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“遠慮”を越えて

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恋愛テクニック-大塚統子

 こんばんは。カウンセリングサービス大塚統子 です。

 木曜日に大門昌代大野愛子 とともに「不倫と浮気」をテーマに書いています。今回は大塚が担当です。よろしくお願いします。

*☆*:;;;:*☆*:;;;:

 先日、こんな会話のやりとりがありました。

Aさん:「○○日、ご飯に行かない?」
Bさん:「うん。いいよ。」
Aさん:「どこか行きたいところを思いついたら連絡して。こっちも何か考えてみるよ。」

そして、数日後…。
Aさん:「とりあえず、18時に△△で待ち合せようか?」
Bさん:「了解!」

そして、待ち合わせ当日。
Aさん:「◇◇料理と□□料理どっちがいい?」
Bさん:「▲▲に◆◆料理のお店があって、そこもいいかな~と思っていたんだ。」
Aさん:「え~!だったら先にそう言ってよ。」
Bさん:「△△で待ち合わせって言うから、お店も決めているんだろうなあと思って。」
Aさん:「じゃあ、今からそこに行く? それとも、次回そこに行こうか?」

 この会話の経緯から思い浮かんだのは、オー・ヘンリーの『賢者の贈り物』という短編小説。

 かいつまんで言うと…「先祖伝来の金時計をもつ夫と、人がうらやむような綺麗な髪をした妻がいました。貧しい二人でしたが、クリスマスのプレゼントにしようと、夫は妻のために櫛を買い、妻は夫のために金時計の鎖を買いました。ところが、妻は鎖を買うために自慢の髪を切って売ってしまい、夫は櫛を買うために大事な金時計を売ってしまっていたのでした。二人の元には、愛の証明だけが残りました。」というお話。とても美しい物語、愛にあふれる物語ですよね。

 とっても感動するのですが…。すみません、大人になって知恵をつけた大塚はどうしてもツッコミを入れたくなるのです。「それって、コミュニケーション不足では??」と。

 (さらに、ついこんなことを思ってみたりもしてしまいます。「櫛の方は、髪が伸びれば使えそうだよねー」…とか。「いやいや、二人ともがハッピーになるには、まずは櫛を売って時計を取り戻し、もう一度髪を伸ばしてから櫛を買う??」…とか。もし読者のみなさんが原作にお持ちの美しいイメージを崩してしまったら、すみません。。。)

 先程のAさんとBさんの一連の会話では、AさんはAさんで、「自分がお誘いしたから、こちらで場所を決めた方がいいのかなあ?」「お店を探してもらったり、待ち合わせ場所を考えてもらったりするのは悪いかなあ?」「折角だから、Bさんのお好みに合うところで一緒にご飯を食べたいなあ。」などとBさんを気遣ったのでしょう。

 そして、BさんはBさんで、「行きたいお店があるけれど、Aさんがもうお店を決めているならば、それを尊重しよう。」とAさんを気遣ったのでしょう。お互いへの思いやりがあったことがうかがい知れると思います。

 この二人の会話で注目したいのは、Bさんの「▲▲に◆◆料理のお店があって、そこもいいかな~と思っていたんだ。」の部分です。この一言が言えるか言えないかで、コミュニケーションには大きな違いが生まれるようです。

 一般的には、Bさんのように言ってしまったら、Aさんが気にしてしまうかもしれないと思い、言葉にしない人が多いと推測されます。いわゆる“遠慮”というヤツです。ところが、当然のことですが、思っているだけでは相手には伝わりません。たまに奇跡的に伝わることがあるかもしれませんが、ほとんどの場合伝わらないと思っておいた方が賢明でしょう。Bさんもお店候補を考えていたこと、Aさんのことを思いやって尊重したことは、Bさんの言葉があってはじめてAさんが理解可能になるのです。

 もし、Bさんの言葉がなかったら、二人は何事もなくAさんの提案したお店に行ったでしょう。Aさんは「Bさんは要望なしでお任せする人なのかな。」と誤解したかもしれません。Bさんは「あのお店にも行ってみたかったのにな。」という小さな我慢の種をもつことになったかもしれません。気持ちがすれ違ってしまうことは、とても簡単に起こりうるようです。

 今回の例では、Bさんが“遠慮”を越えて、自分の考えたこと・感じたことをAさんに伝えようとしました。そこで、お互いを理解し合い、二人にとってよりいい方法を見つけるためのコミュニケーションがとれたのでしょうね。

 このコミュニケーションがうまくいった理由には、もう一つ、AさんとBさんの間にあったものがあります。それは“信頼”。BさんからAさんに、「Aさんになら、こう言っても大丈夫。」という“信頼”。AさんからBさんに、「こう言っても、私を傷つけようとしているわけではないし、私を否定しようとしているわけではない。」という“信頼”。

 相手への“信頼”自分への“信頼”をもって、“遠慮”の壁を越えてコミュニケーションしていけるといいのかもしれませんね。そして、お互いの違いを受け容れ、理解し合っていけるといい関係が築けるのでしょう。

 実際のところは、AさんとBさんが何を考えているのか大塚にはわかりません。また、このやり方がベストだとも思いません。ただ、“遠慮”の壁を越えて“信頼”でコミュニケーションした例のように思えて、紹介したくなりました。

 遠慮をし過ぎて気持ちがすれ違ってしまう前に、大切な人と信頼に基づいたコミュニケーションを重ねていきたいものですね。

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