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どうぞよろしくお願いします。
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● つきあった彼が超自立だったんですけど、どうしたらいい?(その8)~「助けてもらいたかった私」
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● つきあった彼が超自立だったんですけど、どうしたらいい?(その8)~「助けてもらいたかった私」
今日も前回からの続きになります。
少しだけおさらいをすると、子供時代に父親や他の家族を見ていた人が、孤独や不仲をかわいそうだと感じて、
「わたしがお父さんを笑顔にしたい」
「わたしがみんなを仲良しにしたい。」
そんな想いをもって、父親や家族を救うことを使命として、小さいながらに懸命の努力をしてきたとします。
しかし、子供の力で大人の事情を解決することはほぼ無理ですから、たいていはどうすることも出来ずに挫折してしまうことは想像できると思います。
誰でもそうなってしまうのは仕方がないことでしょう。
ところが、幼い心には大きな失敗感・無力感を残してしまったり、救えなかったという罪悪感を背負ってしまうことも少なくないのです。
すると、その失敗を取り返すため、または罪悪感を償うために、パートナーに「救えなかった相手の姿」を重ねてしまうことがあります。
表面的には彼のためにと思って尽くしていても潜在的には、本人の痛みが癒されて、罪を償えるかもしれない、と感じているんですね。
という内容でした。
そして、以前にも書いたとおり、
超自立タイプの男性は心に大きな傷を負っていることが多いですから、
まさに、寂しさや孤独を感じさせる男性として、うってつけの存在だと言えるわけです。
◇ ◇ ◇
さて、今日はここ2回にわたってお話ししてきた「癒着」の別のパターンとして、
自分の気持ちを我慢して抑えてきた人が、超自立タイプの男性をパートナーに選ぶことで、おこる問題をご紹介していきましょう。
いつも自分の感情を抑えている人というのは、じつは意識してそうしているわけではないんですね。
気がついたら、感情にフタをしていたり、自分の気持ちを見ないようにしているんです。
みなさんは椅子に座っているときに、気づいたら貧乏ゆすりをしていたことってありませんか?
自転車を漕ぐときには「右足の次は左足に力を入れて」と常に考えなくても乗れていますよね。
それと同じように、無意識のうちに、オートマチックに、自分でも気づかないうちに感情にフタをしてしまっているんです
だから普段はなかなかそんな自分に気づくことはないと思われます。
そんな部分がもっとも顕著にあらわれて、問題として浮上してくるのは、やはり恋愛・結婚などパートナーシップという人間関係なんですね。
◇ ◇ ◇
例えば、こんなケースがありました。
彼に突然距離を取られしまい、連絡がとれなくなってしまったというご相談に来られた女性がいました。
女性は二人姉妹の長女で、両親はずっと共働き。毎日学校が終わると、妹と二人だけで家で留守番するのが日課でした。
両親に「お姉ちゃんなんだから妹を見てあげてね」、と言われていたので、彼女も幼い時代からも、妹の面倒をみていたそうです。
と言っても子供ですから、お父さんお母さんに甘えたい気持ちもありますし、妹にばかり親の目がいっていると寂しい気持ちもわいてきます。
でも、しっかりしなきゃという意識が強い分だけ、もっと甘えさせて欲しい、私のことも見て欲しい、寂しさに気づいて欲しい
という気持ちがあっても出せなくなってしまいます。
すると恋愛でもパートナーに対して、わがままを言えなくなったりするんですね。
(パートナーは家族と同じくらい心の距離が近いので、同じパターンが出やすいからです。)
本当は甘えたり、もっと注目してほしいと思っても、それを彼に言うことがいけないことのように感じてしまうんです。
やはり彼女も同様で、彼の為にアレコレと尽くしてあげることは得意でも、自分の欲求を伝えることはとても苦手でした。
つき合い始めは上手くいっていたと思っていたのに、1、2年もすると、彼から
「一人にして欲しい」
と言われたり、徐々に距離を取られるようになり、自然消滅というのが恋愛のパターンになっていました。
彼女に、思春期になってから今までにつきあってきたパートナーたちを思い返してもらうと、タイプは違っていても、どこかに寂しさを感じさせる男性ばかりだったとのこと。
彼が仕事中毒でハードワークにのめり込んでいても、
何度も浮気をしてきても、借金をしていても、
どうしても放っておけずに助けてあげたくなってしまったそうです。
そして、ある程度まで支えてきたところで別れが来て、また次の助けたい男性を探してしまう、という繰り返しでした。
◇ ◇ ◇
私たちには、自分の心の中に、寂しさや、私を注目して欲しい、という心の痛みがあったり、
本当は助けてもらいたかった、私を一番に愛して欲しかった。
本当は助けてもらいたかった、私を一番に愛して欲しかった。
という叶わなかった思いが潜在意識に残っていると、その思いをパートナーに重ねてしまうことがあるのです。
パートナーの姿に、自分の心の中の「助けてもらいたかった自分」を見てしまうんですね。
(カウンセリングを受けたことがある人や、心理学を学んだことのある人には、自分の中の「傷ついたインナーチャイルド」を彼に投影している。と書くとより分かりやすいかもしれません。)
つまり彼女自身が、幼い頃に寂しさに気づいて欲しかった、という思いが強くあった分だけ、彼の寂しさに気づいてあげたくなるのです。
「私はあなたの寂しさに気づいているよ」
ということを分からせたくなってしまうんです。
両親にもっと私のことを注目して欲しかったという気持ちがあった分だけ、
「わたしはあなたの孤独にちゃんと気づいているよ」
と、ちゃんと見ている人がいることを分かって欲しいと感じてしまうんですね。
幼い頃の寂しさや、助けてもらいたかった気持ちは、我慢して抑圧されてしまっていることが多いので、上に書いたようなことを無意識のうちにパートナーに対してしまっていることも少なくないんですね。
そうなると、自分とパートナーとの感情の区別がつきにくくなってしまうのです。
自分の気持ちと、相手の気持ちの境界線がはっきりしなくなって、
「私がこうして欲しい」という欲求が、
「彼がこうして欲しい」と求めているように感じてしまうんです。
これもまた癒着ということです。
パートナーとしては、
「今は一人にしてほしい、少しの間ほおっておいて欲しい」と思っても、
彼女からはその気持ちが見えなくなってしまい、
「寂しさに気づいてほしかった。助けてほしかった。」
という自分の欲求を相手に押し付けてしまう形になってしまうんですね。
この続きは次回にお届けしますね。
それでは、今日がみなさんにとって素晴らしい日でありますように!
最後までお読みくださいましてありがとうございました。
次回の登場は1月30日です!お楽しみに^^
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