![浅野]()
■カウンセリングサービスの浅野寿和です。いつもご覧いただきありがとうございます。
皆さま、あけましておめでとうございます。
皆さまはどんな新年をお迎えでしょうか?
ゆっくり休めた方、これからお休み!という方もいらっしゃるかもしれませんね。
僕はといえば、どーも今年は変化の年なのか?いきなり大きな変化がプライベートで起き、早速驚いています。
とはいえ、何があってもいい方向に流れが来る。そう心の中に置いて、今年も楽しんでいこうと思います。
今年も「恋愛テクニック」をご覧いただけますよう、よろしくお願いします。
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■さて、では今日のテキストです。
これはあまり数は多くないけれど男性からご相談としてお受けする事があるお話でもあります。
例えばこんなケース。
「いつも恋愛が始まると疲れちゃうんですよね。彼女のこと、好きだな、いいなって思って関係を作っていくんです。その時はとても楽しいし、彼女の魅力をたくさん感じるんです。
ただそうすると、あれ?俺、彼女の事好きなはずなのに、もうそう思っていないのかな?と自分で思うんです。時には彼女と一緒にいることが鬱陶しい・・・なんて、失礼な話だけど正直そう思っちゃうこともあり。
今、彼女がいるんですけど、もちろん彼女のこと傷つけたくはないし、一緒にいる時は楽しいし、安心するんですよ。
そんな自分って、冷たいなって思うんですよ。恋愛に向いていないんじゃないか、こんなんじゃ結婚なんてとてもできないと思うし。
以前はそれで別れた人もいるんですけど、今の彼女とはそうなりたくないなと思って。
でも、今のままじゃ、素直に彼女に向き合えない自分もまたいるんですよね。」
そうおっしゃる男性の皆さんのお話をお聞きすると、想いとしては女性を愛したいという気持ちをお持ちなのですが、自分でもわからないけれど「どうしても気持ちがついていかない」「誰かとともにいることに負担を感じる」という部分でお悩みになられていらっしゃる方が多いような気がします。
が、どうしても消えない内面での違和感が、その方自身の不信感を煽っていくことがあるんですよね。
「彼女のことが好きなら、ずっと好きでいるべきだし、そう思っていて普通なのにな」
「もっと若い頃は彼女に夢中になれたのに、どうして今はそう思えないんだろう」
いろいろと自分の中の感覚の理由を探っていかれることが多いようですね。
■さて、男性が今回のようなケースに陥ってしまう理由を考えると、まぁ一つじゃありません。人それぞれでいろいろなことが考えられます。
例えば癒着の問題。そもそもパートナーシップレベルでの心の距離の取り方が近い、とか。
まぁほんとうにいろいろあるのですが、今日は一般的に多いであろうことを今日は一つの考え方として書いてみたいと思います。
その理由の一つが「自分のことを自分でしか愛さない」ということ。
言い換えれば「自分の中にあるネガティヴな部分を人に見せない」という感じですね。
もっと言い換えれば「どこか恋愛で起きることの多くを自分のせいだ」と感じやすいタイプだとも言えます。
だから相手と関わるのが億劫になってしまう、という感じ。
もはや好き嫌いという恋愛感情ではなく、自分は何をすれば良いのか?ばかり考えてしまうと言った感じでしょうか。
何でもかんでも自分次第、自分でで背負う生き方。
僕、個人的には、そうやって「何かを背負って生きている男性」の生き方、良いかどうかは別にして、嫌いじゃないんですよね。
「そうですよね、そう生きちゃいますよね。何事も自分次第でと考えますよね。」
と、素直にそう思います。そこに悪意なんてきっとないはず。
そしてその生き方だからこそ、乗り越えてきたピンチもあるでしょうし、ある意味そこまで自分を追い込まないと見えない人のありがたさや、成功体験もあると思います。
が、恋愛となると、その生き方が負担になってしまうことがあるんですよね。
