こんにちは、カウンセリングサービスの成井です。
今日もご覧頂き、ありがとうございます!
4月から火曜日の執筆者がプチリニューアル!
第1週目は秋葉秀海に変更になり・第3週の阿部純也とともに『モテオーラ養成講座』をお送りしています。
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「今日はどんなお話を伺いましょうか?」
私がカウンセリングの始めによく伺う、ある意味挨拶の1つとなったような言葉です。
「今日はですね~」とお話を始める方もいれば、中には
「すみません、あんまり前と変わってないんですけど・・・」
とおっしゃる方もいます。
実は結構「変わってなくて・・・」と申告される方が多いのです。
そしてその時、その人はとても申し訳なさそうに、そして「なんて自分はダメなんだろう」と自分を情けなく感じていたり、責めているような口ぶりでお話されます。
中には「この間あんなに応援してもらったのに・・・」「具体的なアドバイスもらったのに・・・」と、その後ろに括弧書きで『でもうまくできなくてごめんなさい』と罪悪感を持たれている場合もあったりします。
そんな時には私は「カウンセラーの期待に応えようとはされなくても大丈夫ですよ」とお応えするのですが、私たちはどこかで『変化することへのプレッシャー』を感じてしまうようです。
それはカウンセラーに対してだけでなく、友達や家族に対しても同じ。
友達に相談してアドバイスをもらったんだけど、何度も同じ相談をするのが心苦しいからあまり相談できない。
なかなか状況が変わらないと「まだ同じ事言ってんの!?」と呆れられてしまいそうで怖い。
そうしてだんだんと相談できる相手も減ってくるので、余計に自分の中で答えが見つからなかったり、変化することへのプレッシャーが強くなって、心が疲れてしまう。
私たちは、何か決意をしようと思うんだけど決めきれなかったり、変わろうと思うんだけどなかなか変われなかったりする時に、まるで自分の頑張りが足りらなかったり、意思が弱かったり、気合が足りなかったり、根性が足りなかったり、真剣さが足りないように思いがちです。
なので、それをそのまま「自分の弱さ」として認識するので、自分を責めてしまうのです。
でも、実はこれ、誤解なんです。
私達は、よくも悪くも『変化を嫌い、現状維持を好む生き物』なんです。
普段私達が行なっているカウンセリングの中ではあまり出てこない言葉なのですが、認知科学の中に”現状維持バイヤス”という言葉があります。
最近ではビジネスセミナーとかの「営業成績をするには!?」とかの中で、この言葉が使われる事が多いようですね。
これは「現状維持」という言葉が付いているように、よっぽど何とか変えなくてはならない!、という強い動機がない場合に、「まあ、今のままでいいか」と考えてしまう思考の歪みのようなもの。
つまり私達人間はは「うまくいっている」「そこまで危機的な問題じゃない」と思っている限り、状況を変えようとしないことになる、と言うことなのです。
「いやいや、うまくいってないと思うからこそ相談してるんだし」
「うまくいってたら、そもそも自分を変えたい!とも思わないし、変わらないことに落ち込んだりもしないし・・・」
と思われるかもしれません。
でも、これはあなたがどうとか、あなたの気合や根性云々ではなくて、私達人間が変わろうとしているのになかなか変われない時には、そういうココロの作用が働いている、というお話なのです。
この現状維持バイヤスが働いているパターンにはこんなものがあります。
彼氏との関係が最近あまりうまく行っていない。
私自身の彼に対する気持ちも冷めているし、彼の方も私には以前のような情熱は持っていない様子。
だから最近は一緒にいても楽しくはないし、むしろ彼と一緒にいても疲れるので友達といる方が楽しい。
周りの友達に相談したら「もう別れたら?」と言われるが、それでももう付き合って3年になるし、それなりに彼とも思い出もあるし、またこれから先2人がラブラブになる可能性も絶対ないと言えないから、別れるとも決められない。とか、
今の職場に不満がある。
就職活動当時はとにかく早く就職先を見つけることばかりで、早く採用を出してくれたところで働き始めたが、本当は別にやりたい事があった。
面接の時から面接官の対応にもあまりいい印象を受けなかったが、実際に勤務してみると職場の人間関係がギスギスしている。
上司がとにかく怒りっぽく人で、意味もなく部下にあたってくる。
でも不況の今、転職いってもすぐには見つからないだろうし、でも今の仕事にはヤル気がおきない。
この会社にいつまでもいるつもりはないが、とりあえず今日も頑張って仕事にいくしかないと思う。とか、
今住んでいる部屋は上の部屋の人のケンカする物音がうるさかったり、夜に家までの道に街頭が少なかったり、夜中に近くの公園でちょっと柄の悪い人たちが騒いでいたりと、ちょっと治安が悪い。
このままずっとここに住み続けたいとまでは言わないけど、積極的に引越すほどひどくもない。
ここを探す時も結構苦労したし、引越し作業も結構労力使うし、その苦労を思うと多少の問題はあっても、気持ちを切り替えてここで我慢して住んでいるほうがましかな、と思う。とか。
それぞれケースは違えど、共通しているのは「とりあえず今はこのままでいいんじゃないかな」とつい判断してしまいがちだという事。
またこうした判断は「年数が経てばたつほど、今のままでいいと思う」という傾向が強くなります。
上記の1つ目のケースだと彼氏とお付き合いしている年数が長ければ長いほど「彼と別れる」という選択肢は選びにくくなりますし、逆に「彼ととことん向きあって2人の関係を変える」ということも選びにくくなります。
不満はそれなりにあるけど、別に相手の事が嫌いなわけじゃないし、それなりに彼も優しいし。。。みたいな感じ。
また別の例えで言うならば、不況もあり企業が今までの経営方針ではなかなかうまく行かない時に、若い世代が新しい経営方針に転換しようと一生懸命働きかけるけれども、上層部が今までの経営方針に馴染み過ぎていてなかなか変化を受け入れない。
という場合も、この”現状維持バイヤス”が働いていると言えます。
「昨日までのやり方を、今日あっさり手放せない。」
それは、あなた自身の精神論ではなくて、私達の中にあるココロの作用なのです。
だから「変わりたいけど変わればい」という時に、あなた自身を責めて、自分に余計にプレッシャーをかける必要はないのです。
変化には、新しいことに順応していったり、未知のことにチャンジしたりと、多少なりともストレスはかかるもの。
そこに更にプレッシャーがかかってしまうと、私たちはなんだかそれだけの大きな事を成し遂げなくては行けないような重圧に押しつぶされてしまって、余計に変化に対して恐れを持ってしまいますから。
じゃあどうすれば「変わりたいのに変われない」から抜け出せるの?
というのがこのお話のメインなのですが・・・。
それは次回に続きます。
(焦らしまくってすみません。文字数の壁・・・(>_<))
※今回は記事の公開が予定より遅くなり、楽しみに待っていただいていた方にご迷惑をおかけしまして、申し訳ありませんでした。
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