こんばんは。カウンセリングサービス の大塚統子 です。
木曜日に大門昌代 ・大野愛子 とともに「うまくいかない恋の処方箋」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。
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わがまま・自分勝手になる人、自己破壊的な行動や責任転嫁・逆ギレなど、攻撃的になる人の心には、自分を責める罪悪感が隠れている場合があります。
罪悪感は、けっこうヘビーな感情です。息を吸うのと同じくらい、当たり前に自分を責めている人がいます。それは、想像を絶するものがあります。
自分を責め続けていると、「もうどうなってもいいや」と自己破壊的になることがあります。投げやりになって、自分を追い込むような態度をとったり、不幸を引き寄せるような行動を繰り返したりすることがあります。
自分を責めすぎると、夢や希望なんて持てなくなってしまいます。自分が生きているだけで精一杯で、人のことなんて考えられなくなってしまいます。
ちょっと想像してみてくださいね。
今日世界が終わるような気持ちで毎日生きているとしたら、品行方正に、清く正しくしていられるでしょうか。
例えば、明日地球に隕石が落ちてきて、世界が滅ぶとしたら。それでも仕事に行きますか。
最後の一日を好き勝手に生きたいと思いませんか。
それくらい追い詰められた心境でいると、「これくらいいいじゃないか!」とすることが、けた外れの無茶なことになったりします。
あまりにも罪悪感が強いと、逆にわがままになることがあります。「どうぞ私を責めてください。」「どうぞ私を嫌ってください。」と、感じている罪悪にふさわしい振る舞いをしがちです。
そうはいっても、自分を責め続けるのにも限界があります。
自分を責めて、責めて、責めて…もうこれ以上責められないとどうなるかというと、攻撃の矛先が自分ではなく他人に向かっていきます。
ヘビーな感情なので、物騒な例えになりますが、罪悪感があって自分を責めている状況というのは、ナイフで自分を刺しているようなものです。それは痛いですよね。
では、自分を刺さずに済むのは、どんな時でしょうか。
それは、人にナイフを向ける時です。
つまり、人を攻撃している時だけは自分を責めなくて済むので、人を責めてしまうわけです。
わたしたちカウンセラーは、人に攻撃的になっている人の心の奥に、罪悪感で苦しんでいる姿を見ます。「人を責めないといけないほど、自分を責めてきたんですね。」と。
ナイフの例えは極端ですが、「こうしなきゃ」「ああしなきゃ」と自分に厳しくなっている人は、人にも「あなたもこうしなさいよ」って言いたくなるのに似ています。
罪悪感が強いと、自分を責めていることに耐えられなくなって、「お前のせいだ。」とか「アイツの方が悪い。」と責任転嫁をしたり、「私ばかりを責めないでよ。あなただって…。」と逆ギレをしたりすることが起こるようです。
そして、本人にとっては自分を守るために瀕死の状態でしていることなのですが、周囲の人からは、わがままな人・自己中心的な人と見られやすいわけです。
カウンセリングをしていると、「浮気した夫が反省しているように見えない。」といった話をよく聞きます。
そこで「反省しているの!」と問い詰める方が多いようですが、関係修復を望むなら、これは逆効果です。
ご主人がどんな態度をとっていたとしても、確実に罪悪感をもっています。「なんでこんなことをしたんだろう。」と自分を責めているところに、「本当に反省しているの!」と何度も追い打ちをかけられたら、どう感じるでしょう。
逆ギレしたり、お互いの痛いところをつくケンカになったりすると思いませんか。
罪悪感を刺激するコミュニケーションは、返り討ち覚悟の戦になりますので、お勧めしません。
罪悪感があると、わがままになったり、人に対して攻撃的になったりすることがあると理解しておくと、心の状態への理解が深まるでしょう。
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