木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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何かにつけて、「じゃ俺が悪いってことだなっ!」「俺が悪いて言いたいのか?」という男性がいますね。
別に悪いと言っている訳ではないのに・・・
例えば、彼の仕事が忙しくて、デートがなかなかできないカップルがいたとしましょう。
彼女が、「仕事が忙しいみたいだね」と彼に言った。
そうすると彼が、「なんだよっ!デートできないのは、俺が悪いて言いたいのかよっ!」と怒る。
彼女が、「ゆっくりしたいよね」と彼に言うと、「ゆっくりできなくて、悪かったな!どうせ俺が悪いて言いたいんだろ!」と怒る。
彼女が、「このまえ、友達の○○ちゃんが旅行に行ってね・・・」と、友達のエピソードを話したら、「どうせ俺は、旅行にも連れて行ってあげられないからなっ!」と怒る。
違うのだけれど・・・
彼女としては、「仕事が忙しいから大変だね」とか「仕事が忙しいから身体には気を付けてね」と言う意味合いであったりする。
また、「ゆっくりと2人で過ごせる時間を楽しみにしている」と伝えたいだけであったりもする。
それに、友達の○○ちゃんが、旅行で大失敗した話しをして、2人で笑いたいだけであったりするのに、いちいち「俺が悪いてことだよね」と、機嫌が悪くなられると、困ってしまう。
コミュニケーションがまったくもって、とれないタイプの彼なのです。
彼女が話したことを、自分で勝手に解釈してしまい、彼女が何を伝えたいかを聞かないのです。
しかも、自分で勝手に解釈するのが、「俺が悪いといいたいのだ」と、何を言っても捉えてしまうということは、相当に罪悪感を強く持っている彼ということになります。
罪悪感を強く持っていると、何を言われても、何を見ても「俺は責められている」と受け取ってしまいます。
この彼の場合は、仕事が忙しくてなかなかデートに誘ってあげられないことに対して、すごく罪悪感を持っているようです。
そうすると、彼女が何か言うたびに、勝手に解釈してしまって、責められていると受け取ってしまうのです。
相手の気持ちは、聞いてみないとわからないのですが、私たちはあまり聞きません。
いきなり怒られると聞く気がしなくなってしまうかもしれませんが、聞いてみるといいかもしれません。
「デートできないこと、悪いって思ってるの?」
「ゆっくりできていないこと、悪いって思っているの?」
「旅行に行けていないこと、悪いって思っているの?」
そんな意味で言ったのではないのに、「俺が悪いてことだな」と怒られると、つい「そんなつもりじゃないのよ」と言いたくなります。
怒った彼を見て、「怒らせた私が悪いのかも?」と思ってしまうからかもしれません。
そうすると、「そんなつもりじゃないのよ」(私は、あなたを悪い人だなんて責めるような悪い人じゃないのよ)と言いたくなります。
こうなってしまうと、「私が悪いのかな?」「とは言ってもいきなり怒るのは彼が悪いよね?」「でも彼は仕事が忙しいだけだし」「てことは、彼を怒らせた私がやっぱり悪いのかな?」と、自分を責める気分がよくないスパイラルにはまってしまいます。
男性側が、罪悪感にはまらないで、彼女が伝えたい本当の気持ちを聞いてあげられるといいのですが、そんな技を持っている日本男性は、とても少ないので、女性からちゃんと気持ちを伝えるのがいいのかなと思います。
「仕事が忙しくてなかなかデートできないけど、デートのことより、私はあなたの身体のことが心配になってしまっているの」
「ゆっくり過ごせる時間がなかなかなくて、寂しいけれど、2人でゆっくり過ごせる時間を、楽しみにしているの」
こんな感じですかね。
何だか長ったらしくて、邪魔くさくなってしまうのは、私だけでしょうか?
そうなんですよね。
私たちって、つい邪魔くさくなったり、自分の気持ちを隠したくなって、きちんとコミュニケーションを取ろうとしないようなのです。
言わなきゃわからないし、聞かなきゃわからないのに、つい自分なりに勝手に解釈してしまって「きっと相手はこう言いたいのだな」「相手の気分はこうなのだな」とやってしまいます。
男性は、自分の気持ちを表現することが、とても苦手ですが、実は女性も自分の気持ちを隠したがることが多いようです。
隠して、察してもらおうとしてしまうのですが、察することができる男性は、かなり少数ですので、察してもらうことは諦めたほうがいいのかもしれませんね。
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