こんにちは。カウンセリングサービスのみずがきひろみです。沼田みえ子カウンセラーと交代で金曜日の『大人の恋愛術』をお届けしています。みずがきひろみの<癒しの>CS1DAYワークショップは来週、25日(金)の開催です!
丸一日、自分の心と向き合い、心のオリを洗い流して、自分の真心に触れる時間を作りませんか?自分の魅力を再発見する体験になる方が多いと好評のワークショップです。平日開催は年に3~4回。休日・祝日に自分のための時間を作りにくい方は、ぜひ、この機会をご利用くださいませ。

さて、本題。
9月4日にUPした『ロマンスはデッドゾーンの先で待っている』で、関係性が暗礁に乗り上げてしまい、修復しようとしているときは、「相手を知らない人」、つまり、初めて会った人だと思って接してみてはいかがでしょう、と提案しました。
そこまで関係性がこじれていなくても、おつきあいして何年もたてば、どうしてもマンネリ感というか、相手がいつもの景色の中に埋もれていて、なんの特別感もワクワク感もなくなる、ということになりがちです。
そういう関係は「安心」は「安心」なんです。
わかりきった場所で、わかりきった人が、わかりきったことをし、わかりきったことを言う。
ぽかぽかした縁側に座って、おじいちゃんとおばあちゃんがお茶を飲みながら、ときどきボソッと言葉を交わす、その温かさに幸せを感じるのであればいいのですが。
でも、「幸せを感じなくては」と自分を説得しているとしたら、そこには退屈しきった心が覗いています。
別の言い方をすれば、二人の関係性に新たな冒険が必要、なのかもしれません。
そんなときに、自然発生的に、子供の問題とか、仕事のトラブルとか、自分もしくは家族の病気とか、なんらかの事件が勃発して、それに対処する形で新しい絆を作れることも多いです。
でも、そんな大事件が起きなくても、二人の関係性をリセットし続けることができたらいいですね。
そして、そんな「ほぼ幸せ」カップルにとっての最大のチャレンジは、「これまでの成功を手放す」ことなのです。
うまくいった、うまくいってきた「やり方」を手放すのです。
それは、「彼(女)は、~な人なのよ」、ともう当たり前にわかりすぎているくらいにわかっている「思い込み」を手放すことで、結構、怖いです。
いつも「帰る」コールを律儀にしてくれていた彼が、突然、「帰る」コールをしなくなったとしたら、不安になりますよね?
まず、「帰る」コールができない、天災人災があったのではないかと心配になりますし、そうでないとしたら、「自分」のことがそう大事ではなくなったのかしら、という不安に襲われます。
そんな心配や不安を乗り越えるためには、いったいどんな絆が必要でしょうか?
相手に多くのエネルギーを注ぎ、相手のことを知ろう、わかろう、という努力をし、「ほかのやり方」で、「つながり」を作らなければ、「安心」は感じられません。
「成功を手放す」ためには、別の登山ルートを探す、くらいの覚悟と労力が要ります。だからこそ、新しいルートを見つけたときの喜びも、めちゃくちゃ大きいのです。
リニューアルされた「彼(女)」の新たな面にまた恋をすることができたら。
自分だって、月日とともに、感じ方や考え方が変わります。変わらない自分もいますけれど、日々成長して、興味関心は移ろうし、受け止め方も変わります。
相手も同じです。
なのに、どうして私たちは、使い古した「成功パターン」で相手のありようを決めつけたがるのでしょうか?


私のお友達のお姑さんは、ご自分の息子さんのことを、
「⚪︎⚪︎は変わっている子でね、好きなものはずっとそればっかり、なんだよ」と言っていたそうです。
「学校のお弁当のおかずに、何がいいか聞くでしょう?そうすると『唐揚げ』って言う」。
「毎日、『唐揚げ』なんだよ」。
「だから、ずっと『唐揚げ』を作り続けるでしょう?3週間くらいたって、急に、『ハンバーグ』って言うんだ。それからまたずっと『ハンバーグ』なんだよ」
と話していたそうです。
そのお姑さんの、息子さんに対する理解は、「好きになったらそればっかり」の人。
ところが、私のお友達は、「本当にそうだろうか?」と不思議に思って、本人に聞いてみたそうです。
「本当に、3週間も『唐揚げ』が良かったの?」と。
息子さんの答えは、
「そんなはずないじゃないか!」でした。
「毎日、お弁当のおかずに何が欲しいか訊かれることが面倒だったから、適当に毎日『唐揚げ』と言ったら、本当に毎日『唐揚げ』になっちゃったから、いい加減飽きて「ハンバーグ』って言ったんだよ」と。
「好きなもの一筋」ではなくて「面倒くさい」だけ。
一つの出来事をめぐっても、当事者どうしで、これほど認識が違うこともあるんです。
長~いつきあいで、お互いに愛情と信頼があったとしても。
それほどに、私たちは自分自身の「思い込み」に縛られた状態で、相手を見て、相手のことを判断しています。
当たっていることは多いのですが、たまに、
「ハズレているかも」、
「ハズレているのに、相手が面倒くさがって修正してくれていないかも」
と思ってみるのもいいかもしれません。
だって、その面倒くささのさらに下で、
相手も、
「ちょっぴりハズレているけれど、あれほど一生懸命にやってくれているんだから、合わせてあげようか」
と思ってくれているのかもしれませんもの。
それは、面倒くさがり屋さんの相手の、
はにかんだような優しさ、
照れくさい温かさ、
といった愛情の欠片ですよね。
それ、受け取れるものなら、受け取りたいですよね。




慣れきった相手への「思い込み」を外すのは、なかなか難しいです。
空気を当たり前、と思うように、相手の「有り様」も、「想い」も、「当たり前」に感じてしまっていますから。
それを真っ白な紙に戻すにはどうしたらいいでしょうか?
こういうときに、私がよくやってみるのは、
無心に、相手のマネをしてみること、
です。
相手の口調や、仕草や、ちょっとした態度を何度もマネて味わってみます(これは、さすがに本人のいないところでやりますけど

そして、そんな態度をとっているときに、自分の心が感じる気持ちに耳をかたむけます。
「なんだか寂しいな」
「なんだか怖いな」と。
そして、相手に、
「私は寂しいって感じたよ」と伝えてみます。
(「あなたは寂しいんじゃないの?」と聞くと、大概は「そんなことはない」と突っぱねられます、念のため。)
すると、そっと心が近づくのか、相手が優しくなってくれることが多いようです。
相手と向き合っているときは、相手の言葉をオウム返しにしてみます。
「今日は、大変だったんだ」
「そう、大変だったんだ」
「バカ女がいたんだよ」
「そう、バカ女がいましたか。なんだか『ごめんなさい』って言いたくなるよ」
って繰り返しては、そこに自分が感じた気持ちを添える、を続けます。
最初は、つっぱねる男性も少なくないかも、です。
だって、心がそっとそっと開かれてしまうのはとても怖いですから。
そんなときも、ただ、相手の言葉を繰り返しながら、自分のハートでそこにある「気持ち」を拾っては温める、を続けてみます。
「ある日、急に、ご主人が自分の気持ちを話し出した」。
そんな嬉しいご報告をいただくことが多いです。

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