毎週月曜日の「恋愛テクニック」は、「カップル・カウンセリング」と題しまして、パートナーシップの問題の修復や、もっと幸せな二人になるためのご提案をさせていただいています。
担当は「池尾昌紀」・「池尾千里」の夫婦カウンセラー。毎週交代で発信しております。今週は、池尾千里が担当です。よろしくお願いします。
昼間は暑い日もありますが、朝晩は、すっかり秋の空気になっていますね。
夏の開放的な雰囲気が、ガラリと色を変え、物でも、人でも、暖かさを感じさせるほうに、惹かれる季節になってきました。
今日は、夫が、仕事が遅くなかなか帰ってこない、休日もごろごろしてばかりだったり、ひとりで出かけてみたり、・・などなど、一緒にいる時間が少ないと妻が感じている、そんな時、夫はいったいどういうつもり?どうしたらいい?を、男性心理の不思議をお伝えしながら、考えてみたいと思います。
帰るのが楽しみな日、帰りたくない日
子どもの頃、今日は私の誕生日で、朝、学校へ行く時、今夜はお誕生日会だと、ママが言ってた。ケーキもプレゼントもあるよって言われた日の、学校の帰り道を想像してみてください。
学校が終わるのが待ち遠しくて、終わった途端、走って家に帰る、なんてことになりますよね。
家に、ものすごくいいものが待っている!
そう思うと、私たちは当然、早くそれを味わいたいので、わくわくと楽しみに一日を過ごして、一刻も早く家に帰りたいと思うでしょう。
では、逆のことが待っていたらどうでしょう。
例えば、口うるさい親戚の苦手な叔母さんが、今日は、遊びに来るってママが言ってた。学校から帰る頃、まだ、叔母さんはいるはず・・そんな時、なるべく遅く帰って、その叔母さんと会う時間を短くするか、もう帰ってしまっていなくなった頃に帰れるようにしたい、そんなふうに思いますよね。
苦手な人には会いたくありませんから、苦手な人がいる家は、帰りたくない場所になってしまいます。
とても、わかりやすいですよね。
仕事をがんばっている夫に言えない不満
夫の帰りが遅い、休日もいないことが多い、そんなご家庭は少なくありません。
子どもがいる、家や車のローンがある、仕事も責任のあるものを任されるようになってきた・・などなど、いろいろな理由があるにせよ、毎日、夫の帰りが遅く、一緒に過ごす時間が少ないなと、パートナーが感じているのであれば、そこには、何か工夫が早急に必要になってきます。
帰りの遅い夫を持つ、妻の場合、家のことも手伝って欲しいと思っていたり、子どもがいれば、一緒に遊んだり、どこかへ連れて行ってくれたらいいのに、ちょっと見ていてくれるだけでも助かるのにと不満を募らせていることも多いのではないでしょうか。
しかしながら、仕事をしていて遅くなっている時に、少々の小言は言えたとしても、なかなか怒ったりはしにくいものです。家族のために働いてくれているからですよね。たとえば休日の朝、まだぐっすり眠っている夫を起こすことって、いくら普段遅く帰ってくるから、休日くらいは、家族とちゃんと過ごして!と思っていても、なかなかできないものです。
そんな中、お昼頃になって、やっと起きてきた夫が、テレビを観たり、新聞を広げたり、はたまたスマホでゲームし始めたと思ったら、「腹減ったな、ご飯まだ??」なんて言われて、カチンときてたのをなんとか、幾重にも我慢していたのに、妻の我慢も限界、ドカンと怒り爆発なんてこともあるのではないでしょうか。
夫にとって「妻の機嫌が悪いとマズイ」本当の理由
こんなふうに妻が自分の思い、たとえば、不満とか怒りとかを夫に対して表現できていればよいのです。夫は、「これは、まずい」と気がつくことができるからです。
「仕事だから仕方がない」では、ちょっと済まなくなってきていて、妻の機嫌がこれ以上悪くなるのは、困ると思えるからです。
では、なぜ、妻の機嫌が悪くなると困るんでしょうか。
人は、不機嫌な人の近くにはいたくないものですよね。不満だらけでネガティブな言葉ばかりを話す人や、イライラと怒っている様子の人とは、なるべく距離を置くものです。影響されて、自分も気分が悪いからですね。
それでも、どこかの知らない人が、不機嫌なのはまだいいのです。私たちは、それが自分のせいだとは思わないからです。
