なのです。
それは、自分で分厚い鎧を「敵」前で脱いでさんざん傷ついてきた傷口をさらすような気持ちになるので、ワクワクドキドキどころか、めちゃめちゃ恐ろしい、と感じます。
実際、カウンセリングをしていても、これはなかなかハードルが高いようですね。
ここでもう一度、パートナーと向き合うには、自己承認が必要です。健康な自己愛とか自己肯定感という言い方をしますが、二人の関係性がどうなっても自分はなんとかなる、という根拠のない自信がないと立ち向かえないようです。
だから、順番として浮気が先になってしまう人が多いのでしょう。でも、浮気でお互いに不必要に罪悪感を強化せずとも、親や友人と心を通じ合うことができると乗り越えることができます。
パートナーとこれまで言えなかったことも話し、心をさらけ出すことができると、自分がもう傷つきたくなくてパートナーをつまらないものにしていたことに気づけます。
そのときにあなたの前に現れるパートナーはひとまわりもふたまわりも大きな、魅力的な人に映りますから、どうぞそれを楽しみに意欲をもっていただけるといいなと思います。
あなたのパートナーシップが「次のステージ」にバージョンアップできますように。
love and abundance,
みずがきひろみ
10/12(木)13:00~15:00【心理学サロン】のテーマは「三角関係」。三角関係は、恋愛だけではありません。このカラクリがわかると夢の実現がグッと近くなる!?
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