みなさん、こんにちは。カウンセリングサービスの大野愛子です。
木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに、大門昌代・大塚統子と共にお送りしております。今週は、大野が担当させて頂きます。
「どうも私は、恋愛にご縁がないようなんですが・・」
「どうも私は、好きなタイプの人には好かれないようなんですが・・」
このような言葉がご相談の中に多く出てくる人に、私はこんなふうに聞くことがあります。
「あなたは断ることが、苦手ではありませんか?」
・・Σ( ̄Д ̄lll)・・・・
すると、こんなお顔になってしまう人もいるんですが。
NOを言うのが苦手。
断るのが苦手。
それが恋愛から、男性から、親密さから、遠ざかる原因になることがあるんです。とても優しい人に多い傾向ですね。
このタイプの人、モテないわけではありません。
花柄のワンピースの似合うような、女性らしくかわいらしい方が多いです。
男性からのお誘いがないわけでもありません。
少なからずあるのですが、なぜだか「好きなタイプの男性からはない」と言います。
「う~ん。私がなにか引き寄せるような雰囲気をもっているのでしょうか?」と悩むことが多いです。それは、そうかもしれないし、そうではないのかもしれません。
ただ確かなことがあるとすれば、
・ちょっと空気を読めない人
・まだよく知らないのに付き合いたいと言ってくる人
・女性慣れした人
・奥さん(彼女)がいるであろう人
などにアプローチを受けることがあります。
「こちらのペースお構いなしでグイグイ来る人に好かれやすい」とも言えるのですが、ね。
ε=(・д・`*)ハァ…
なんだかため息が聞こえてきそうですね、ゴメンナサイね。
さて、なんでそんなふうになってしまうのでしょうか?
じつは、断るのが苦手な人はNOを言わなくていいようにふるまうクセがあります。
たとえば、男性とふたりきりになりそうなシチュエーションを避けるとか、少しでも相手の好意を感じると警戒心を強めてしまうとか。
もっと無意識的なものだと、女性らしい服装をしないことで女として見られないようにしておこうとか、とにかく目立たない存在でいようとするとか。
誘われなければ断る必要もないのでそうしているわけですが、これだとあなたが「いいな」と思う男性も近づきにくいんですよね。なぜならば、ちょっとした壁を感じてしまうから。
ですがこのタイプの方は、女性的なところを隠そうとすると、純粋でウブなところがかえって目立つのです。
その魅力に惹かれて、あまり空気を読まないか、女性慣れした人だけがグイグイと果敢にアプローチをしてくる、なんてことが起るのです。
すると、断れないものだから、いつの間にか相手のペースに巻き込まれて、お付き合いに発展してしまうことがあります。
(だから、したいわけでもないのに、不倫、体だけの関係、都合のいい女扱いに発展してしまうことも少なからずあるわけですね。)
* * *
では、このタイプの女性はどうしたらいいのでしょうか?
「すみません、今日はちょっと・・・」
「今はちょっと無理なんです・・・」
そのひとことが言えないばかりに、心にひっかかりがありながらも、断り切れずに引き受けてしまうことが多いんです。
仕事であればいつも損な役回りをさせられたり、友人関係であれば頼まれごとや気の進まないお誘いが多くなりますが、自分の時間を割いてでも、つい「いいですよ」と言ってしまうのです。
恋愛でもこのパターンは出ますから、好きな人を目の前にしたら、どれほどの我慢をしなければいけないのかと、想像しただけでなんだかクラクラしてしまう。
つまりは、このタイプの人にとっては、「恋愛=我慢するもの」という方程式が成り立ってしまうのです。
なので、こういう時は立場を入れ変えて物事を観察してみることも重要です。
たとえば・・・
あなたにとても好きな人ができて、ものすごく勇気をふりしぼって、「あの、LINEとか教えてもらえますか?」とお誘いしたとしますね。
「ええ、僕でよければいいですよ。」
そんなふうにOKが貰えたとします。
でも、あなたはきっとこう思うでしょう。
「本当は嫌なのに、いいよって言ってくれたのかも?」
「断りにくいから、無理して合わせてくれたのかな?」
なぜならば、自分がいつでもそうしてきたのですからね。
では今度は、こう考えてみてくださいね。
「本当は嫌なのに無理して合わせてもらって、私は嬉しいだろうか?」
「断りにくいという理由だけで無理してデートをしてもらって、私は楽しめるだろうか?」
さて、どんな気分がするでしょうか?少しだけ考えてみてくださいね。
***
自分のことを後まわしにしてでも、相手に合わせることを「犠牲」と言います。
犠牲のパターンをもつ人の多くは、「嫌われることへの怖れ」を強く感じているので、「嫌われるぐらいならば、少々しんどくても引き受けておこう」と思います。
思い出してみればどこかに、「自分は役立たずである」「自分はなにもできない人間である」「自分は必要とされない存在である」と思っている人が多いようです。
このような感覚を無価値感といいますが、そんな自分だと思っているのですから、「我慢や無理をすることで誰かの役に立つ」という犠牲的なスタイルになりやすいのです。
しかし、そんな怖れを乗り越えて、犠牲を手放していくことにチャンレンジする時期が来ているのだとしたら、ここでのアドバイスとしては、「自分のことは自分で決める」「相手のことは相手に委ねる」ということです。
嫌われることを怖れる人は、「相手の望むように自分の行動を決める」ところがありますが、無理や我慢をして何かをしてあげているのだとしたら、それは本当にしたいことではないのかもしれません。
いちばんの問題は、「人に合わせてばかりのそんな自分が好きになれない」ということでしょうか。
いつでも人生が、「他人次第」な感覚がつきまとうのですから、時々むしょうに自分に嫌気がさすのです。残念ながら、そこに「幸せだな」という感覚はないでしょう。
嫌われないために我慢するのではなく、いい関係を築きたいから我慢を手放すという選択もあるのだということ。ぜひ、そんな発想をもってみてはいかがでしょうか?
このタイプの方が犠牲を手放すことは、自分の人生を取り戻すことでもあります。
「あれをしてみたい」
「これをしてみたい」
「本当はこうしてみたかったの」
それらを自分で選ぶことができるようになるということです。
もし長らく恋愛に縁遠いのだとしたら、自分が犠牲をし過ぎていないかチェックしてみてくださいね。
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30代からのうまくいかない恋愛と40代からのこじれた男女関係に。婚活・失恋・復縁・不倫など、恋愛についていろいろ書いています。
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