ところが、パートナーや家族のような身近な人には、ネガティブな影響を強く受けるだけでなく、そうさせているのは、もしかしたら「自分のせいかもしれない」とオートマチックに「罪悪感」を感じてしまうことが、一番辛く、苦しいものなのですね。
パートナーや家族には、元気で笑顔でいて欲しいと誰もが思うものです。
ですから、そう出来ていない自分を感じるのは、とても苦しいものなのですね。
妻の機嫌が悪い = それは自分(夫)のせい
こんな構図があるせいで、不機嫌で幸せそうじゃない妻を見て、自分が幸せにできていないせいだと、自分を責めてしまう「罪悪感」を常に刺激されてしまう状況、それは非常にマズイということになるのです。
男性心理の不思議
妻の機嫌が悪く、全然幸せそうでないと感じることは、夫にとっては、致命的なダメージのようです。これは、男性特有の心理がはたらいています。
男性は、家族のために仕事をしています。自分のためじゃないところがポイントです。少々辛くても、がんばれるのはそのせいです。
そんな夫が、がんばった甲斐があって、昇格することになった、ついでに昇給もすることになったとしましょう。夫は、きっと嬉しいでしょう。上司や会社に、これまでの働きが認められたということですから。
ところが、本当の意味での達成感や喜びというのは、これだけでは、男性は感じられないようなのです。感じられるのはここからです。
夫が、帰宅して、妻や家族にこのことを報告します。
妻や家族が、それを聞いて、「よかったじゃない」「凄いね!」って喜んでくれて、笑顔になった時、その時になって初めて、夫は「自分は、家族のために役に立てている。幸せにできている」と実感し、それをやっと、自分の喜びとして感じることができるのです。
男性の喜びは、昇格や昇給、地位や名声、そういうものだけでは感じられず、それによって「大切な人が幸せになったかどうか」、それが最重要ポイントなんですね。
妻や家族が喜んでくれること「家族が幸せそうにしている」ことが、男性の仕事に対する大きなモチベーションになるのですね。もっと大きな意味で言えば、男性にとっての生きるモチベーションや意味になってくるともいえるでしょう。
夫が帰りたい場所
さて、話を最初のところに戻してみましょう。
家にお誕生日会の待っている学校帰りと、家に苦手な叔母さんが待っている学校帰り、随分と気分が違いますよね。
夫が仕事から家への帰り道、どんな気分で帰れる場所になっているでしょうか。
多少片付けや掃除が行き届いていなくても、妻は「大変、大変」って言いながらも、なんだかニコニコと機嫌よく「おかえり」って迎えてくれる、子どもたちが、妻のお小言にも負けず、「パパおかえり」って、元気いっぱい楽しそうにしている、そんな場所であったら、
「ああ、自分は、家族を幸せにすることができているんだな」
と、夫は実感でき、そんな場所を愛し、離すことも、離れることもできない唯一の場所になるでしょう。
妻であるあなたこそが、夫の幸せの源であることを、いつも忘れないようにしたいですね。
お役に立てれば嬉しいです。
池尾千里
池尾昌紀・千里による『カップルカウンセリング』もご好評いただいております。お客さまのパートナーとご一緒にカウンセリングを受けていただくこともできます。
カップルカウンセリングの料金は、お一人で受けられるものと同じです。
ご希望の方は、ご予約の際にお申し出くださいませ。
池尾家カップルカウンセリングは、名古屋市の鶴舞にておこなっております。
カップルカウンセリングの料金
1時間 ¥14,500-(税込)
2時間 ¥27,000-(税込)
次週、9月18日(月)は夫、池尾昌紀が担当します。
どうぞお楽しみになさってくださいね。
こちらの「カップル・カウンセリング」のブログ連載は、「池尾昌紀」「池尾千里」が担当し、「男性心理」「女性心理」を紐解いていきます。
恋愛・夫婦問題で悩んだり、パートナーをみつけようと思っている方、将来の結婚に役立つご提案を、毎週月曜日に発信していきます。
手っ取り早く「男女の心理が知りたい!」という方は下記の記事をご覧ください。
>>>「こんな時の『男心』『女心』がわからない!」シリーズへ
「池尾昌紀」「池尾千里」の「カップル・カウンセラー」によります、男女関係改善のためのブログをどうぞご愛読いただけたらと思います。
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