こんばんは。
カウンセラーの平です。
日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。
彼女は32歳。
いまだに男性とおつきあいをしたことがなく、積極的に婚活をしようとも思っていません。
どちらかというと引っ込み思案で、自分への評価は低く、大人の女性としての魅力が自分にあるとは思っていません。
しかしながら、客観的に見れば、彼女はとても魅力的な女性です。
自分ではそうは思っていないので、ひたすら自分らしさを隠して生きてきました。
そんな彼女なので、男性が近づいてきても、自分を隠そうとしがちです。
すると、その男性は「自分は彼女にとって迷惑な存在なのか‥‥」と感じてしまいます。
実際はそうではなく、彼女のほうこそ、自分は迷惑でおもしろみのない女性だと思っているわけです。
しかし、自分の態度のせいで周りの男性にそんなことを感じさせているとは彼女はまったく気づいていません。
自己評価が低い彼女は、好きな男性ができたときも、その男性を“私を傷つける人”にしてしまいます。
「こんな私が気に入られるわけがない」、「愛してもらえるわけがない」と思い込んでいるからです。
ですから、「恋愛なんかしても傷つくだけだ」と思っていますし、「男性とどんなふうにつきあえばいいのか見当もつかない」ということで、恋愛について考えることすら億劫になっているわけです。
しかし、その日、彼女はたまたまとあるペットショップに立ち寄ったのです。
愛想のいい子犬たちの中に、1匹だけ、シッポを振るでもなく、ケージの隅から彼女をチラッと見ただけの子犬がいました。
その子犬に彼女はとても興味をもちました。愛想がなく、引っ込み思案なその雰囲気に自分を映し出したのです。
以降、彼女は何度もそのペットショップに寄ってみましたが、ほかの子犬がどんどん飼い主を見つけていく中で、その子はいつまでもそこに残っていました。
で、3カ月後、その子犬は彼女のもとにやってくることになったのです。
一緒に住みはじめたところ、子犬は恥ずかしそうにしながらも、少しずつ彼女になついてくるようになりました。
“だれにもなつかなかった、かわいくない子犬”が、ある日、目が覚めたら、自分の足元で寝ていた。
何日か後には、彼女の顔のそばで寝ていた‥‥。
そんな様子に気づくたびに、彼女のハートはキュンキュンしたわけです。
私は彼女に言いました。
「あなたのほうから近づいていくことで、殿方のハートがどれだけキュンキュンするかわかりますか?」
彼女はあまり認めたくはなかったようですが、いちおう、理解してくれたようでした。
「あなたは、男性の前ではいつも“ガルルルル‥‥”とにらんでいたかわいくない犬だったんですよ」
彼女は私の話に同意し、今後はだれかが近づいてくるのを恐がるのではなく、“近づいてくることを許可する”という努力を始めてくれたのです。
当初、彼女は、近づいてくる男性にニッコリと微笑むと、ヘンな男ばかり近づいてくるのではないかという不安をもっていました。
その結果、いやな男のそばでがまんして過ごさなければならないのかとまで思っていました。
が、結果的には、まず、彼女の愛想がよくなったことで、周囲の男性が「自分は嫌われている」という感情を感じなくなったんですね。
それによって、彼女も「自分は嫌われる存在ではない」と感じられるようになり、すべての状況が好転していったのです。
ニッコリと微笑みかけるだけで、です。
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