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担当:渡辺晴美
こんにちは。カウンセリングサービスの渡辺晴美です。
毎週土曜日は「婚活」をテーマにお届けしています。
小川カウンセラー と一緒に隔週で担当しています。今週は渡辺が担当です。
いつも御覧頂きありがとうございます。
あっという間に、桜が満開になりましたね。
お散歩していても、あちこちにきれいな桜を見ることができて、春を感じますね。
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~満たされない思い~
これまで生きて来た中で、全てを満たされて生きてきた。
そう思っている方は、ほとんどいないでしょうね。
2歳児である我が家の息子を見ていると本当にそう感じます。
もっと遊びたいのに、ご飯だから帰ろうとか
食べて遊ぼうと思えば、歯を磨けとか
お風呂に入れとか・・・
大人の都合と要望ばかりで、自分の思っている欲求がなかなか叶えれないんですよね。
大人になった私からすると、朝昼晩とご飯を食べることや食事の後には歯を磨くことなんて当たり前なんですよね。
でも、子供からすると、自分のしたいことが一番優先事項なんです。
*
こんな小さな積み重ねから始まり、
遊ぼうと約束していたのに、お父さんが仕事になった。
とか、
お母さんやお父さんに甘えようとしたら、疲れているからと断られたり、怒られたりした。
とか、
この高校に行きたいのに、先生や親からは反対され、違う学校にした。
などなど、
自分がしたかったということが叶えられなかったこと。
自分がして欲しかったのにしてもらえなかったこと。
認めて欲しかったこと。
理解して欲しかったこと。
見て欲しかったこと。
・・・
数え上げればきりがないかもしれませんが、様々な心の痛みがあります。
自分で意識できるものや意識できないものもあかもしれませんが、きっとたくさんありますよね。
欲求が大きくなるパートナーシップにおいては、もっと大きなハートブレイクとして心の中に存在しているのかもしれません。
*
自分の中に、頭の中では相手がよくやってくれているって思うのに、なんだか不満感をいっぱい感じたり、やってくれていないような感じがしてイライラしたりしたことってありませんか?
小さいころは、「親」だったのかもしれませんが、大人になってからは、「パートナー」や「好きな人」、「大好きな友達」だったりするかもしれません。
「相手が何もしてくれない」とか、「わかってくれない!!」
なんて怒ってみるのですが、いざ、冷静に考えてみると、あんな風に大切にしてくれているし、こんな風に理解しようとしてくれているし、自分のことをとても大切にしてくれている。
あれあれ??
なんだか変ですよね。
相手がまだ何もしていないのに、自分の信頼を裏切るだろうなんて決め付けに近い状態で感じていたり、勝手に構えてしまってけんか腰になってしまったり・・・。
それなのに、何で不満感を感じるんだろう???
何で不安や恐れを感じるんだろう???
そんな風に思うのかもしれません。
(子供時代にはそこまで考えることはなくて、一方的に親に対して不満を感じるだけなんでしょうけど)
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自分の中で感じていた小さな不満感が爆発してしまうかもしれませんし、爆発させずに関係を断ってしまうかもしれません。
でも、その感情が自分の中にあったことは確かなんですよね。
*
この『不満感』は満たされなかったという心の中にぽっかりと開いた穴からやってきます。
かつて満たされなかったわけなんですが、満たされなかったという時には、『自分にとって大切なもの』であることが多いんですね。
それが、手に入らないわけですから、「飢餓感」もありますし、その後も何度も同じような経験をする可能性も高いですよね。
すると、『足りない、足りない』『欲しい、欲しい』という気持ちが高まってしまうのは当たり前なんですよね。
現実の世界でやっかいなのは、この「足りない感じ」や「欲しい」という感じが、『かつて、満たしてくれなかったあの人から欲しい』と無意識が思っているところなんです。
ですから、他の人が、同じかそれ以上の愛情で満たしてあげたとしても、当時のその人からではないので、「もらっていない」と無意識のほうでは判断してしまいます。
そして、せっかくの満たされるチャンスは、無意識に「はじかれて」しまい、心の中までは届かなくなってしまいます。
過去に満たしてくれなかった人へ受け取ってもらえなかったり、理解してもらえなかった事への依存が、心の中に残っている状態なんですよね。
それを、今目の前にいる人への依存と感じてしまっているようなものかもしれません。
