木曜日は「うまくいかない恋の処方箋」がテーマです。
担当は、大塚統子・大野愛子とお送りしています。
今週は、わたくし大門昌代の担当となります。
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女性からのご相談の中に「男性とつい競争してしまう」しかも、「その競争に勝ってしまうので、男性が寄り付かない」というのがあります。
具体的な例を出すと・・・
同期の男性のことが「素敵だな」と思っているのだけど、つい彼より仕事ができるようにと頑張ってしまう。
仕事を頑張るのは、悪いことではないのだけれど、頑張った結果、彼よりも仕事ができるようになる。
同期の男性からは、「頼りになる」と言われるものの、女性としてみられている気がしない。
それとほぼ同時に、同期の男性が何もできない新入社員の女の子と付き合っていることがわかった。
「彼よりも私の方が、おいしいお店を知っている」だから、デートのときは、彼が提案するお店よりも、私が提案するお店へ行く。
彼は「君が誘ってくれるお店は、いつも大正解だね」と喜んでくれるのだけれど、そのうち別の女の子と自分が提案するお店へ行っていることがわかった。
私が誘ったお店に行くのなら、まだ理解はできるが、自分が提案するイマイチなお店へ行くのは理解ができない。
と思っていると、彼から「別れよう」と言われた。
夫は、元々は家庭的で、料理や掃除を積極的にやってくれていた。
でも、私の方が料理も掃除も上手なので、夫が作った料理にダメ出しをし、掃除もやり直してしまった。
夫は「君は料理が本当に上手だよね」と言っていたし、「掃除も君がやるほうが綺麗になる」とほめてくれていたのに・・・
料理も掃除もできない女性と、浮気していることが発覚した。
その女性の家に夫は、足しげく通い、料理を作って掃除をしているようだ。
こんな感じのお話が出てきます。
何かがとても上手にできるとか、努力してできるようになるというのは、とても素晴らしいことで、わざとできないふりをする必要はありません。
努力も、しない人よりも、している人の方が、人としての成長があるでしょうし、魅力的でもあります。
自分自身をより磨いていく、そして色々なことができるようになっていくのは、とても素晴らしいことです。
でも、そこに男性との競争心があると、つい男性に勝つことが目的になってしまいます。
そして、努力して頑張って弱点を見せないようにしていると、「隙」がないので、多くの男性は敬遠してしまうようになります。
男性に競争心を持ってしまう理由はいろいろあるでしょうが、多くの場合、女性である自分が負けているという気持ちを持っています。
私たち女性は、男性が持っているのに、自分は持っていない肉体的なあるモノのことに、あるとき気が付きます。
そして、そのことによって、「私には男性が持っているものがない」「私は不完全なのだ」という想いを持つようになります。
ですから、「不完全な私は、男性に守ってもらわなくてはいけない」となる場合と、「持っていないものは、手に入れる!」と男勝りになってしまう場合があります。
具体例をだしてお話した場合は、後者です。
男性に勝つことで、持っていない劣等感を何とかしようとしてしまうのです。
頑張ることが悪いわけではなく、努力することが悪いわけではなく、劣等感が元で男性に勝つことに意識を向けてしまった結果、とても強くなってしまうのです。
強くなることも悪いわけではないのですが、強くなりすぎてしまうと、「隙」が見当たらなくなってしまうのです。
人間である以上、「隙」がない人はいないのですが、勝負心が強いあまり、「できない」「わからない」「苦手」というのを隠してしまうのです。
そうすると、相手からは「隙」がない、完璧に強い人と見えてしまいます。
そんな完璧に強い人に、かなう気がしませんし、完璧に強い人のそばで、その人の役に立てるとも思えませんので、敗北した男性は、他の女性のところへ逃げてしまうのです。
「何もできないひとになりましょう」
「努力してはいけません」
「知識をつけてはいけません」
そんなことを言っているのではないのです。
できることは素晴らしいし、努力することも、知識をつけることも素晴らしいです。
でも、男性の前で、ちょっとした「隙」を見せることができたら、男性が離れていくということを少なくすることができます。
「いやいや、そんなことで逃げるのではなく、私に立ち向かってくるくらいに強い男性を希望します」というかたも中にはいらっしゃいます。
もちろん、それが悪いわけではありません。
でも、あなたが頑張りすぎ、隙をまったく見せないでいると、戦意喪失してしまう男性は続発します。
やればできるけれど苦手なことを、お願いしてみる。
頑張って勉強すれば、学習することができることを、尋ねてみる。
思い切って、自分ができないことを、公表してみる。
そうすることで、ちょっとした「隙」をつくることができます。
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