ダメな私でもいいって言ってほしい。

こんにちは。みずがきひろみです。いつのまにか銀杏並木が黄色になっています。また、季節がめぐりますね。変化を楽しむ気持ちを大切にしたいと思う今日この頃です。みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

今年最後の横浜ワークショップのテーマは「セクシャリティ」
とにかくご要望の多い「セクシャリティ」をテーマにしたワークショップに挑戦します。進化心理学からスピリチュアリティまで使えるものは何でも使って、「男」と「女」を楽しむ生き方を探ります。是非、遊びにいらしてくださいね。

日時：２０１４年１１月２９日（土）
　　　＜昼の部＞１３：３０～１７：３０＜夜の部＞１８：３０～２０：３０
場所：かながわ県民サポートセンター

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【心理学サロン】も残すところあと１回になりました！ココロを見つめ、ココロについて語り、人とふれあい、つながる２時間＋αをあなたも体験してみませんか？

第１０回【心理学サロン】「VISIONに自分を委ねる』
最終回は、皆さまがVISIONに導かれて歩けるように背中をおさせていただきます！ご一緒に一歩を踏み出しませんか？

日時：２０１４年１２月１８日（木）１３：３０～１５：３０
場所：渋谷区文化総合センター大和田　学習室２

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人からの励ましを「しんどい」と感じて、素直に喜べないときもあります。

私、そんなに立派な人じゃないし。
私、そんなに優しくなんかないし。
もっと意地が悪いよ。
もっとだらしがないよ。
弱いよ。
情けないよ。

そんなことを延々と言っていたい。

「そんなことはない」、
「あなたにはこんなところも、あんなところもあるじゃない」、
「あなたは頑張りやだよ」、
「あなたは立派だよ」。

そんな優しい言葉がかえって重く聞こえる日もあります。

「自分のいいところを見てほしい」

って思います。特に大切な人には。

なのに、その大切な人の、

「あなたなら大丈夫だから、頑張って」

が無性に腹立たしいのです。だって、そんなときは、

「ダメな私でもいい」

って言ってほしいから。

まったく、私たちの心ってなんでこう面倒くさいのでしょうね。

「最高の私」こそ「私」なんだと思いたいくせに、

「ダメな私」でも「いい」し、「愛している」と言ってほしいの。

頑張っているんですよ、すでに。

でも、心の奥で、自分なんてちっぽけだからこれくらい頑張らなければ人から愛されないって思っちゃっているんです。

だから、一生懸命に頑張るんだけれど、その「頑張り」の一つ、一つが、

「私はダメ」

と自分にムチ打つみたいなことになっているのね。

大切な人が、

「そんなことないよ」

と言ってくれるのは嬉しいのだけれど、それは受け取れない。

どうしても、

「それは私がムリしてまで頑張っているからで、私の本質はもっとグダグダ」

と思っているから、優しい励ましにもイライラしちゃう。

心理学では、こんなときの「頑張り」を、補償行為、なんて言います。

ダメな自分（と自分が思っている）を隠すために一生懸命にいい子をやることです。

自分が思う「自分」についてのイメージ（＝セルフイメージ）と、自分が自分は他人にこう見られていると思っている「自分」イメージのギャップが大きくなりすぎると、その差を埋めたいって思うみたいです。

「本当の私」をわかって、愛して、って気持ちです。

そして、そんなときにご本人が思っている「本当の私」って、「ダメな自分」だったりします。

ダメだと思いたいわけではありません。

ただ、頑張って人の期待に応えることに疲れちゃっただけなんです。

「そんなに頑張らなくてもいいのに」って自分に「頑張らない」許可を出したいのに出せないんです。

だから、大切な人から、その許可をもらいたいんです。

だから、あなたの前で自分は「ダメな子」なんだってアピールしたくなっちゃう。

「ダメ」じゃないって言われれば言われるほど、自分が「ダメ」であることを証明したくなるのです。

「ダメ」だと言われたいわけではないけれど、「ダメ」でも「愛される」って思いたいんです。

そうだったら休めるから。

「いい子」ぶっている自分が嫌い、と仰る方がいます。

本当は自分は、そんなステキなことを思っているわけではなくて、恨みも妬みもするちっぽけな人間なのに、「ウソくさい」って思うから。

確かに、恨みも妬みもするし、ちっぽけなところもあるでしょう。

でも、たくさんカウンセリングをしていて、それが全ての人にはお目にかかっていません。

「いい子」をやるのも、自分をよく見せたいから、だけではありません。

大概は、「親を心配させたくない」とか「大切な人を傷つけたくない」とかの想いもあって、「愛されたい」からウソくさいことをしているというより、関係性をよくしたいという動機からであることが多いです。

補償行為を目の敵にすることもないよね、と思ったりもします。

自分のセルフイメージと、自分が想う他人から見える自分に大きなギャップがあるとき、そのギャップをうめるには、行動を「ダメ」な子に鞘よせする方法と、自分のセルフイメージ（ダメな子）を「他人の目」に合わせる方法とあります。この後者の方を、私たちカウンセリングサービスのカウンセラーは、「自分の素晴らしさを受け取る」なんて言います。

「ダメな私でもいい」と言ってほしいときは、ただ「頑張りたくないほど疲れている」ときだから、

「私、ちょっと頑張り過ぎ？」って気づけばいいだけなんです。

あなたの大切な人が見ている「最高のあなた」は間違いなく「あなた」の中にいます。

いつもいつも、そんな「最高のあなた」でいたいと願い、努力する「あなた」はステキです。

でも、疲れるときもあるよね。

そんなとき、自分を「ダメな私」と思いたい誘惑にかられますよね。

残念でした。

「最高のあなた」が「あなた」のすべてではないように「ダメなあなた」もあなたのすべてではありません。

そういうところもあるってだけ。

そして、そんなこと、あなたの大切な人は、とっくに知っているのです。知ったうえで、あなたの中に「最高のあなた」を見ているのですから。

だから、

「ダメ」っぷりを証明しなくてもいいですよ。もう知っているんだから。わかっているんだもの。

相手の自分への「期待」が重くて、それをぶっ叩いて壊すか、関係性から逃げ出したいと思うときは、

あなたの大切な人に、一言、「今は、頑張りたくないほど疲れているみたい」って言えたらいいですね。

そして、二人で「頑張っている自分」を承認できたらいいのに。

「いつも頑張っているよね」。

「最高の私（あなた）でいたいけれど、残念な日もあるね」。

本当は、

「今は、期待に応えられなくてごめんなさい」

と素直に言いたいだけなのですから。

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