そもそも恋愛の初期って、あまりその人の心の癖、心理パターンが色濃く出ることは少ないのですよ。それは男女問わず。だから恋愛初期のパターンだけを見ていても、その人の心の流れはあまりよみ切れないものがあるともいえますね。
ある程度一緒にいるようになって、徐々にその人の持つ恋愛観や生き方がじわっとパートナーシップで浮き出てくる感じが多いと思います。
そうなった時に、男性の中で一人で考えて、一人で行動し、一人で自分の問題を解決し、そして彼女とも向き合わなきゃいけないと考えるようになる男性も少なくないようですね。
「恋愛も自分がなすべきこと」という感覚を、良かれと思って感じている男性も少なくないような気がしていますよ、僕は。
逆のそう感じることが当然だぐらい感じている男性もいます。
だから、例えば、Lineなどの連絡や相手とのコンタクトも「なすべきこと」になっていき、どこか「答えていない自分が悪い」と感じていく。まぁそれを表面的に悪いと認めるかどうかは別としてね。
もし、そんな感覚はそもそも相手に答えたいという思いなのでしょうが、しかしどこか後ろめたい感覚ややるべきことといった感覚が、ずーっと続けばしんどくなりますよね。
これが結婚生活始まってずーっと続けば、その男性にとって結婚をするためにしなければいけないコミットメントは、どれぐらいの負担と向き合うという感覚になるだろう?と思います。
もちろん、恋愛や結婚生活をそのような「責任」を背負いすぎて「負担」だとまで感じる必然性はないのです。互いに支え合う関係になっていけばいいわけですから。
しかしそう感じてしまうという部分が、このタイプの男性の「心理パターン」だと言えます。
この深層心理には「何事もなすべきことをしていない自分」への手厳しい罰と罪悪感がありますね。
なので、この心理パターンを持っているというだけで、恋愛だけじゃなく、仕事や友人関係、家族との関係性でも何かと「自分が背負う、頑張る」といった状況を生み出しやすいとも考えられますしね。
その姿、そばにいる女性にとっては拒絶や心を閉ざしてるように見えることもあるのかもしれません。
でも、当の本人にはそんなつもりはなくて、幸せを目指すために「もっと自分をより良くしなければ」と自立を強めているだけ、なんてことも十分にありえることです。
なので、実際の面談カウンセリングやセミナーでは、「自分の心の重荷や罪悪感を下ろす」といった方向のセッションをさせていただくんですけども。
どこか自分次第の生き方という発想を変え難いと感じておられる方にとって、自分の心の負担や荷物を下ろすことは、自分の中の心の戦争を終わらせ、共に生きる方向や、相手に対する信頼を持つ、ということに変わりますからね。
■さて、もしあなたのパートナーがこんな悩みを抱え、あなたがその人を大切に思われるならば。
まずあなたが「男性の心理パターンや葛藤」に気づいて、男性の態度で自分を責めない、ということが大切になることが多いでしょうか。
もちろん、そこで女性の皆さんが寂しくなってしまうのは、男性側の気付きと関わりが必要な部分ですけれど、だからといって女性の皆さんがご自分を責める必要がありませんよね。
そうは言えども、あなたに愛情がある度合いだけ、このタイプの男性とともにいるとき、寂しさや無力感、不安も感じることもあるかと僕は思います。
そこで、自分の不安や怒りを解放する場を持つことや、あなたの価値を感じたり、あなたの女性性を受け取り、パートナー向き合っていくプロセスは、あなたもパートナーもより「受け取る」方向性に進むことになると思います。
とにかくこのタイプの男性には、当たり前になっているほどの「自立」があること。放っておいても、うまく女性と関わりきれない自分を自分で責めている部分がありますね。
つまり、実はどうすれば二人の関係が(女性が)満たされるか?を考えては考えきれずに自分の発想に戻って悩んでいそうなのもこのタイプの男性の特徴でしょうか。
いい意味で、自分を表現し、相手に何を求め、何を与えられるかを、できれば女性の皆さんがリードしてあげると、男性がそこについてくる可能性は高いかも?ですね。