でも、その受け皿が過去にあって一向に満たされていない様な状態なんですよね。
~自分で受け取っていくこと~
満たされないという問題にかんして、欲しいのにもらえていない、与えているのに受け取ってもらえないで、どんどん奪われているような感覚に襲われて距離をとってしまうという出来事はパートナーシップだけに限らず、対人関係でも生じることがあります。
満たされていない感覚というのは、赤ちゃん時代の様な、人間の根本の欲求を刺激しますので、自分で思っている以上に飢餓感を感じやすいんですよね。
このことに関しては、他でもお聞きしたことがあるかもしれませんが、自分で意識して受け取っていく事がとても大切なんです。
今、自分にあるものを受け取り大切にすることが大切なんです。
小さな赤ちゃんをあやしてあげるように、今の自分として受け取る側面と、自分が受け取ったものを、そういった満たされない思いがあるなと言う小さな自分に与えてあげるように意識してあげることをしてあげると良いかもしれませんね。
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意識してあげると言ってもなかなか難しいんですよね。
そこで、まず、どんな自分がどんな風に満たされない思いを持っているのかを見つけてあげることが大切になりますね。
そばにいて欲しい
優しくして欲しい
理解して欲しい
どんな風に愛して欲しいのかということかもしれませんね。
そこが自分でもわからない場合には、過去に自分がどんな場面でどんな風に傷ついたかがヒントになるかもしれません。
例えば、恋人と待ち合わせのときに、相手が遅れてきたとしても、感じる思いや感じる痛みも人それぞれですよね。
その時、「どんな風に痛みを感じたのか」を意識してみてくださいね。
自分のことを大切だと思っていないように感じたのであれば、言葉通りかもしれませんし、その奥に、自分の欲求を無視された経験や、約束を破られた経験があるのかもしれません。
見捨てられたような寂しさを感じるかもしれません。
そこには、自分が欲求を出して親から冷たくされた、見捨てられたと感じたあの時の痛みがあるのかもしれません。
自分よりも仕事が大事なのねと言う痛みかもしれません。
そこには、いつも他の兄弟が優先されていたと言う痛みがあるのかもしれません。
愛情がないとか、他に向いてしまっているような感じなのかもしれませんね。
*
でも、遅れてでも相手が来てくれた時。
あなたはどうしていますか?
ついついホッとした方を感じてしまいますよね。
そして、そのホッとした思いから怒りをぶつけるかもしれませんし、心の奥に再びしまいこむかもしれません。
いずれにしても、不安や怒り、寂しさから解放されたことに意識がいってしまいますよね。
でも、こんなときこそ自分を満たしてあげるチャンスなんですよね。
来てくれたという相手のバックグラウンド、相手の思いを見てみてくださいね。
きっと遅れてしまってあせっていたり、罪悪感を感じながら来た事でしょう。
これなかったとしても、いろいろ気を揉んでいた事でしょう。
確かに、時間は守れませんでした。
でも、そこには一生懸命来ようとした『愛』があったことを感じてみてくださいね。
自分にためにそこまでして一生懸命に来ようとした愛を受け取ってみてくださいね。
そしてその時に、過去にあった同じようなことに関しても、自分が愛されていたこと、その時には相手にも問題があったかもしれないこと、自分が思う様な方法ではなかったけど、相手が愛情を注いでくれたことなどを受け取ってみるんです。
どれほどの思いで来てくれたか、どれほどの愛があったのかを受け取ってみるんですね。
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そんなに愛なんてなかった。
なんて思わないでくださいね。
自分の目ではなく、表面には現れていないであろう、動揺やあせりもあるんですよね。
この例には当てはまらなかったとしても、自分の周りに自分が思っていない形で、いろんな人からの愛が存在していることを見つけて受け取れた分、過去の自分にも届けてあげた分、不満感や不安は少なくなっていきます。
結婚と言う幸せを長続きさせるためにも、相手が注いでくれている愛情をそのまま受け取れる自分になれると楽だと思いませんか。
小さな愛情さえも受け取れる自分になったら、とっても大きな幸せをより大きく感じられますし、何より、そんな大きな幸せを受け取っても良い自分、受け取れる自分になれるんですよね。
自分の満たされない思いを相手に満たしてもらおうとするよりも、まずは、自分自身で自分を満たしてあげた方が近道なのかもしれませんね。
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