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はっきり言わない彼

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恋愛テクニック

こんばんは。

カウンセラーの平です。

日曜日の恋愛心理学を原カウンセラーと隔週で担当しています。

◎ ◎ ◎

今回は、先日、ある女性からいただいたご相談をご紹介します。彼女はいま、とても高学歴で、仕事もバリバリできる彼と恋をしています。


 

彼とは週1回程度のデートを半年ほど続けているそうです。そして、彼女の悩みというのが、いまだに彼からはっきりと「おつあいしてほしい」とは言われていないということなのです。


 

「二人の関係はなかのいい友だちなのか、それともつきあっているといえるのか、よくわからないんです」と彼女は言います。


 

「それなら、彼にちゃんと聞いてみれば?」と提案するのですが、「だって、そういうことは男性から女性に言うものでしょ!」と彼女はただ待っているばかりです。


 

“パーソナル・ルール”というのですが、私たちはそれぞれに「こうするものだ」、「こうするのが当然」と言った自分のなかの常識とでもいうものをたくさんもっています。


 

彼女の場合、それが「おつきあいするときは、男性から女性に言うものだ」というもので、そして、「女性から男性を口説くなんて、はしたないこと」という思いがどうも強かったようなのです。


 

また、彼女の中には「高学歴で仕事もバリバリの彼なら、恋のリーダーシップだって取ってくれて当たり前」という思いがあり、「その彼がちゃんと言ってくれないということは、私はやはり彼にとっては不十分なのかしら‥‥」という不安もあるわけです。


 

そして、このような状況におかれた多くの人がするように、彼女もメールで遠回しに彼の気持ちを聞き出そうという努力はしていました。


 

「もっともっと親密になりたいなぁ‥‥」


 

で、彼からどんな返信があったかといえば、それは「え、もう十分になかよしじゃない?」というものでした。


 

彼女にはこの返信の意味がよくわからないんですね。「こんなになかよしなのに、なにを言っているの」と肯定的にとることもできますし、「僕はいまぐらいで十分。これ以上は親密になる気はないよ」とネガティブにとることもできます。


 

ヤキモキしている彼女に、私は「もしも、あと6カ月間、この状況が続いたとしたら、きみはどうなる?」と聞きました。


 

「たぶん私、もういい!って怒っちゃうと思います」


 

「じゃあ、そうならないように、やっぱり彼に聞いてみようよ」


 

ということで、彼女は彼にハッキリと聞いてみたのです。


 

「私たちはつきあっているの? それとも、ただのなかのいいお友だち?」


 

彼女にとってはものすごく勇気のいることだったわけですが、彼は意外そうな顔をしてこう言いました。


 

「え? 僕はきみにつきあってほしいとちゃんと言ったよ」


 

彼女にはそう言われた実感はまったくなかったのです。なぜなら、彼が言ったのはこんな言葉だったからです。


 

「これからも、またきみと会えることがあったらうれしいな」


 

彼のことが好きだった彼女は「喜んで」と答えましたが、彼もまたデートがしたいのだなと思っただけで、それが彼からの告白だとはまったく気づいていなかったのです。


 

そう、告白したり、プロポーズしたりというのはとても勇気のいることです。ですから、つい、まわりくどい言い方をしたり、間接的な言い方をしてしまったりしてしまいがちなのですね。


 

しかし、そんなときこそハッキリ言わないと、今回の彼女のようなことが起こるのです。


 

昔、ある男性がプロポーズのつもりで、「きみの作る味噌汁が飲みたいなぁ」と言いました。

 


彼女の答えは、「じゃ、来週、作ってあげる」。


 

せめて、「これから毎日」という言葉がついていれば‥‥。なかなかどうして、日本語というのは曖昧で難しいものですね。



 

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