木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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当たり前なのですが、恋愛というのは、一人でできるものでありません。
必ず相手がいます。
ですから、コミュニケーションというのは、とても大切になってきます。
どれだけ相手のことが好きであっても、どれだけ長いお付き合いをしていたとしても、彼は彼であり、彼女は彼女であって、自分と彼は違いますし、自分と彼女は違います。
でも、ついついこれを忘れてしまうことがあります。
「これぐらいわかってくれるよね」というのもそうですし、「彼はきっとこう言うだろう」「彼女はきっとこうするだろう」というのもそうです。
一生懸命選んだ彼へのプレゼントだったのに、彼はあまり喜んでくれないということがあったとしましょう。
彼にプレゼントを渡すと、「あっ、ありがとう」と言っただけで、そんなに喜んでいるようには見えなかった。
「きっと、プレゼントが気に入らなかったのだ・・・」と落ち込んでしまう。
彼がそのプレゼントを気に入らなかったのかどうかは、彼に聞かないとわからないのですが、「きっとそうだ」という思い込みがあると、聞くことすらしません。
「喜んでくれなかった・・・」と落ち込む人もいれば、「なによっ!せっかく選んだのに!」と怒る人もいるでしょう。
その反応は様々です。
彼が喜んでいたのかどうかの本当のところは、やっぱり彼しかわかりません。
でも私たちは、「私ならこうする」というのを、相手にも期待してしまっているところがあるので、「私ならプレゼントをもらって嬉しいならば、何度も何度もありがとうと言う」とか、「その場でプレゼントの包みを開ける」とか、自分ならこうするのに相手がしないということは、こうなんだと思い込んでしまうことがあるのです。
私なら、好きな人からメッセージが届いたらすぐに返事を書くというのならば、相手からすぐに返事が来ないと、「嫌われているのだ」と思い込んでしまうこともあります。
私なら、好きな人の声が聞きたいから、会えないときは、必ず電話する。
でも、彼は会えない日が続いても電話をしてきてくれない・・・
きっと彼は、私のことを好きではないのだ・・・
となってしまう人もいます。
でも、どれだけ好きな相手であっても、その好きな相手にとる態度は、2人ともが同じという訳ではないのです。
どちらがいいとか悪いとかという話ではなく、それは違うだけです。
でも、この違いは、コミュニケーションをとらないとわからないものなのです。
「さっきのプレゼント、すぐに包みを開けてくれなかったけど、あまり嬉しくなかったのかな?」と聞いてみる。
すると、「いや、すごく嬉しいよ。家に帰ってからプレゼントの包みを開けるのがすごく楽しみなんだよ」という返事が返ってくるかもしれません。
「なかなかメッセージの返事をくれないけど、私のことが嫌いなのかなって思ってしまうのよね」と聞いてみる。
「いや、僕はメッセージを書くよりも、君の声を聞くほうがいいので、後で電話しようと思ってたんだ」という返事があるかもしれません。
「電話をめったにかけてきてくれないけれど、私のこと好きじゃないのかな?」と聞いてみる。
「いや、僕は電話が苦手なんだ。好きな人にはやっぱり会いたいからさっ」という返事かもしれません。
聞いてみないとわからないのです。
ですから、聞いてみることは大切です。
「私のメッセージに返事をくれないのは、私のこと嫌いだからでしょ」と、決めつけるような聞き方はよくないですね。
あくまでも、質問形式がいいです。
また、何度も同じことを聞くのは、相手に重いと言われてしまう可能性があります。
いくら好きでも、相手と自分は違うということを念頭において、「私は○○なんだけど、あなたはどう?」という質問の仕方がベストかもしれません。
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